パラジャーノフ
友人と彼女の家の近くにあるイタリア料理屋さんでランチをしたあとに車で駅まで送ってもらいました。最寄り駅から大阪九条まで行くために中継駅の西大寺で電車を乗り継がねばと思い巡らせていたところ、その駅から難波まで急行が出ていることをはじめて知り…
さて本日最後に上映された『石の上の花』はセルゲイ・パラジャーノフ監督の初期作品のひとつではありますが、モノクロ・フィルムであり、かつ民族衣装を身に纏う者はいない。 パラジャーノフらしい要素を見つけるのがかなり難しいので、たぶん誰も気づかない…
セルゲイ・パラジャーノフ翻案によるロシア版の『ロミオとジュリエット』という趣があるのが代表作となった『火の馬』です。タイトルは火の馬ですが、じっさいの映像で火の馬が登場するわけではなく、どちらかというと死に行く兄弟が虚空に見た、“血の馬”の…
パラジャーノフ後期の、というよりも遺作となってしまった『アシク・ケリブ』はかつてDVD化されていましたが、現在は廃盤のようで、その他のパラジャーノフ作品同様にAmazonやヤフオクで高額で取引されています。 それでも代表作である『火の馬』や『ざくろ…
劇場の大きなスクリーンで観ると赤と黒の鮮やかさ、くすんだ青と壁の色の豊かさがよくわかる。一回目は寝てしまうだろう。二回目は眠たくなるだろう。三回目は耐えられるだろう。四回目は計算された美しさに気づくだろう。そしてようやく五回目に意味を考え…