良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

宮崎駿関連作品

『天空の城 ラピュタ』(1986)<パート1>ラピュタとは空に浮かんだバベルの塔なのか?

記念すべきスタジオ・ジブリ、栄光の第一作目となったのが1986年公開の『天空の城 ラピュタ』である。前作『風の谷のナウシカ』(1984)で絶大なる高評価を得た宮崎駿監督がファンタジー活劇に真正面から向き合い取り組んだ作品としても興味深い。 …

『風の谷のナウシカ』(1984)<パート2>音楽と映像の融合の素晴らしさを堪能しましょう。

<続きです。> ディティールの細かさが重厚なテーマをさらに尋常ではないものに際立たせている、この作品『風の谷のナウシカ』のなかで、じつはとても漫画チックな先祖返りのような演出を見ることの出来るシーンがある。それはユパがトルメキアとの空中の白…

『風の谷のナウシカ』(1984)<パート1>宮崎駿監督の代表作。細部へのこだわりは凄まじい。

宮崎駿第二回監督作品であり、その後の作品群に与えた影響と衝撃は計り知れないほど大きなものがあります。シリアス路線の先駆けであり、革命といっても良いほど素晴らしい出来栄えを誇り、そのクオリティの高さはいまでも他の追随を許さない。 「腐海」とい…

『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)緑のジャケットはコアなルパン・マニア向けの証。

宮崎駿監督の監督デビュー作品となった記念すべき作品がこの『カリオストロの城』でした。ではこの映画は大ヒットをしたのかというと「否。」と答えざるを得ない。では出来が悪いかと言えば、それにも「否。」と答える。つまり素晴らしい映画が必ずしも大ヒ…

『紅の豚』(1992)宮崎駿監督作品中、もっとも男の魅力が表現されている一本。

さて、宮崎駿監督作品(長編)は全部で何本あるのでしょう。答えは『カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城 ラピュタ』『魔女の宅急便』『となりのトトロ』『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』そして『ハウルの動く城』の全九本です。…

『ゲド戦記』(2006)宮崎吾朗初陣!宮崎王朝は世襲制で、息子に継承されたのか。ネタバレあり

ジブリ・ファンとしては『ハウルの動く城』以来の、待望の新作長編映画であるこの作品が、宮崎駿監督でも、高畑勲監督でもなく、宮崎監督の息子、宮崎吾朗に任されたという事実にまずは驚かされました。彼って、今まで何やっていたんだろう。昔からいた人じ…

『となりのトトロ』(1988)日本人の持つ原風景である、田園や自然が懐かしさを蘇らせる。

1988年公開作品で、宮崎駿監督の代表作のひとつであり、全作品をDVDで所有している僕としては懐かしさ以上のものがあります。うちの甥と姪もこれが大好き(ともに3歳)で何度も見ているにもかかわらず、わが家に来てまで「見せろ!」と騒ぎ出す始末…