良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『大怪獣ヨンガリ』(1967)既視感があるのは元大映関係者が特撮部分を担当しているから。

 何気なくレンタルDVDのGEOさんに立ち寄ってみると特撮映画やホラーをまとめている棚に『大怪獣ヨンガリ』のタイトルを見つけました。  『プルサガリ 伝説の大怪獣』でもなく、『怪獣大決戦 ヤンガリー』でもなく、『大怪獣 ヨンガリ』となっています。前回記事にした『巨大アメーバの惑星』の横に置かれていたので、これって、もしかして1999年だか2000年近辺に作られたクソではなく、大昔に作られたヤツかなあと後ろの解説を読むと1967年作品と記載されていました。  あまり評判は良くないのは知っていましたが、特撮映画ファンの血が騒ぎ、とりあえず自宅のDVDレコーダーに入れて、再生してみました。
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 う~む、なんだろうか、この既視感。明らかにガメラ映画にそっくりだし、ガキの使い方と疑問な展開を訝しんでいたところ、特撮には元大映関係者が多くかかわっていることが判明しました。だからこそ、クソガキが怪獣の近くまで普通に近づき、寝ている怪獣を起こしに行くなどという余計なことをできるのだと納得しました。  踊る阿呆に踊る怪獣って、韓国映画の出来はこのころは無茶苦茶だったのでしょうか。ヨンガリはバルゴンと同じ声で鳴き、ギャオスと同じように切断光線を放つ。強そうには見えないし、ギャオスやギロンと戦ったら、5分くらいでKOされそうでした。なんだかソフビ人形のような質感がすでに安っぽく、お金が掛かっていないのが分かります。  それでも特撮班は頑張っていて、ミニチュアセットは良い感じになっていて、ミサイル発射、ビル破壊や鉄橋付近での軍隊との攻防などに見どころはあります。なんか自衛隊が戦っているようにも見えます。
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 ただ怪獣と命のやり取りをしている最前線を光線攻撃などがヨンガリから行われている真っ只中にもかかわらず、まるで自分たちには攻撃が来ないものと決めつけるかのように、子供や彼女を乗せて、ヘリで旋回していく様子は非現実的過ぎて、理解不能なシーンです。  歴史的価値以外にはハリーハウゼン円谷プロ東宝特撮、大映ガメラ映画などを見慣れた日本の特撮ファンには意味はないでしょう。  次は『北京原人の逆襲』でも観ようかな。それとも『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』にしようかな。名前だけで判断してスルーしている人には両方ともおススメします! 総合評価 35点
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