『一度死んでみた』(2020)新作一発目は可愛い娘を見るのが一番!
日本全国の地域によって差はありますが、大阪府の吉村知事の戦略に協力 して試練に耐えた大阪府を後追いした関西の他府県(吉村寝ろ!とか兵庫の知事は起きろ!とか言われていましたが、奈良はどこだ荒井!とみんなでからかっていましたwww)では武漢ウイルスが一応は 沈静化しつつあります。
シネコンなどの近くの映画館が営業再開後 、かなり傷んでしまっている経済を回していくためにも、 馴染みの食べ物屋さんで外食をしたり、 ちょこちょこ旧作を観に来ていましたが、 しばらくは新作を見ていませんでしたので、今日は広瀬すず主演の 『一度死んでみた』を選んでいます。
今日来ている映画館は売店の ポップコーンに熱々のバターオイルが掛かっていて、 他よりも美味しい。ただサイズがMでも食べきれない巨大な代物で 毎回完食に苦労しましたが、最近はSサイズでもバターオイルがト ッピング出来るようになったのでついついここへ来ると頼んでしま う。
まあ原付で来ているので帰りは一人だし、気にすることもない 。作品は人気女優、広瀬すずの魅力を引き出してくれればそれで良 い。脇を支える俳優陣に堤真一、木村多江、嶋田久作、吉沢亮( 去年の朝ドラでも共演していました)、小澤征悦、松田翔太、でんでん、原日出子、妻夫木聡らを配し、 ついでに乃木坂の元エースの西野七瀬を起用していました。
両方とも朝ドラの主役を務めましたが、両者の起用は意味合いが違い、新人女優として活躍した能年玲奈と違い、すでに人気女優だった広瀬すずではプレッシャーが重くのしかかったのではないかと思います。作品の質自体では『あまちゃん』には敵いませんでしたが、そこそこの評価は得たでしょう。
そのあとに出演したのがこれらの作品ですので、プレッシャーに耐えたことへの息抜きの意味もあって、作品を選んだのではないでしょうか。歌ったり、蹴りを入れたりと楽しそうに動き回っている姿をファンも楽しみましょう。
三途の川に一級河川の看板(バックには『モルダウ』が掛かってい る。フザケていますねwww)がかけられていたり、郷ひろみをストーリー展開のリンクに使 ったりとあちこちにベタな笑いが散りばめられており、「 トントントントン日野の2トン〜♪」がリリー・ フランキーと堤真一の会話から飛び出した時には館内で爆笑が起こ りました。
物語の鍵を握るのは科学者親子 らしい元素記号と番号であり、ちょこちょこベタになり、 ちょこちょこ微妙に笑いをズラしていく感じが心地よい。「すいへーりーべ ぼくのふね~♪」ですね。名前もキーワード(パスワード?)になっていて、野畑七瀬はN-O-Ba-Ta Na-Na-Seなので、元素記号と数字の組み合わせが楽しい。
ファブリ ーズを始終吹き掛けられるオヤジ(堤真一)は死んでも臭いので、幽霊として出てきても臭いでばれるという のは笑えるような笑えないような複雑な思いがします。科学者らしく、近親相姦を避けるための仕組みだと論理的に娘を説得しようとする堤の姿はどこか痛々しい。
母親(木村多江)が死にかけているときにも実験に没頭し、臨終に間に合わなかった父を責め続けるすずちゃんに本当のこと(妻の不治の病を救うために新薬開発を行っていた。副産物がロミオ(若返りの薬)とジュリエット(二日間死ぬ薬))を伝えない堤も切ないが、死んだことで誰が悪で、何が大切だったかを気付くのもテーマになっていて、結論としては色々あるけど、生きているうちに嫌でもしっかりとお話ししましょうというのはコメディの中に筋が通っていて良い。
個人的に楽しかったのはクリスマスのケーキにろうそくがないからといって、遺体を安置している棺桶を灯す百目ろうそくを一本ブッ刺してクリスマス用に使ってしまう罰当たりな感覚とそれを何とも思わない死者となった父(堤)という場面でした。
『響』 で平手友梨奈が北村有起哉に飛び蹴りをかました時は爆笑しましたが 、 今回のすずちゃんの蹴りとパンチのコンビネーションは見ていられます。体重移動も良い線行っていて、姉妹喧嘩でア リスちゃんに本気でハイキックとか入れると危ないレベルの筋の良 さですので、是非ご覧ください。
自宅に戻ってからは最近また聴き出しているサザン・オールスターズのLPレコード『NUDE MAN』『綺麗』とシングル『ボディスペシャルⅡ』などをプレーヤーに掛けていました。
まだまだ地域差はありますが、閉じこもっているのも限界ですし、出来る予防措置をして、覚悟を決めて経済を回していきましょう。
総合評価 65点