良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『RCサクセション 未CD化音源』こんなに多いんだから、さっさと問題を解決してリリースを!

 忌野清志郎が亡くなってからもう2ヶ月が経とうとしています。RCサクセションが公式に発表したアルバムは『初期のRCサクセション』から数えるとベスト盤やライブ盤も合わせるとかなりの数にのぼります。とくに解散後に無意味なまでに毎年のように出されるベスト盤には怒りすら覚えました。なぜならそれらは未CD化音源を一曲とか二曲ずつ小出しに出してくるからです。  あまりにもせこい!ロックの王道を突っ走ってきたRCにしてはやることがせこすぎる。キヨシローの意志ではないことを信じたい。王様キヨシローが神様になってしまったのだから、いい加減にすべてをCD化すべきなのではないだろうか。役立たずの神様にしないように事務所の人たちには供養だと思って、取り分を欲張らずに決めてさっさと出して欲しい。  以下はぼくが知っている範囲でCD化されていないナンバーの数々です。他のテイクなどを知っている方がいれば、どうぞコメントでお知らせください。きちんとやれば、みんなで検証できるし、他の人が興味を持ってくれたときに無駄な労力を使わないで済むのでよろしくお願いします。基本的にスタジオ・アルバム、グループ存続中のベスト・アルバム、ライブ盤以外のテイクでCD化されていないものを書いていきます。解散後にベストに小出しで収録されたものはその出典を記載します。
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シングル盤> 『三番目に大事なもの』(シングル・ヴァージョン)  この曲はベスト盤『ハード・フォーク・サクセション』に収録されていますが、シングル盤はヴァージョン違いになっていて、ストリングスがかなりフューチャーされています。違和感があるかもしれませんが、独特の雰囲気を持っているのも事実です。 『泥だらけの海』(ライブ・ヴァージョン)  この曲もシングルとなった、スタジオ録音版がベスト盤『ハード・フォーク・サクセション』に収録されていますが、こちらは彼らがはじめて公の場に出たカレッジ・ポップス・コンサートでの実況録音盤(つまりライヴ!)に収録されている方のテイクです。声が裏返るシャウトや派手に掻き鳴らすギターが素晴らしく、何故この迫力がスタジオでは失われてしまうのだろうと思ったほどです。このコンサートの模様はレコード化され、のちにCD化もされていますので、興味のある方は聴いてください。アリスの前進バンドであるロック・キャンディースも出演しています。 『涙でいっぱい』  この曲はシングル盤で出たのみで、その後アナログ時代には完全に忘れ去られたように未収録でした。それがCD時代になって一度、コンピレーション・アルバムの『極東レア・トラックス』に『泥だらけの海』とともに収録されました。そしていまはベスト盤『ワンダフル・デイズ1970-1980』にめでたく収録の運びとなりました。
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『スローバラード』(シングル・ヴァージョン)  シングル・ヴァージョンとは言っても、実際はフェイドアウトが早いだけで特に変わりなし。ベスト盤『ソウルメイツ』『ゴールデン☆ベスト』に収録されています。 『やさしさ』(シングル・ヴァージョン)  『スローバラード』のB面に収録されたもので、これもベスト盤『ソウル・メイツ』『ゴールデン☆ベスト』に収録されるまではたしかボックス・セットお買い上げの特典に使われていたような記憶があり、これもなかなか陽の目を見ませんでした。 『Summer Tour』(シングル・ヴァージョン)  こちらもロンドン・レコードが倒産してしまい、その後権利を得たNEWSレコードと揉めたせいか、なかなかCD化されませんでしたが、いまではベスト盤『ゴールデン☆ベスト』に収録されています。イントロのギターは気だるいのだが、ジメジメとした日本の夏にはぴったりな感じで、あのころはよくこれを聴いていたなあという感慨もあります。個人的には『い・け・な・いルージュマジック』の大ヒットのあとに来る、このシングルはかなりお気に入りで、一枚は聴きつぶし、二枚買いました。 『ノイローゼ・ダンシング CHABOは不眠症』  『Summer Tour』のB面曲で、ギタリストである仲井戸麗市の作曲したナンバーです。これもいまではベスト盤『グレイトフル・デイズ 1981-1990』に収録されています。6分程度の長い曲です。『EPLP 2』に収録されていますが、アルバム自体が未CD化(というよりは実質上の発売中止に追い込まれたので、ほとんど市場に出ていないCDがヤフオクで、かなり高額で出ています)。
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窓の外は雪』  シングル『つ・き・あ・い・た・い』のB面。個人的にはこちらの『窓の外は雪』のほうが『スローバラード』よりもしっくりきます。1985年のライブで、じかに聴きました。まさかこの曲がいまでもCDに収録されないという事態となるとはまったく思いませんでした。  物議をかもしたアルバム『COVERS』の『イマジン』に最後のコーラス部分(♪ぼくらは薄着で笑っちゃう~♪)が使われています。RCはこういう茶目っ気があり、初期にも『三番目に大事なもの』のコーラスが使われていましたので、はじめて『イマジン』を聴いた時には「またやりやがったな!」と嬉しくなりました。『EPLP 2』にも収録。  テレビで一度、キヨシローが雪山のロッジかどこかで、このナンバーをギターを弾きながら歌っている映像を見た記憶があります。 『Oh!Baby』(シングル・ヴァージョン)  一番注目を浴びていた頃のアルバム『OK』にも収録されていますが、別テイクで、発売中止処分を喰らってしまった『EPLP 2』にはしっかりと収録されています。綺麗な曲で、アルバム『OK』に一般テイクが収録。 『ダンス・パーティ』(シングル・ヴァージョン)  ライブ盤『キング・オブ・ライヴ』にはこれのライブ・テイクが収録されています。このシングル・テイクは梅津和時と組んだデインジャーのファースト・アルバム『DANGER』、そして『EPLP 2』にも入っています。 『ベイビー!逃げるんだ』  『ニュー・ベスト・ナウ』に入るまではまったくCDに入りませんでした。『EPLP 2』に収録。ベスト盤『グレイトフル・デイズ 1981-1990』にも収録されました。またこのナンバーのダブ・ヴァージョンが『EPLP 2』のB面ラストに収録されています。当時12インチ・シングルが大流行していて、無意味なリフレインとリズムが強調されたものを色々なアーチストがリリースしていました。 『おはようダーリン』  『ベイビー!逃げるんだ』のB面曲で、1970年代中盤の井上陽水ライブに前座で出ていたときにはすでに歌っていました。キヨシローが挨拶してもだれも気にも留めない状況、つまり完全なアウェイ状態でのライブはかなり苦しかったのではないでしょうか。裏ビデオで出回る京都府立体育館でのライブも『わかってもらえるさ』などを歌うときは哀しくなるほどの状態でした。これもまだCD化されていません。『EPLP 2』に収録。
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春うらら』  シングル盤『すべてはALRIGHT』のB面曲で、いまだにCDには入っていません。事務所問題が片付き、その心境を表したのがこのオーライという言葉だったのでしょう。 『自由』  アルバム『FEEL SO BAD』のプロモーションとして、ラジオDJ用に配布されたシングル盤でオフィシャル・テイクとは同じものではありません。 『可愛いリズム』  『自由』のB面にカップリングされたナンバーで、アルバム『FEEL SO BAD』のテイクでは『動かせHEY! HEY! HEY!』と繋げられ、ともにフェイド・アウトしていくが、ここでは通常に曲が終わる。
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『不思議』  シングルテイクで、ベスト盤『グレイトフル・デイズ 1981-1990』に収録。キヨシローはこのナンバーは売れると確信していたそうですが、結果は惨敗でした。名前の通り、風変わりなナンバーでした。 『甘いシル』  『不思議』のB面曲。『ベスト・オブ・RCサクセション 1981-1990』に収録されました。 『SKY PILOT』  シングル・テイクでALTERNATE MIXとなっており、アルバムのテイクとは違うものになっています。未CD化ですので、アナログ・シングルでしか聴けません。 『LONELY NIGHT』  『SKY PILOT』のB面に収まっているシングル・テイクでALTERNATE TAKEとなっています。こちらもアルバム・テイクとは別のモノです。未CD化。
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マリコ』  12インチ・ミニ・アルバム『NAUGHTY BOY/ノーティ・ボーイ』のA面オープニングを飾るナンバーで、ベスト盤『グレイトフル・デイズ 1981-1990』に収録。それまではまったく収録されませんでした。 『海辺のワインディング・ロード』(UTOPIA RE-MIX VERSION)  『NAUGHTY BOY/ノーティ・ボーイ』のA面2曲目。これもベスト盤『ベスト・オブ・RCサクセション 1981-1990』に収録されています。 『サマーロマンス』  『NAUGHTY BOY/ノーティ・ボーイ』のB面1曲目。いまだにCD化されていません。1986年のライブで、演奏されていました。当時、キヨシローは週間FMに連載を持っていて(たしか忌野旅日記)、毎週告知をしっかりと行っていました。そのなかでこの曲の存在も知り、発売日に買った覚えがあります。 『山のふもとで犬と暮らしている』(UTOPIA RE-MIX VERSION)  『NAUGHTY BOY/ノーティ・ボーイ』のB面ラストを飾ったナンバー。これも『ベスト・オブ・RCサクセション 1981-1990』に収録されています。 『NAUGHTY BOY』  アルバム『MARVY』に収録されているテイクとは違うシングル・テイクです。未CD化です。ジャケット・デザインは『あふれる熱い涙』によく似ています。 『あふれる熱い涙』  デビュー20周年記念に出されたプロモーション用アナログ・シングル・テイクでオフィシャルとは別テイクで、このシングルは片面オンリーで、B面には何も収録されていません。
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『忠実な犬』  シングル『アイ・ライク・ユー』のカップリング曲で、アルバムとは別テイク。これはCDですが、現在は廃盤になっています。ヤフオクで結構出ています。 『スローバラード』  解散後に出されたシングルCDで、リミックスとされていますが、どこが違うのかさっぱり分かりません。これもヤフオクで安くで入手できます。 『やさしさ』 アナログ・シングルの『スロー・バラード』のB面に収録されたテイクはアルバム・ヴァージョンとはホーンやピアノなどのアレンジが違い、コーラス部分もかなり違います。一時はボックス・セットの目玉として姑息に入っていました。 <CDロック画報10号付録サンプラーCD
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☆つまらない仕事(未発表曲) ☆ぼくとあの娘 ☆忙しすぎたから ☆内気な性格(未発表曲) ☆もっと何とかならないの(未発表曲) ☆ぼくの自転車のうしろに乗りなよ ※このサンプラーCDはロック画報の付録で、キヨシロー生存中でもヤフオクで5000円弱になることが多かったのですが、亡くなってからは10000円越えも出てきています。
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アルバム EPLP 2  A面 『Summer Tour』『つ・き・あ・い・た・い』『Oh!Baby』『ベイビー!逃げるんだ』『雨上がりの夜空に(『キング・オブ・ライヴ』に収録されているのと同じテイク。)』  B面 『ノイローゼ・ダンシング』『窓の外は雪』『ダンス・パーティ』『おはようダーリン』『ベイビー!逃げるんだ(ダブ・ヴァージョン)』  メンバーに無断で発売されたシングルのA面B面を収録したベスト盤で、一度CD化されたが、すぐに回収され、そのままお蔵入り。曲目は上記の通りでした。 12インチ・シングル NAUGHTY BOY  RCファンにとってはもっともCD化が望まれる作品ですが、いまだにその兆しのないミニ・アルバム。ジャジーな雰囲気が魅力の『サマーロマンス』などを収録。ジャケット写真の撮影もキヨシロー本人。 <その他>  ほかにめぼしいものといえば、カセットのみで発売された武道館ライヴ『Yeahhhhhh…』や同じくカセット『OK』に収録されている『お墓』が他とは別テイクとのことですが、未確認です。  こうしてみていくと、『EPLP 2』と『NAUGHTY BOY』さえリリースしてくれれば、ほとんどの問題は解決するのですが、どうなっていくのでしょう。早く全部気軽に聴きたいものです。  追記  なんとついにぼくらファンの願いが叶い、シングル盤音源が一気に三枚組CDとしてリリースされることが決まりました。『窓の外は雪』がようやく気軽に聴くことが出来ます。あとはミニアルバム『ノーティ・ボーイ』ですね。 【Amazon.co.jp限定】COMPLETE EPLP ~ALL TIME SINGLE COLLECTION~(初回生産限定盤) (特典:デカジャケット付) - RCサクセション