良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『情無用のジャンゴ』(1966)残虐描写で悪名高いマカロニ映画表現の極北。

これまでに、いったい何本くらいマカロニ・ウェスタン映画が撮影されたのかは定かではありませんが、そのなかには『荒野の用心棒』『ジャンゴ』のように名作として後世に残るものがある一方で、誰にも顧みられることなく、映画会社の倉庫に埋もれ、フィルム…

『ウィラード』(1971)ベン、ウィラード、ソクラテス。人間は誰?

『ウィラード』について話すには『ベン』のことも触れねばならないでしょう。『ベン』といえば、なんといってもマイケル・ジャクソンです。晩年はまるでウィラードのような奇行がメディアを賑わし、古くからのファンを心配させていましたが、マイケル・ジャ…

『オー!ゴッド』(1977)現代の神様の御姿はカジュアルなお爺ちゃん?キリストも悪党も神の子!

この『オー!ゴッド』もまた最初に見たのは東京12チャンネルで、ユニクロから出てきたようにカジュアルな服装(野球帽を被っている!)の神様がなんとも素晴らしい。 御爺ちゃんの神様、ジョージ・バーンズの声をアテていたのは磯野波平(永井一郎)でした。聞…

『ゴースト/血のシャワー』(1978)当時はかなり怖かった思い出の映画。

『デス・シップ』というビデオやDVDタイトルよりも、中学生の頃にゴールデン洋画劇場で紹介されたときのタイトル『ゴースト/血のシャワー』のほうがぼくら世代にはしっくりきます。 製作が1978年で、テレビで見たのがたぶん1983年か1984年なので、けっこう遅…

『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』(2010)相棒と理解者を失った今後は?

テレビ朝日の看板ドラマ・シリーズのひとつに水谷豊主演の『相棒』があります。2000年と2001年にパイロット版的な単発ドラマが3本製作されたあと、2002年に本格的にシーズン1がスタートしてから、すでに10年以上が経っています。 『相棒』というタイトルが表…

『暗号名 黒猫を追え!』(1989)宅急便の映画ではなく、スパイ防止法のプロパガンダ映画。

『暗号名 黒猫を追え!』は暗号名を“コードネーム”、黒猫を“ブラック・キャット”と読ませます。荷物を抱えた黒猫ヤマトの宅急便の宣伝映画でも、彼らに預けた荷物を取り戻す映画でもありません。 これはスパイ映画のひとつで、虚虚実実の駆け引きのある見応…