2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧
うるさ型で個性的なタランティーノ、ロドリゲス両監督にフランク・ミラー(原作者)が絡んでくるという一歩間違えればコテコテな作品に成ってしまうかと思いきや、実にあっさりしているこの作品。 タラさんらしい「痛そうな」映像、ロドリゲス監督らしい派手…
一度でこの作品の良さを味わいつくせるものが存在するとすれば、それは映画の神様でしょう。難解かつポップな作品です。一見すると軽く見えるのですが、近寄ると火傷する重厚感を持つ作品です。重苦しさと軽薄さがひとつの作品に同居しています。 簡単な筋書…
ジェームズ・ホエール監督の1932年の作品。お金が大好きなユニバーサルがもっと怪物で儲けようとして急いで作らせて、まあまあ儲かった作品。 透明人間の造形を決めたのはこの作品です。深く被った帽子とサングラス、顔中に巻かれた包帯と大きなコート、…
黒澤監督が『羅生門』によってベネチア映画祭の金獅子賞を取った翌年に、同じ大映から製作された溝口健二監督の3年連続ベネチア映画祭受賞作品となったうちの一本です(1952年の『西鶴一代女』の監督賞、1953年の『雨月物語』、1954年の『山椒大夫』での…
ヌーヴェル・ヴァーグの代表的な監督というとゴダール監督、ジャック・リヴェット監督、そしてトリュフォー監督の名前を挙げることが多い。すべて彼らはアンドレ・バザンが主宰していた「カイエ・デュ・シネマ」誌に執筆していたライター陣でした。 批評家が…
お気に入りの一人であるシドニー・ルメット監督(『狼たちの午後』、『プリンス・オブ・シティー』など)の1957年の作品。ヘンリー・フォンダが歴史に名を残す名優であるということは、モノクロ映画を愛好する人々ならば誰でも知っていることです。 カラーで…
ユニバーサル映画というと『キング・コング』、『ジョーズ』、そして『ターミネーター』などの怪物映画が有名ですが、それらの先駆けとなったものにモンスター映画と呼ばれる一連の作品群がありました。『魔人ドラキュラ』(1931)、『フランケンシュタイン』…
エド・ウッド監督の1959年の作品。アメリカ人の映画ファンみんなが最低だというこの映画。栄えあるアメリカ映画史上でももっとも最低の映画に選ばれるなんてのも凄い。しかもぼくはこれを実は二度も見てしまったのです。1回目は、確か10~15年位前に当時の…
MGM製作で、トッド・ブラウニング監督が1932年に放った衝撃の問題作で、邦題は『怪物團』です。作品としてみるとサーカス一座で働いている主人公を中心にした、似たもの同士の可愛らしいラブストーリーに、陰湿極まりない金目当ての男女が彼を色仕掛けで…
一番最初に見たフランケンは、ジェームズ・ホエール監督が1931年に制作した『フランケンシュタイン』でした。映像もストーリーも素晴らしく、テンポよく語られていき、ボリス・カーロフの名演技にも助けられ、フランケンといえば、これの事を指していました…
たしか1985年と1987年に見たきりだったのが、10年位前の『ビートルズ・アンソロジー』が放映されて、ブートでしか聴けなかったものがCDで正式に聴けるようになり、これらをまた買いなおした折に、ついでに見てからでも10年近くが経ちました。 今回は初めて…
ビートルズの主演した映画は全部で5作ありました。『ビートルズがやってくる。ヤア!ヤア!ヤア!』、『HELP!』、『マジカル・ミステリー・ツアー』、『イエロー・サブマリン』(ラストのみ)、そしてこの『レット・イット・ビー』です。 このうち現在…
阪神がまた優勝しました。三十年近いファン歴の中で優勝したのは1985年、2003年、そして今回の合計3回のみです。1985と2003はかなり大騒ぎして数多くの試合をTV等で観戦しました。しかし今回は3試合くらいしか見ていません。ちょっと前に見た…
今日はツタヤが半額セール中だったので、勢いに任せて借りまくり三本のホラー?映画もその中に入っていました。それはハマーフィルム社の作品でクリストファー・リーが最初に出演してトップスターになるきっかけとなった『吸血鬼ドラキュラ』、そしてエド・…
完璧な作品です。彼こそが映画のオリジナルです。映画の父と呼ばれるに相応しいグリフィス監督の最高傑作であるばかりではなく、これを見る前と見た後では映画に対しての考え方が変わります。 後の監督にどれほどの影響を与えたか、そしてその後の映画が如何…