良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年見た(観た)映画の本数は300本余り。もっと見たいが、まあまあのペースでした。

今年もスカパー、WOWOW、BS2、ツタヤには大変お世話になりました。地方の映画ファンでも膨大な情報を得られる状況は今から20年ほど前までは考えも及びませんでした。20代の人たちには当たり前であっても、それ以上の人々から見れば、この映画を…

『ハロー!フィンガー5』(1974)懐かしすぎる!りんりんりりん!りんりんりりんりん!

りんりんりりん!りんりんりりんりん!りんりんりりんっ りんりりりりん!わお!恋のテレフォンナンバー6!7!0!0!ハロー! フィンガー5の名曲『恋のダイヤル6700』をステージで歌うときの最初のコーラスは誰でも知っているでしょう。楽しそうに…

『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)緑のジャケットはコアなルパン・マニア向けの証。

宮崎駿監督の監督デビュー作品となった記念すべき作品がこの『カリオストロの城』でした。ではこの映画は大ヒットをしたのかというと「否。」と答えざるを得ない。では出来が悪いかと言えば、それにも「否。」と答える。つまり素晴らしい映画が必ずしも大ヒ…

『バッドサンタ』(2003)サブリミナル映像が入っているとすれば、中指を立てている右手?

古今東西いろいろな国で公開されたクリスマス映画は数多くあれど、これ程フザケたクリスマス映画を他には知りません。正統派ベビーフェイス的作品である『ホワイト・クリスマス』『素晴らしき哉、人生』とは全く違うヒール的なクリスマス映画、それがこのテ…

『飢餓海峡』(1965)内田吐夢監督の最高傑作であり、全邦画中でもベスト3に入る作品。

水上勉原作、内田吐夢監督、三國連太郎主演、伴淳三郎&高倉健の助演で送る、まさに邦画の最高傑作のひとつといっても過言ではない作品である。しかし、この作品があまり知られていないのは何故だろうか。内田監督の謎に包まれた人生同様に大いなる謎である…

『トリック 劇場版2』(2006)三十代以上と仲間由紀恵ファン限定映画か?

仲間由紀恵ファン及び大ヒットTVドラマ『トリック』ファン待望の劇場版第二作目にしてドラマ完結編としての性格を持って製作されたのが『トリック 劇場版2』です。TVドラマシリーズは好評のため第三シリーズまで製作され、途中で2時間スペシャルや劇場…

『映画検定第二回試験の答え合わせの時が来た。』今年中に発表すりゃいいのに。

12月3日(日)に実施された第二回映画検定に出題された問題と解答の掲載されたキネマ旬報が先日発売されました。おそらく受験した方たちの多くが嫌々ながらも購買されているはずなので、その分は販売部数も伸びているでしょうね。 さっそく受験した一級の…

『紅の豚』(1992)宮崎駿監督作品中、もっとも男の魅力が表現されている一本。

さて、宮崎駿監督作品(長編)は全部で何本あるのでしょう。答えは『カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城 ラピュタ』『魔女の宅急便』『となりのトトロ』『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』そして『ハウルの動く城』の全九本です。…

『銀嶺の果て』(1947)黒澤明脚本にして、三船敏郎の記念すべき銀幕デビュー作品。

黒澤明監督の脚本『山小屋の三悪人』をもとにして製作され、公開時にタイトルを改めて『銀嶺の果て』として公開された谷口千吉監督、三船敏郎主演による隠れた名作です。この作品で銀幕デビューを飾った三船敏郎の他を圧倒する個性は眩いばかりである。ギラ…

『素晴らしき哉、人生!』(1946)毎年必ず見る大切な映画の一本です。どっぷり浸りましょう。

作品から受けるのは「希望を捨てるな!君を必要としている人々が必ずいるのだ!」という単純だが、もっとも心に響く力強いメッセージである。「生きねばいけない!」といわれるよりも「君が必要なんだ!」と言われるほうがどれだけ力強く、傷ついた人を勇気…

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(1972)カラーになっても、コメディを撮っても変わらない奇人。

『アンダルシアの犬』『昼顔』などで有名なスペインの生んだ天才映画作家、ルイス・ブニュエル監督後期の傑作と言えるのが、この『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』ではないでしょうか。コメディ映画とはこうあるべきであるという模範とも言えるこの作品には…

『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)エメリッヒらしいスケールが大きい(だけの)映画。

ローランド・エメリッヒ監督作品というと、『インディペンデンス・デイ』『ゴジラ』やこの『デイ・アフター・トゥモロウ』などCGをふんだんに盛り込んだ(だけ?)スケールの大きな、そして宣伝がド派手な作品の監督を任されているものが印象に残る。 これ…

『ボディ・ダブル』(1984)ヒッチコキアンならば、やってみたいことをやってしまった男、デパルマ!

ブライアン・デバルマ監督が有名監督に登りつめていく頃の比較的初期の作品である。この作品でも既に後々のデバルマ監督が彼のフィルムで見せる傾向と嗜好が色濃く出ている。それらを探すのはこの映画においてかなり容易である。 つまり、それはヒッチコック…

『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』(2006)デップはヨゴレ役が一番!

ジョニー・デップが出演している映画で、彼が活きている映画は彼が異形の役、ヨゴレ役、変質者的役柄をやっている映画です。『シザーハンズ』『ブロウ』『エド・ウッド』そしてこの『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでの彼は強い印象を残してくれま…

『真・映画検定』 本来ならば、こういう問題にして欲しかった一級試験。

先週の寒い日曜日に行われた第二回映画検定試験。各所の意見を参考にし、そして自分が行った関西の会場を見るにつけ、気になったことを書いていきます。 まずは明らかに今回の試験受験者が前回より少ないということです。これは致命的である。まだ第二回目で…

『県庁の星』(2006)期待していなかった作品でしたが、結構毒がありました。

織田裕二と柴咲コウが主演を務めるというのを聞いたとき、「トレンディ・ドラマか?」という思いが募り、予定調和の現実味のまるで無い絵空事をえんえんと見せられるのはかなわないという判断を下し、劇場までは行きませんでした。 DVDがリリースされたの…

『映画検定第二回試験に行きました。』難関とされる一級レベルはどうだったのか?

さあ!またまたやってきました、第二回映画検定試験。前回は受験者が1万人近く集まったようでしたが、果たして今回はどうなのでしょう。 テキストと問題集を読み直し、今までに見た映画から出題されることを祈りながら、三時からの一級試験に備え、とりあえ…

『殺人狂時代』(1967)岡本喜八が放った傑作ブラック・コメディ。見るべし!

会社の枠に収まりきらない映画人の一人、岡本喜八監督が1967年に製作した傑作ブラック・コメディがこの 『殺人狂時代』です。喜劇王チャーリー・チャップリンの名作『殺人狂時代』があるために、単なる模倣かと思われる方もいるかもしれませんが、これは…

『オーシャンと11人の仲間』(1960)豪華なキャスト陣で送るハリウッドらしい映画。

ジョージ・クルーニー主演、その他にもブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、 アンディ・ガルシアら現在のハリウッド・スターたちがウジャウジャ出演し、結構話題になり、その後に続編『オーシャンズ12』まで作ってしまった『オーシャ…