良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『映画検定第二回試験の答え合わせの時が来た。』今年中に発表すりゃいいのに。

 12月3日(日)に実施された第二回映画検定に出題された問題と解答の掲載されたキネマ旬報が先日発売されました。おそらく受験した方たちの多くが嫌々ながらも購買されているはずなので、その分は販売部数も伸びているでしょうね。

 さっそく受験した一級の問題の答え合わせをしようなどとは全く思わなかったので、今回受験していない4級から2級までをクイズ感覚で解いていきました。4級をまずは解いてみました。最近の映画や基本的な問題が多く、10年くらい普通に選り好みをしないでまんべんなくジャンルを観て来た人にはさほど難しい問題ではないように思えました。しかし最近の映画をあまり観ていない僕には結構難しく、結果は60問中で50問正解でした。

 つぎに3級に向かっていきました。撮影監督についての問題でラウール・クタールを答えさせるものがあったり、ドイツ表現主義についての問題があったり、『日本侠客伝』『博ち打ち』『網走番外地』『兵隊やくざ』の各シリーズが並んでいて、そのなかで一社だけ配給先が違うものを選べという問題など結構古い知識が要求されるものも多く、戸惑ってしまう方もおられたのではないでしょうか。結果は60問中で49問正解でした。

 そして前回はかなりの難関で、合格率も低かった受験者泣かせの問題が多かった二級の今回の問題を解くことにしました。今回は画像問題も多く、『ひまわり』のスチールから正しい記述を書かせる問題、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の『情事』のスチールがあり、モニカ・ヴィッティを知らなければ解けない問題がありました。

 もうひとつの画像はクラウディア・カルネバーレが出演した『山猫』から出題されていました。二級にヴィスコンティ監督問題が出ていたんですね。溝口健二監督の『ふるさと』が出ていたとは驚きでした。結果は60問中で48問正解でした。

 正解率七割で合格なので、今回に関しては全級で合格ラインに到達していました。ただやっていて引っ掛かったのはキネ旬は「一級を受ける人でも、二級を再び受験できる」というような趣旨のことを書いていたと思うのですが、関西会場では二級と一級が同時に始まっていたので、もし両方受験料を払い込んだ人にはどのような対応で望んだのでしょうか。

 さてついに一級の答え合わせが始まります。案の定、適当に書いていた問題の正解率は当然「バツ」ばかりだったのですが、勘で書いたものが当たっていたりもしたので、結果としては51問中(一問だけキネ旬側のミスにより、判定から外れる問題があったので、今回の試験は79点満点という歪なものになっています)で43問正解でした。

 そしていよいよ筆記問題に移っていきますが、人名問題で16点配点、人名以外の記述というのが「パン・フォーカス」と「ハリウッド・タイクーン」についての記述問題で、ここに16点の配点になっていました。模範解答というのも難しく、この問題に関しては映画を知っている人しか採点などできないのですが、おそらく臨時のバイトにでも採点させるのでしょう。

 そうすると正解を書いていても「バツ」や減点の場合が出てくるかもしれないので、あえて各4点程度マイナスされるのを前提に点数予想をしていきます。そうしていくと記述枠28点中で20ポイント獲得程度で計算していきます。結果としては満点の79ポイント中で、おそらく63ポイント獲得ということになりました。

 正解率七割で合格という前回の採点基準でいくと、56ポイント程度で合格ラインが引かれるので、まず合格しているとは思います。しかし80パーセントということになると不合格の確率が高くなります。また解答欄がずれていたり、名前を書いていなかったりすることもありますので実際にキネ旬から合否葉書が来るまではなんとも言えません。

 しかし早く送ってきて欲しいですなあ。コンピューターで通せば、すぐに採点できるマーク・シート方式ですし、記述といっても400人分くらいしかないのですから、一月中旬まで掛かるのはどうもよく分かりません。まあ、遊びだから、別に良いんですけどね。年に二回もキネ旬買ったのは何年ぶりだろうか?

aisbn:b000lmq2l8キネマ旬報 2007年 1/1号 [雑誌]