良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

音楽

『GET BACK』(2021)ようやく円盤が出るようですが、出来れば劇場が良かった。

数年前、まだ武漢ウイルスが世界中に広まっていないころ、ピーター・ジャクソン監督がこの作品を製作すると聞いたときは期待感が大きく膨らみ、どのようにビートルズの崩壊を描くのかに興味がありましたし、彼らの人間味をどの程度引き出してくれるのかを見…

『GET BACK ルーフトップ・コンサート』(2022)大画面で見ることに意義がある。

とうとうこの日がやってきたと言いたいところだが、もともとは先月に期間限定で5日間だけ特別上映されたのが3月3日までアンコール上映されていた『GET BACK ルーフトップ・コンサート』です。 先月上映されているのに気が付いたのはお休みでしたが、すでに上…

『アビイ・ロード』ここぞで掛けるのはいつもこの一枚。

高校入学の祝いでアンプ、レコード・プレーヤー、スピーカー、カートリッジを買ってもらってから、40年近くが経ちます。時代はまだ昭和でしたので、その後の平成、令和と元号が三つ目になるので、長生きするとあと二つくらい行けそうです。 中学まで使ってい…

『ビートルズ 33回転イギリス・モノラル盤』気になるレット・イット・ビー45回転

ここ半年余り、どっぷりとモノラル盤にハマり、ビートルズのイギリス・オリジナルのモノラル音源を主に集めており、仕事から帰ってきた後に自宅のプレーヤーでレコードを掛けるのが日課になっています。 デビュー作『プリーズ・プリーズ・ミー』の疾走感、ハ…

『ビートルズのレコードとの出会い』買い始めてから40年

お年玉を握りしめて、ビートルズのレコードを買って、不良に遭わないように帰路についたのはたしか1982年でしたので、実に40年も前のことになります。 買ったのは中学に入ってからでしたが、ビートルズをはじめて意識して聴き出したのは1982年のたしか春先に…

『45回転イギリス盤』ビートルズのシングル盤はパーロフォンとアップルで22枚。

音圧が異常に高い『ペイパーバック・ライター/レイン』『愛こそはすべて/ベイビー・ユー・アー・ア・リッチマン』などをちょこちょことは購入してきたが、昨年末から本腰入れて集めていたのがビートルズが現役時代に本場イギリスでリリースしてきた、ほとん…

『ビートルズと映画スター』テレビがなかった頃、映画は最先端娯楽!

ビートルズがイギリスで出したアルバムの中ではおそらくもっとも地味な一枚を選ぶと、それは『ア・ハード・デイズ・ナイト』と『ヘルプ!』という2枚の主演映画のサントラ盤に挟まれた『ビートルズ・フォー・セール』だろう。 個人的にはもっとも好きなアル…

『マッカートニーⅢ』(2020)聖ポールから届いたクリスマス・プレゼント

久しぶりに記事を書いておりますが、映画ではなく音楽になってしまいました。ウイルス感染が収まりかけたように見えた矢先、さらなる感染者が爆発的に増えてきてしまい、春はまだまだ遠そうです。 僕自身の関心も今は散発で公開される映画よりもレコードを聴…

『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)じつは最後の勇姿だったライブエイド!

昨日の金曜日から公開が始まった『ボヘミアン・ラプソディ』を観に来ています。ご存知の通り、今から二十年以上も前の1991年に病死したボーカリストのフレディ・マーキュリーとギタリストのブライアン・メイが中心になって1970年代から活動していたイギリス…

『アンダー・ザ・チェリー・ムーン』(1986)日本で観た人って、何人いるんだろう?

金曜夜にGoogleで大阪ミナミの心斎橋辺りにあるアナログ盤専門店を検索したところ、土地勘がある場所の近くで営業されているお店を見つけたので、本日、お昼に早速奈良の田舎からそちらに向かって歩いていきました。 武漢ウイルスが欧州でも猛威を振るい出し…

『アンダー・ザ・チェリー・ムーン』(1986)日本でこれを観に行った人って、何人くらいいるんだろうか?

金曜夜にGoogleで大阪ミナミの心斎橋辺りにあるアナログ盤専門店を検索したところ、土地勘がある場所の近くで営業されているお店を見つけたので、本日、お昼に早速奈良の田舎からそちらに向かって歩いていきました。 武漢ウイルスが欧州でも猛威を振るい出し…

『シングル・マン』(1976)この歌の良さが、いつかきっと君にも…。わかってもらえるさ!

はじめてRCサクセションのアルバム『シングル・マン』に収録されている『夜の散歩をしないかね』『スロー・バラード』を聴いたのは当時のニュー・アルバム『BLUE』をラジオで特集していた番組で、『ガガガガガガ』『多摩蘭坂』などとともにカセットテープに…

『レット・イット・ビー』まだ著作権問題はシリアスではなく、海賊盤を聴いていた。

ビートルズの主演した映画は全部で5作ありました。『ビートルズがやってくる。ヤア!ヤア!ヤア!』、『HELP!』、『マジカル・ミステリー・ツアー』、『イエロー・サブマリン』(ラストのみ)、そしてこの『レット・イット・ビー』です。 このうち現在…

『イエロー・サブマリン』(1968)本人達は嫌っていたエプスタイン最後の企画。

たしか1985年と1987年に見たきりだったのが、25年位前の『ビートルズ・アンソロジー』が放映されて、ブートでしか聴けなかったものがCDで正式に聴けるようになり、これらをまた買いなおした折に、ついでに見てからでも10年近くが経ちました。 今回は初めて…

『シングル・マン』(1976)この歌の良さが、いつかきっと君にもわかってもらえるさ。いつかそんな日になる。

はじめてRCサクセションのアルバム『シングル・マン』に収録されている『夜の散歩をしないかね』『スロー・バラード』を聴いたのは当時のニュー・アルバム『BLUE』をラジオで特集していた番組で、『ガガガガガガ』『多摩蘭坂』などとともにカセットテープに…

『ドアーズ』(1991)ドアーズの伝記映画と思ったら、ストーン監督のいつもの映画でした。

はじめてドアーズの『ジ・エンド』を聴いてから、すでに40年近くは経っています。普通はラジオかレコードなのでしょうが、映画ファンらしく、ヘリのプロペラ回転音で幕を開ける、フランシス・フォード・コッポラ監督の狂気に満ちた問題作『地獄の黙示録』の…

『イエスタデイ』(2019)ビートルズが存在しないこの星はなんとも味気ない。皮肉がこもったパラレルワールド映画。

しばらく前に劇場予告編を眺めていて、始まったら見に行きたいなあと思っていたものの、近所の映画館の上映作品をチェックしていても、なかなか予定が記載されない作品がありました。それがこの『イエスタデイ』だったのです。 まだ公開されていないのかなあ…

『フェスティバル・エクスプレス』(2003)ジャニスの絶唱と叫びを聴け!

『フェスティバル・エクスプレス』と言っても、なんだかピンと来ないでしょうが、これは1960年代後半に盛り上がりを見せた、ウッドストックなどの各地で行われたロック・フェスの一つを撮影し続けたドキュメンタリーの音楽映画です。 『ウッドストック』や『…

『イマジン』(1988)ジョンの歌には魂がこもっている。ただ祭り上げて欲しくはない。

ジョン・レノンに対してはビートルズ・ファンの一人一人に独特の想いがあります。ビートルズの中期までのリーダーは間違いなく彼でしたし、発言でももっとも目立つ存在でした。ビートルズ解散後のラジカルな活動は政治的で、急進的でついて行けない人も多か…

『バングラデシュのコンサート』(1972)ライブ・エイドの原点はジョージ発案のこのコンサートでした。

おかげさまで今回の記事で映画関連の累計がちょうど1000本目になりました。ブログを始めてから15年目になってようやく1000本目なのでかなりペースは遅いわけですが、自分で無理なく続けていける程度の更新でやっていく方針に変わりはないので、今後ともよろ…

『ヤァ!ブロード・ストリート』(1984)ポールはまだぼくらとともにいる!

何度やっても面倒臭い、毎年恒例の決算処理作業と書類作成が徹夜も挟んでようやく終わり、一息つこうとAmazonでCDや本の購入を済ませ、今月の支払い金額を確認しに三井住友のサイトへ出向き、真夜中11時にログインしました。今月の金額を確認したところ、普…

『マイ・ビートルズ・ブームが再びやってきた!』お金が掛かって、かなりヤバい!

先日、近鉄奈良駅近くにオープンしていた中古のビートルズ・レコード専門店のB-SELSさんで『ビートルズ・フォー・セール』『リヴォルヴァー』を買ってから、レコードの魅力を再発見し、自分の中でのビートルズ・ブームが再燃し、レア・バージョンが多数収録…

『B-SELSがやってきた ヤア!ヤア!ヤア!』奈良にビートルズ専門レコード店が誕生していた!

週明けにAmazonから届いたプリメインアンプの配線を深夜に繋ぎ替え、CDはベートーベンのピアノソナタ『月光』、レコードプレーヤーはビートルズ『アビーロード』でチェックし、そのまま眠りました。 そして昨夜は残りの配線となるBDレコーダー、CD-Rレコーダ…

『プリメインアンプを20年ぶりに購入しました!』AVアンプと迷ったが…

20年くらい使い続けたYAMAHAのアンプがとうとう動作不良になり、延命措置をまずは考え、YAMAHAさんに連絡してみたところ、さすがに20年前のアンプの部品のコンプレッサーを持っておらず、御愁傷様を告げられました。 そんな話を自室でした後に再度、アンプの…

『パープル・レイン』(1984)プリンス最大のヒット曲満載の青春映画。

ここ数年、というよりもぼくらが中高生のころに聴いていたロックの大スターが次々に亡くなっています。デヴィッド・ボウイが逝ってしまった後にまさか、プリンスが急死するとは思いませんでした。 ぼくが中学生だったころ、女の子たちはデュラン・デュラン、…

『ポールの思い出』まだ亡くなってはいませんが、聴き始めたころを思い出しました。

ザ・ビートルズのメンバーの一人で、ジョンではない方の有名な人。ウィングスでも大儲けした人で、もっともリッチな元・ビートルズ。若くして亡くなったジョンの亡霊と常に比較される気の毒な天才。リンゴとは仲が良さそうな人。ちょっとスケベそうで、女の…

『ビートルズ武道館ライブ』(1966)ついに50周年を迎えた武道館ライブ!まだソフト出ない?

年末にお休みだった日曜日に近くの三輪のお山まで原付に乗って、運転していると奇妙な光景をあちこちで見かけました。交差点にやたらと警官たちと揃いのジャンバーを着込んだおじさんたちが立っているのです。 信号で止まったときに近くのお巡りさんに何かあ…

『オデオン盤とアップル盤』ビートルズのシングル盤解説が当時の雰囲気を伝えてくれる。

思春期に差し掛かるころ、好奇心と感受性は日に日に敏感になり、貪るようにあれこれ聴きまくった中高生の頃、地元の中古レコード屋さんの存在は神様のようでした。 普通のレコード屋さんの半額以下でビートルズ、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリ…

『モンティ・パイソンのザ・ラットルズ』(1978)ビートルズのパロディとしてはベスト!

モンティ・パイソンがビートルズの歴史をパロディに仕立てあげたのがこの『モンティ・パイソンのザ・ラットルズ』(1978)です。オリジナル・タイトルは『オール・ユー・ニード・イズ・キャッシュ』、つまり『金こそはすべて』というなんとも皮肉っぽい題名で…

『シャイン・ア・ライト』(2008)ストーンズの円熟したライヴ。ロックなお爺ちゃんは今も元気!

ローリング・ストーンズのライヴ映画でまだ書いていなかったのが比較的最近の彼らを扱った『シャイン・ア・ライト』でした。 2008年製作ですので、ミックもキースもすっかりオジイちゃんになり、ビル・ワイマンがいなくなってからでも十年以上も経っています…