良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『華麗なる殺人』(1965)近未来、殺人ゲームを合法化した、パラレル・ワールドを描いたSFコメディ。

昔、といってもつい数年前に読んだ本に『映画の文法』という一冊がありまして、その内容はカットの意味、編集の技術、アングルの意味などを纏めた、かなりマニアックなもので、分厚さも凄まじく、高校で使っていた辞書くらいの厚さを誇る労作でした。その本…

『吸血の群れ』(1972)70年代にはいろいろな動物モノのパニック映画がありました。

1970年代にはなぜかパニック映画が流行り、文明が崩れ落ちる類のパニック映画、たとえば『ポセイドン・アドヴェンチャー』『エアポート’75』などの巨大交通機関が制御不能になったときに「さあ!あなたならどうする?」的な映画が大ヒットしました。 …

『愚なる妻』(1921)来るべき『グリード』へと繋がる狂気の完璧主義への第一歩。

エーリッヒ・フォン・シュトロハイム監督が1921年にユニヴァーサル映画で監督・主演した『愚なる妻』は数年後の1924年に製作された、上映時間が9時間にも及ぶ狂気の大作映画『グリード』に繋がっていく露払いともテスト・パターンともいえる。 まず…

『クライマーズ・ハイ』(2008)1985年の夏、あの事故は衝撃的でした…。

最初、タイトルの『クライマーズ・ハイ』というのを目にしたとき、この映画の内容がどのようなものなのかは全く知りませんでした。劇場に行って、ようやくこの作品の題材があの衝撃的だった日航ジャンボジェット機墜落事故であることを知りました。 1985年の…