良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『夏はやっぱりホラーかなあ…』記事更新をする間を惜しんでの鑑賞でした。

夏場に相応しい映画ジャンルというとホラーが真っ先に来ます。スカパーでもWOWOWでも特集が組まれることが多いこのジャンルは今年もたとえばシネフィル・イマジカでハマーフィルム製作のかつてのヒット作が放送されていました。BSでも『東海道四谷怪談』の…

『罪の天使たち』(1943)ロベール・ブレッソンの長編デビュー作品。巨大な才能の片鱗がすでに。

フランス映画、なかでもロベール・ブレッソン監督作品をどれか一本でも観た人であれば、彼の作品群の根底にある映画芸術を、というよりは人間の存在自体を突き放したような厳しさに触れたことでしょう。そもそも人間は罪深い存在なのであるというところから…

『リラの門』(1957)思い出の映画。当時、ぼくは9歳。フランス語をしゃべる女性はセクシーでした。

映画ファンであるならば、誰にでも特別な一本の映画があります。親と初めて観に行った映画だったり、何度も繰り返し見た映画だったり、恋人と初めて観に行った映画だったりします。映画ファンの数だけ、そういった思い出はさまざまでしょう。ぼくにとっては…

『小間使の日記』(1963)フェティシズムを映像で表現した、ブニュエル後期の名作。

ルイス・ブニュエル監督作品のなかでは難解なものという括りでいうとスペイン時代、分かりやすいのはフランス時代、そしてその中間となっているのがメキシコ時代の監督作品群であろうか。各々の時代にブニュエルの意志があり、フィルモグラフィとして残され…

『HERO 劇場版』(2007)テレビドラマは楽しく見ましたが、劇場版はちょっと…。

木村拓哉主演のテレビドラマは高視聴率を至上命題とされている。また彼の主演ドラマには多くのファンの期待も寄せられている。とてもプレッシャーのかかる役割を負わされている彼はどうやって、その重すぎるプレッシャーと戦っているのだろうか。 ここしばら…

『思春の森』(1977)当時から異質の作品ではありましたが、まさか発禁処分にまでなるとは!

何十年も映画ファンをしていると、さまざまな映画に出会います。そのすべてが名作であるはずもなく、クズと呼ばれたものも数多い。また当時は普通に放送されていたものであっても、さすがにゴールデン・タイムには不適当な内容の映画もありました。そういっ…