良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『吸血鬼(ヴァンパイア)』(1932)映画の本質と光と影の使い方を熟知していた名匠ドライアー。

いまでは知る人も少なくなってしまっているのは残念ではありますが、デンマーク出身の名匠、カール・ドライアー監督の1932年の作品で、クロース・アップの多用で有名な『裁かるゝジャンヌ』と並ぶ彼の代表作品のひとつがこの『吸血鬼(ヴァンパイア)』…

『笑う大天使』(2006)上野樹里が出てる、菊地凛子が出てる。で?笑えないなあ…。

内容を知らず、出演俳優だけを見ていると、結構期待できそうな感じのするメンツが揃っているのですが、いざ見ていくと、徐々に脱力に変わっていく作品でした。しかしその原因と責任を、売れっ子女優である上野樹里や今年の超新星である菊池凛子という強力な…

『感動をどう表現すれば良いのか?』良かった、泣いたをどう言葉にするか。

映画を観た人の感想でよくあるのが、「泣けました!」「感動した!」との言葉です。それはそれで構わないのだけれども、ではなぜその映画を観て、そういった感想を持つようになったか。他人に伝えるにしては、それではあまりにも語彙が不足してはいないだろ…

『映画館と自宅の違いは何か?』どちらも鑑賞スタイルの王道ではありますが…

映画とは本来は暗い映画館の座席に深く腰掛けて、劇場ならではの「隠れ家」感と普段とは異質な空間で生まれる開放感、そして相反する閉塞感の中、見ず知らずの他人と席を隣同士になりながら、多少の遠慮と緊張に包まれながら、じっくりと観るものであろう。 …