良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『プリンセス トヨトミ』(2011)荒唐無稽なストーリーとセンス溢れる映像感覚。

今日は休みが取れたので、大雨の影響がまだあってグズついてはいたものの、せっかくのお休みですので、家にいるのもどうかと思い、シリーズをすべて観てきたジョニー・デップの『パイレーツ・オブ・カリビアン生命の泉』を観に行きました。 とりあえず家から…

『アンストッパブル』(2010)題名は“止まらない”だが、止まっちゃいます…。

映画が始まり、画面上にデンゼル・ワシントンがゆったりと出てきて、どうやら彼が主役らしいという基本情報を理解した時点で、この乗り物系パニック映画のラストはハッピーエンドになることがすでに確定的事項になる。 『デジャヴ』でもそうでしたが、良心的…

『ブラック・スワン』(2011)ナタリー・ポートマンの鬼気迫る演技。これに賭けた思いが伝わります!

ついにアカデミー主演女優賞を取ったナタリー・ポートマンがリュック・ベッソンの『レオン』(1994)にワカメちゃんやまるちゃんのようなヘア・スタイルでスクリーン・デビューしたのは彼女が11歳の時でした。 その後、『あなたのために』『フリー・ゾーン』…

『酔拳』(1978)ジャッキー&ユエン・シャオティエン共演です!懐かしい!楽しい!

ぼくらが住む日本には時代劇があり、アメリカには西部劇があるように、香港にはカンフー映画があります。カンフー映画がはじめて世界的な注目を浴びたのはブルース・リーが活躍していた時代でした。 『燃えよ!ドラゴン』『ドラゴン危機一髪』『死亡遊戯』な…

『リスボン特急』(1972)ジャン=ピエール・メルヴィルの遺作。ドロンとドヌーヴが素晴らしい。

『リスボン特急』はジャン=ピエール・メルヴィル監督の遺作となったフレンチ・ノワールの佳作のひとつです。傑作と書かなかったのは彼には他に『海の沈黙』『影の軍隊』『賭博師ボブ』などの傑作がいくつもあるからです。 ただ佳作とは言ってもレベルは高く…

『糧なき土地』(1932)衝撃的な作品を出し続けたブニュエルの三作目となるドキュメンタリー。

サイレント映画の全盛期からキャリアが始まり、常に問題作を世に送り出してきたスペインの巨匠、ルイス・ブニュエル監督作品で有名なのはサイレント時代の『アンダルシアの犬』、トーキー黎明期の『黄金時代』、そしてカラー作品の『昼顔』でしょうか。 これ…

『フィツカラルド』(1982)巨大な蒸気船を人力で山の頂上に運びあげる狂気。映画遺産です。

南米大陸を流れる大河、雄大なるアマゾン川をまるで『地獄の黙示録』のウィラード中尉のように、ただひたすらに遡ると、次にはとてつもなく深く険しいジャングルの密林を切り開き、そのまた頭上に高く聳える急斜面の山を越えた向こう岸に無尽蔵にあるゴム林…