良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2008-01-01から1年間の記事一覧

『今年観たのは何本だったのだろう?』新作はそこそこ観ていましたが…。

今年に入ってから観た映画はいったい何本だったのだろう。『ランボー4』『ジュノ』『アクロス・ザ・ユニヴァース』『ホット・ファズ』『クライマーズ・ハイ』『崖の上のポニョ』『ウォーリー』『レッド・クリフ』『ザ・マジック・アワー』『相棒 劇場版』『…

『ビートルズの音源を求めて』20数年ぶりに、ビートルズ無間地獄にはまってしまった…。

アナログ時代からのビートルズ・マニアでしたが、20数年前の引越しの際にコレクションすべてを失ってしまってからはCDに買い換えて、公式盤のみで我慢しておりました。失った音源には中学のときから大学時代までに40枚近くコツコツ貯めた、レトロ調のジャ…

『レッド・クリフ』(2008)三国志の四大戦争のひとつ、赤壁の戦いを怒涛の映画化。

レッド・クリフと聞いて、「赤壁の戦い」を思い出した人はかなりの三国志マニアかもしれません。一般に三国志というと、ビジネス書コーナーなどでぼんやりと書店で見たこともあるでしょうが、実際に手にとって、購入するところまで行く人は稀でしょう。むし…

『ゴジラ』(1984) 新たに始まるゴジラの歴史。真面目に作られています。なにか不満でも!?

おそらく、ゴジラへの思い入れが強い人ほど、『ゴジラ』(1954)から『怪獣大戦争』くらいまでのゴジラ・シリーズこそがリアル・ゴジラだと言い張るのでしょう。またはヘドラの残像が残っている人はこれこそがオリジナル以来では準優勝的な最高傑作と信…

『映画を離れて』新作2本、スカパー0本…。九月のすべてでした。

最近、どうもあまり映画を観たいと思わない。劇場に行かないわけではない。この春夏以降でも、『大いなる陰謀』『最高の人生の見つけ方』『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの伝説』『ヴァンテージ・ポイント』『カンフー・パンダ』『ハプニング』『…

『レット・イット・ビー』追記。幻のアルバム、『ゲットバック』を久々に聴きました。

いまから20年以上も前の学生時代、大阪の海外ブートレッグや輸入盤専門店でレコードを買い漁っていた頃、さまざまなアルバムを手に入れました。音質は最悪、ジャケットはボロボロ、たまに反りがあったり、変な臭いがしたりと海賊盤というとマイナスなイメ…

『死霊の盆踊り』(1965)原作がエド・ウッド…。他に何か言葉がいるのだろうか?

納涼ということで、前回と今回はホラー映画を記事にしていますが、この映画のタイトルがまずは凄い。死霊の「盆踊り」なのだ。もともと死霊の方々は真夏の暑い日に出てくるものだと昔から相場が決まっています。 しかしチェーンソーを振り回したり、鍵爪で他…

『ギニーピッグ2 血肉の華』(1985)おぞましい映像の数々。悪趣味の極み…。封印も止む無しか?

ギニーピッグ・シリーズはそもそもはビデオのみの発売であり、80年代当時に劇場公開されたわけではないので、厳密に言うと「映画」ではありません。また現在見るのが非常に困難になっているため、なかば伝説化している感すらあります。のちに2006年に…

『ハプニング』(2008)環境問題が加味された、パニック・ホラー。いろんな意味でシャマランらしい。

M・ナイト・シャマラン監督作品と言えば、配給会社の意に反して大ヒットした『シックス・センス』以降、『サイン』『レディ・イン・ザ・ウォーター』などが続いているが、正直言ってパッとしないものばかりである。寂しいような、冷たいような映像感覚には…

『拳闘試合の日』(1951)スタンリー・キューブリックが初めて監督した、ドキュメンタリー映画。

孤高の天才、スタンリー・キューブリックが監督した最初の映画というと、ほとんどの人は知らないか、映画マニアでも『非情の罠』を思い浮かべるでしょう。現在、一般の映画ファンが観ることができる作品はマニアックな映画祭を除くと、フィルム・ノワール的…

『アルジェの戦い』(1965)帝国主義はそもそも英仏の専売特許であった。大戦17年後の報い。

『アルジェの戦い』はアフリカ大陸に位置するアラブ諸国のひとつであるアルジェリアが、宗主国である侵略者フランスから多くの犠牲者の血の代償を払いながら、念願の独立を勝ち取った過程をセミ・ドキュメンタリー・タッチで描いた60年代映画の傑作である。…

『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』(2008)パロディ満載!アクション控えめ!十分…

待望の、というにはあまりにも長い歳月が過ぎました。髪の色は白くなり、薄くなり(ウィリスよりはましか…)、お腹には貫禄がつき、筋力は衰えてしまう。しかしドタバタ動き回っていたインディも楽しかったが、66歳を越えてなお、アクション・シーンに果敢…

『希望 テルエルの山々』(1939)スペイン内戦を間近で見たアンドレ・マルロー唯一の監督作品。

ファシストで、ファランヘ党総統のフランコ将軍の率いる軍隊の侵攻に立ち向かうべく、共和派の戦線に参加するためにスペイン入りした、アンドレ・マルローが書いた小説を彼自身が監督して撮りあげたのが、この『希望 テルエルの山々』です。 この映画は戦後…

『パリは燃えているか』(1966)敵味方にかかわりなく、ヨーロッパ人は深いところで繋がっている。

作品が始まる前、幕が閉じられたまま、五分弱の序曲がかかる。『ザッツ・エンターテインメント』みたいです。観客に、この映画が大作であることを宣言しているようでした。パラマウント映画の映像が出てきますが、米仏合作映画となっています。 ただ、合作と…

『ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!』(1964)ビートルズ第一回主演映画。新鮮な躍動感!

リチャード・レスター監督により1964年に製作された、「じゃーーーーーーん!」というギター音が印象的な、言わずと知れたビートルズの主演映画の第一作目がこの『ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!』です。いまでは『ハード・デイズ・ナイト』…

『バンテージ・ポイント』(2008)何度も何度も繰り返される巻き戻し…。容疑者8人???

クエンティン・タランティーノ監督が『パルプ・フィクション』(1994)で大成功を収めて以来、プロットの時系列を切り刻んで、あちらこちらに再配列させて、観客を惑わす映画がかなり増えてきました。その中にはただ理解しづらくなっただけの無意味な作…

『ランボー 最後の戦場』(2008)久しぶりに登場したジョン・ランボー!編集とカメラの勝利でしょう。

しかしまあ、良しにつけ、悪しきにつけ、なんとタイムリーな公開時期になったのでしょう。よりによって、サイクロンが吹き荒れた、こんなときに軍事政権下のビルマを舞台にした映画が封切られるとは思いませんでした。しかも有名なアクション映画の久しぶり…

『理想の観客とは…。』映画を観るために不可欠な基礎的観察能力を養うには何が必要だろうか?

誰でも映画を観た経験はあるでしょう。小さい頃、親に手を引かれ、アニメか特撮か、それともはじめから大人向けの映画を観たかもしれません。そうした経験が基盤となり、映画ファンになっていく人も多いでしょう。自分もそうした一人でした。もしかすると映…

『おすぎ』彼は何故、これほど映画ファンに否定されているのに、「評論家」として意見が言えるのか…。

みんなが大好きな「映画」には大事な要素が三つあります。一つ目は当然ながら「映画」という作品そのものです。そしてそれを製作する映画監督や俳優などの「作り手」が要ります。しかしながら、ただ作品があってもしょうがない。観られてこそ、初めて映画に…

『意志の勝利』(1935)世界2大プロパガンダ映画のひとつ。レ二のセンスの良さがキャリアの仇に…。

ナチ・イーグルの威圧的な映像が前世紀に製作された二大プロパガンダ(もう一方は『戦艦ポチョムキン』)の幕開けを告げる。第一次世界大戦の勃発と敗戦という結果がもたらした悲劇的な、そして惨めな戦後ドイツ国内の様子と苦悩を述べた後、カメラは雲の上…

『リズム21』(1921)かつてあった映画、その二。絶対映画とはどのようなものだったのか。

リュミエル兄弟の『シネマトグラフ』、ジョルジュ・メリエスの『月世界探検』、エドウィン・ポーターの『大列車強盗』以降、労働や家事で疲れきった庶民が一時の夢を見るため、そして明日また働くための活力とするためのささやかな娯楽の王様として、旅一座…

『ひとで』(1928)単なる劇映画とは違う、かつて、あった自由な映画。

ハリウッド映画、邦画の別に関わらず、ストーリー性に優れている映画、つまり劇映画こそが唯一の映画だと思っている人がほとんどである現在、かつて存在した種類の映画運動について何かを書くことも必要なのではないか。 どういうものかを例に取りますと、1…

『五感で楽しむ映画』せっかく映画を楽しむのに「目」と「耳」だけではもったいない。

朝な夕な、まだ肌寒い日々をだらだらと暮らし、さまざまな名作及びカルト映画を何気なく観ていると、ふとした瞬間に画面に集中しつつも、一方で思い巡らせている時があります。それは映画を「観ている」という時は「目」だけでなく「耳」も、そして、もちろ…

『ポリス インサイド・アウト』(2006)約30年ぶりに来日を果たした彼らのドキュメンタリー。

1970年代後半から1980年代前半を駆け抜けたイギリスのロック・バンド、ポリスをはじめて聴いたのは、たしか1979年の『ドゥ・ドゥ・ドゥ・デ・ダ・ダ・ダ』だったと記憶しています。しかもそれは「なんじゃこりゃあ!」としかいいようがない、ま…

『鬼畜大宴会』(1997) 映像学科の卒業制作で作ったのがこれとは…。絶句でした。

長い間、何年何十年と映画を観ていると、これまでにも様々な問題作品と呼ばれる映像作品に行き当たりました。メジャーなものでは『ノストラダムスの大予言』『獣人雪男』『狂鬼人間』など特撮系の発禁作品。『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『九十九本目の生…

『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969)今後も放送不能作品でしょう。カルトファンは必見!

しかし、なんともまあ…。おどろおどろしいタイトルを付けたものです。その名もずばり『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』とは。漢字ばっかりです。作品タイトルのインパクトだけで、気の弱い人は遠慮してしまうかもしれません。「江戸川乱歩」「恐怖」「奇形」…

『ミステリアス・ピカソ』(1956)芸術家のタッチを堪能できる実験作品。素晴らしい!

今回採り上げた『ミステリアス・ピカソ』は単なる芸術家の絵画制作過程を追ったドキュメンタリーではない。何しろスタッフが群を抜いている。監督としてこの作品を仕切ったのは『情婦マノン』『恐怖の報酬』などの秀作を持つアンリ=ジョルジュ・クルーゾー…

『狂鬼人間』<パート2>『怪奇大作戦』のテーマには合致している。時代が許さないのか…。

タブーの概念は時代ごとに変わるので、大丈夫になる時代がまた来るかもしれません。絶対的な価値観などそもそも存在しないわけですから、気長に待っていれば、普通に見れるときがまたくるでしょう。そうすると現在ある意味、神聖化されている第24話もただ…

『狂鬼人間』<パート1>禁断の、そして抹殺された第24話。あの時代だから出来たのか?

1968年に、円谷プロ制作の特撮作品シリーズとして今も評価が高い『ウルトラセブン』が放映終了後に、TBSタケダ・アワー(このために、夜のドライブで終わる放送回でのラストシーンでは「武田 アリナミンA」の電飾看板が大映しになる!)の後釜番組と…

『獣人雪男』(1955)差別表現?のため封印されている『ゴジラの逆襲』後の東宝特撮映画。

東宝映画が『ゴジラ』と『七人の侍』で大当たりを取った1954年の翌年である1955年に『ゴジラの逆襲』のあとに製作されたのが今回紹介する『獣人雪男』です。しかしこの作品を今ビデオやDVDで正規で見るのは不可能です。何故ならソフト化されてい…