良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『BLOW THE NIGHT 夜をぶっとばせ』(1983)本物の不良少女を主役に抜擢した不良映画。

曽根中生監督自身が気に入っている作品であり、興行的にもヒットしたのが1983年公開のこの『BLOW THE NIGHT 夜をぶっとばせ』です。 噂には聞いていましたが、観る機会に恵まれず、今回はじめて全編を鑑賞しました。僕が通っていた中学校では学校独自の映画…

『闇のカーニバル』(1981)高度経済成長に取り残されたマイノリティの人々が蠢く新宿の夜。

山本政志監督作品でもっとも有名なのはおそらく『ロビンソンの庭』でしょうが、ぼくが一番衝撃を受けたのはこの『闇のカーニバル』でした。 冒頭とラスト・シークエンス、中間部にほんのワン・カットのみにカラー撮影が採用されていて、本筋はすべてモノクロ…

『戦闘機対戦車』(1973)上映時間70分ちょっとの中編ですが、良質のスリリングな戦争映画です!

戦争映画の宣伝で話題になるのは製作費の大きさや出演する大スターたち、そして迫力のあるスペクタクル・シーンであり、中身が問われることはあまりない。 戦争の記憶が鮮明に残っている時期であれば、悲惨さや厭戦気分を色濃く伝える作品が出来上がるが、一…

『ジェレミー』(1973)モテなかったぼくらにはこれこそがリアルな恋愛映画だ!かなり情けないが…。

アメリカなどの欧米を旅した方ならばお分かりでしょうが、現地空港へ着いた途端にあることに気づきます。というか、なんだか違和感が生まれてくるのです。 その違和感の正体は道行く人のほとんどが険しい顔をしていて、カッコよくないということです。ロサン…

『思えば遠くへ来たもんだ』(1980)個人的には金八先生よりこちらが好きです。

武田鉄矢主演の『思えば遠くへ来たもんだ』は現在DVD化されていません。そのためネット・オークションでは大昔のVHSテープが7000円位で取引されています。 主演が武田鉄矢で、彼の周りを固めるのはあべ静江、熊谷真実、乙羽信子、山本圭、植木等、山谷初男、…

『愛の三分間指圧』(1968)指圧の心、母心!押せば命の泉沸く!カッ!カッ!カア~!

今日は全身の疲労をケアするために知り合いがやっているリンパ・マッサージを受けました。もう何回もやってもらっているのですが、全身やってもらうともれなくどこもかなり痛い。 指がツボやリンパの流れが滞る場所に来るとヒーヒー言わされます。しかしここ…

『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012)やっと完結編を迎えたが、まだ続きそう…

つい先日記事にした『夢売るふたり』を観た後に一時間ほど余裕があったのでランチを食べてから、その日に続けてもう一本、『踊る大捜査線FINAL』にも足を運びました。 前作『踊る大捜査線THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』の出来があまりにも期待外れだった…

『パニック・アリゲーター/悪魔の棲む沼』(1978)大鰐と土人に挟み撃ちされる白いご主人様たち。

『パニック・アリゲーター/悪魔の棲む沼』(1978)は『ジョーズ』(1975)以降に大量生産されたイタリアの動物パニック映画のひとつで日本では劇場公開はされていません。そんなときのためのテレビ洋画劇場で、ぼくは子供の頃にこれを見たときにはこの映画のチー…