2009-01-01から1年間の記事一覧
ビートたけし、明石家さんまとともに昭和から平成にかけてのお笑いの象徴とも言える、タモリこと森田一義が今の彼の代名詞であるサングラスを掛ける前に、青や黒のアイパッチをして、風変わりな芸人として、テレビ番組の一出演者だった頃の彼がせんだみつお…
関西以外に住んでいる方にとっては、何のことだかさっぱり訳が分からないでしょうが、ぼくらの地元にある関西電力がネット、電話、光ケーブルテレビの3つトリオでサービスを提供しているのがeo光です。 それまでぼくはスカパー!、電話料金、ネット・プロバ…
ぼくらはずっとアメリカの加護のもと、国防やら仮想敵国などという観念をまるで持たないまま大人になりました。マスコミも自衛隊や国防を唱える政治家を危険視するなど、もっとも平和ボケした巨大権力として21世紀になってもわが国で君臨している。このよう…
『笑う警官』というタイトルと宮迫博之が出演しているという理由のみで本日、劇場に行ってまいりました。観終えた感想としては“冷笑する観客”としか言えないのかなあというところです。黒幕の後ろにまた黒幕がいて、さらにその背後にまたまた黒幕がいるとい…
『MW-ムウ-』は日本が世界に誇る漫画界の巨人、手塚治虫の生誕八十周年記念映画として製作された作品です。『ブラック・ジャック』『鉄腕アトム』『ジャングル大帝レオ』『リボンの騎士』など多くの傑作を持つ彼の作品の中から、なぜこれが選ばれたのかは不…
指圧の心は母心!押せば命の泉湧く! 平成も20年以上経ってしまった今となっては、このフレーズを知っている人って、一番若い人でも30代後半なのでしょうか。昭和のバラエティにはクシャおじさんやムキムキマンやデストロイヤーなど、色々な個性を持った人が…
マイケル・ジャクソンの名前をはじめて意識したのは中学一年生のときで、マイケルの大ヒット作となったアルバム『スリラー』からちょうどポール・マッカートニーとの初デュエット『ガール・イズ・マイン』がシングル・カットされたときだった。レコード屋さ…
ここしばらく何年かは自宅でDVDやスカパーなどで見ることが多かった映画でしたが、今年は自分でノルマを設けて、月に最低2回以上は観に行くことにしていました。もうじき師走に入りますし、多忙な時期が始まります。その前に一息ついて、ふと気がつくと今…
山崎豊子の小説は映画化されるものが多く、川島雄三監督の『暖簾』から始まり、山本薩夫監督の『白い巨塔』『華麗なる一族』『不毛地帯』と社会派作品を世に送り出し、そのすべてが高い評価を得ました。そうした彼女の数多い原作の中でも映画化が困難といわ…
昭和の名女優、原節子がその生涯で出演してきた映画に見る彼女はどれを見ても上品な女性という印象のものが多い。『新しい土』での清潔で初々しい彼女、日本映画最高の巨匠として知られる小津安二郎監督の傑作『東京物語』『晩春』などに出演していた彼女、…
半世紀以上も前になる1957年に製作された『蜘蛛巣城』は黒澤明監督の撮ったモノクロ映画の傑作のひとつである。1950年に国内では永田雅一社長に解りづらいと不評だった『羅生門』がヴェネチア映画祭に出品されていて、黒澤監督は結果として誰も予想していな…
前日は寺尾聰主演の問題作『さまよう刃』を観ましたが、今日は有休が取れたので用事を済ませてから、またまた近所の劇場に向かいました。24日からは山崎豊子原作の『沈まぬ太陽』も始まりますので、今月は毎週のように劇場に通っています。月末からの『サイ…
東野圭吾原作、益子昌一監督脚本で公開されている『さまよう刃』を観に行きました。今週、そして来週は観たい映画が続々と公開されていて、嬉しい限りです。この映画、『カイジ』、『沈まぬ太陽』は必見かと思い、本日の夕方の回に間に合うよう仕事を片付け…
21世紀も10年が経とうとしている現在となっては、もはや知る人も少ない天才監督、山中貞雄の遺作となるのが、この『人情紙風船』である。半世紀以上前の1938年、彼はまだ28歳であったにもかかわらず、望まぬ死を迎えざるを得ませんでした。場所は…
今から30年以上も前の土曜の夜にやっていたテレビ・アニメの大ヒット作品『ヤッターマン』がなんと実写で復活と聞いたときにははっきりいって無謀ではないかと思いました。あのギャグセンス、あのメカ群、そして何より誰がドロンジョ、ボヤッキー、トンズラ…
三十代も後半になると、積年の不摂生とストレスへの対応のために、人間は精神とカラダが随分と丸くなってくるが、ふとしたきっかけで、昔の尖った感覚が蘇ってくることがある。そのきっかけは昔よく使っていた道具だったり、聴いていた音楽だったりする。 ひ…
音楽ファン、ここではロックを中心に話します。急にロックと言われても、もうロックは音楽のメインストリームではありません。そして自らをロック・ファンと思っていても、各々の愛する対象はさまざまで、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェ…
『潮騒』『鹿鳴館』『仮面の告白』『金閣寺』『葉隠入門』などを発表した、戦後日本文学史上、もっとも重要な作家のひとりである故・三島由紀夫の同名短編小説を彼自身が映画化した作品で、彼の初監督作品でもあります。 憂国とは愛国心のことである。残念な…
「非」と「未」。いったい何のことかと言いますと、かつてビデオとして商品化されたものの、未だにDVD化されていない映画、または劇場公開されたものの、諸般の大人の事情により、現在までのところ、商品としてビデオ化もDVD化もされていない映画のことです…
去年から順次公開されていた、浦沢直樹原作で、堤幸彦監督の『20世紀少年』がとうとうファイナルを迎えました。原作のラストはちょっとモヤモヤさせる閉じ方でしたので、映画の終わり方が原作と違うと聞いたときには期待と不安が綯い交ぜになっていました。 …
夏場に相応しい映画ジャンルというとホラーが真っ先に来ます。スカパーでもWOWOWでも特集が組まれることが多いこのジャンルは今年もたとえばシネフィル・イマジカでハマーフィルム製作のかつてのヒット作が放送されていました。BSでも『東海道四谷怪談』の…
フランス映画、なかでもロベール・ブレッソン監督作品をどれか一本でも観た人であれば、彼の作品群の根底にある映画芸術を、というよりは人間の存在自体を突き放したような厳しさに触れたことでしょう。そもそも人間は罪深い存在なのであるというところから…
映画ファンであるならば、誰にでも特別な一本の映画があります。親と初めて観に行った映画だったり、何度も繰り返し見た映画だったり、恋人と初めて観に行った映画だったりします。映画ファンの数だけ、そういった思い出はさまざまでしょう。ぼくにとっては…
ルイス・ブニュエル監督作品のなかでは難解なものという括りでいうとスペイン時代、分かりやすいのはフランス時代、そしてその中間となっているのがメキシコ時代の監督作品群であろうか。各々の時代にブニュエルの意志があり、フィルモグラフィとして残され…
木村拓哉主演のテレビドラマは高視聴率を至上命題とされている。また彼の主演ドラマには多くのファンの期待も寄せられている。とてもプレッシャーのかかる役割を負わされている彼はどうやって、その重すぎるプレッシャーと戦っているのだろうか。 ここしばら…
何十年も映画ファンをしていると、さまざまな映画に出会います。そのすべてが名作であるはずもなく、クズと呼ばれたものも数多い。また当時は普通に放送されていたものであっても、さすがにゴールデン・タイムには不適当な内容の映画もありました。そういっ…
テリー伊藤が総合司会を務める、NHKの深夜番組『テレ遊び パフォー!』のなかで、マニアックな視点と趣味を持ち、さまざまなジャンルの著書で知られる、みうらじゅんが音頭を取って出来た企画に、オリジナルの怪獣映画を作るというものがありました。 そ…
ずいぶんと前に、ジャンプ黄金時代の名作のひとつ、ドラゴン・ボールがハリウッドで実写映画化されると聞き、期待と不安があったことを覚えています。今年になって、CM映像などを見たとき、「こりゃあ、だめそうだ…。」という予想が立ちましたので、劇場に…
もう体感的には真夏日だとカラダが自覚している梅雨の合間の平日にバイクに乗って、自分の住んでいる町からふたつほど市をまたぎ、ある場所に向かいました。1時間ほどバイクで駆けていくと、はるか遠くの前方に、ジリジリと陽炎が立つ、郊外型の大きなシネ…
もともとサブ・カルチャー?の代表的なメディアであったアニメで、1990年代に社会現象にもなったヱヴァンゲリヲンは何度も劇場公開映画として発表されてきました。それは『新世紀エヴァンゲリオン シト新生』(1997)『新世紀エヴァンゲリオン Air/ま…