良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『45回転イギリス盤』ビートルズのシングル盤はパーロフォンとアップルで22枚。

 音圧が異常に高い『ペイパーバック・ライター/レイン』『愛こそはすべて/ベイビー・ユー・アー・ア・リッチマン』などをちょこちょことは購入してきたが、昨年末から本腰入れて集めていたのがビートルズが現役時代に本場イギリスでリリースしてきた、ほとんどがモノラルとなる、22枚のパーロフォンとアップルのシングル盤レコードでした。
 
 ステレオ録音盤は『ジョンとヨーコのバラード/オールド・ブラウン・シュー』『サムシング/カム・トゥゲザー』『レット・イット・ビー』くらいで、その他はモノラル録音盤となります。
 
 イギリス盤以外のフランス盤ならば、『レット・イット・ビー』『ロング・アンド・ワインディング・ロード』『サムシング/カム・トゥゲザー』のモノラル録音盤が存在しており、所有しています。そもそもシングル盤は回転数が速いためか、音圧が高めで聴いていると33回転よりも迫力があります。
 
 ビートルズが本国イギリスで出したシングルは22枚と意外にすくなく、圧倒的に販売数が多いでしょうから価格もそれほど高価に成りにくいのかと思いきや、マニアにボロボロになるまで何十回以上も聴かれ続けてジャリジャリで視聴が難しいものが多く、良盤が少ないことに思い当たります。
 
 ジョンのキリスト発言の影響で焚書の憂き目にあったり、そもそも消耗品感覚で雑に扱われたり、捨てられたりしたためか、状態の良い物は少ない。単純にファンだった人が実家を離れ、親が勝手に処分したりするのも多いでしょう。
 
 CD化の際に「もういいや!」でゴミ収集車によって、埋め立て地の礎になってしまったのかもしれない。
 
 そんなこんなで生き残ったレコードたちのうち、日本では中古レコードを買ってきても、ビートルズのレコードほどに聴き込まれているアーティストは少なく、キズも少ない印象が強い。
 

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 再びレコードを集め出すと昔の記憶、つまりビートルズ盤は数多く再生されたためにキズやノイズが多いものが多かった思い出にたどり着く。
 
 イギリス盤の特徴としては買った人の名前が入っている、落書き入りの盤がかなりあることでしょう。日本でのファミコンソフトと同じく、借りパクが多かったので、防止策として自分の名前をレコードに記入していたようです。
 
 僕が集めた物にもサインが入っている盤がいくつかあります。日本人のように物を大切にする文化があるとレコードなどもそれほど酷いコンディションになっているモノは比較的少ない。
 
 もっともヤフオク業者には悪質な輩が少なからず存在しており、写真にキズがある面を掲載しなかったり、明らかにダメージが大きく、針飛びを起こす盤を平気で状態が良いなどと嘘を書く者がいます。
 
 そんなときに頼りになるのが地元のレコード屋さんです。ですが、残念ながら、現在ではリアル店舗を構え、状態をチェックさせてくれたり、試聴をさせてくれる良心的な店舗はもちろん、レコード屋さん自体がほとんどない。
 
 わざわざ大阪まで出向くのも現在の武漢ウイルスが蔓延している状況では自粛したい。幸い僕が住んでいる奈良では家から歩いていけるほど近くにビートルズ関連のレコードを専門に扱われているB-SELSさんがあります。
 
 2年以上は通っていて、赤盤やキャピトル盤、フランス盤などを集めてきました。ここ半年はイギリス盤の魅力に取り憑かれ、パーロフォン盤を中心にガンガン買い集めては自宅のステレオで聴いています。そしてとうとうパーロフォン赤盤の『ラヴ・ミー・ドゥ』を集め終わり、22枚すべてが自宅に揃いました。
 

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 イギリス盤のディスコグラフィは以下の通り。
 
『ラヴ・ミー・ドゥ/PSアイ・ラヴ・ユー』(全英17位。以下全てイギリスチャート)
『プリーズ・プリーズ・ミー/アスク・ミー・ホワイ』(1位)
『フロム・ミー・トゥ・ユー/サンキュー・ガール』(1位)
『シー・ラヴズ・ユー/アイル・ゲット・ユー』(1位)
『抱きしめたい/ディス・ボーイ』(1位)こいつって、なんか書きたくないwww
『キャント・バイ・ミー・ラヴ/ユー・キャント・ドゥ・ザット』(1位)
『ア・ハード・デイズ・ナイト/今日の誓い』(1位)
『アイ・フィール・ファイン/シーズ・ア・ウーマン』(1位)
『涙の乗車券/イエス・イット・イズ』(1位)
『ヘルプ!/アイム・ダウン』(1位)
『デイ・トリッパー/恋を抱きしめよう』(1位)いつみても変なタイトルwww
『ペイパーバック・ライター/レイン』(1位)
『イエロー・サブマリン/エリナー・リグビー』(1位)
『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー/ペニーレイン』(2位)
『愛こそはすべて/ベイビー・ユー・アー・ア・リッチマン』(1位)
『ハロー・グッドバイ/アイ・アム・ザ・ウォルラス』(1位)
『レディ・マドンナ/ジ・インナー・ライト』(1位)
『ヘイ・ジュード/レヴォリューション』(1位)
『ゲット・バック/ドント・レット・ミー・ダウン』(1位)
『ジョンとヨーコのバラード/オールド・ブラウン・シュー』(1位)(ステレオ)
『サムシング/カム・トゥゲザー』(4位)(ステレオ)
『レット・イット・ビー/ユー・ノウ・マイ・ネーム』(2位)(ステレオ)
 

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  最後に買ったのがデビュー・シングル『ラヴ・ミー・ドゥ』の赤レーベル盤です。この盤が貴重なのは当時ここまでビートルズが売れるなどとは誰も想像できなかったためか、現在というかもともとオリジナル・マスターが存在せず、後の録音は出来上がったシングル盤からの直落とししかないという驚きの理由からです。
 
 『ヘイ・ジュード』は一般的にはアップル・レーベルからのリリースですが、パーロフォンにも販売権があったようで、欧州輸出用のシングル盤には黒いパーロフォン・レーベルが貼られています。
 
 どうせなら、出来るだけパーロフォン盤をと思い、盤質が良く、キレイなスウェーデン製ジャケットが付いている盤を選びました。コツコツ増やしていき、気に入った盤を買い求めて行きましたので、どうしても時間は掛かります。
 
 まあ、趣味ですのでのんびり集めていくほうが楽しいのも事実ですし、オーナーさんとお話ししたり、持ち込みで一緒にストーンズ、ディープ・パープル、ボブ・マーリーを聴いたりするのも楽しい時間です。
 
 他のお客さんが来たときにみんなで珍しいモノを聴きながら、その盤の印象やレア度などの感想を話したり、デリケートなレコードのケア方法などの情報交換、ヤフオクでの失敗談などを語るのは学生時代のようで懐かしい。
 
 「赤盤」「ナガオカ」「モノラル針」「キャピトル」「ドーナツ盤」「マトリックス」「初回盤」「VG」「EX」などの言葉が飛び交い、皆がその意味を理解している空間はなかなか現在の日本には存在しません。これからも通い続け、のんびりと気に入ったレコード盤を集めていくつもりです。
 

 

 

The Beatles in Mono Vinyl Box [12 inch Analog]

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  • アーティスト:Beatles
  • 発売日: 2014/09/09
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Mono Masters [12 inch Analog]

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