良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『ハロー!フィンガー5』(1974)懐かしすぎる!りんりんりりん!りんりんりりんりん!

 りんりんりりん!りんりんりりんりん!りんりんりりんっ りんりりりりん!わお!恋のテレフォンナンバー6!7!0!0!ハロー!

 フィンガー5の名曲『恋のダイヤル6700』をステージで歌うときの最初のコーラスは誰でも知っているでしょう。楽しそうに歌うアキラ君を見たときには30年の年月を一気に遡りました。プロモで掛けている電話がジーコロ式の黒電話だったのも時代の流れを見せつける。

 ギンギラギンの衣装を着て、トンボ眼鏡(サングラス)を掛けていたのが彼一人だったのも新鮮な驚きでした。玉元兄弟5人がみんな掛けていたような気でいたのですが、実際にはアキラ君だけだったは。記憶の不正確さには我ながら驚きます。

 もはや30代後半から40代後半にしか分からない歌手やグループがかなりの数に達してきております。ピンク・レディ、キャンディーズ、リリーズ、あみん、甲斐バンド世良正則&ザ・ツイスト(初めて買ったレコードは『銃爪』)、小坂明子、RCサクセション(大好きだ!)、スターリン、有頂天、ばちかぶり(田口トモロヲがやっていたパンクバンド)、そしてフィンガー5....。

 今日なにげなく、日本映画専門チャンネルを見ているとふいに懐かしい彼らの姿を見かけました。もともとはゴジラやアニメと一緒に「東宝チャンピオン祭り」のために製作されたのが、この短編です。いまとなっては珍品と言ってもよいこの作品には、はっきりいって凝った映像は皆無で、セミドキュメントと呼んでも差し支えありません。

 ビートルズのプロモ風な感じとでもいいましょうか、『ヘルプ!』的なノリとでもいいましょうか、なんだかやっつけ仕事の香りがプンプンしております。しかし忙しかった頃に撮られていたために、期せずして彼らの人気の凄まじさを切り取ることに成功しています。

 『個人授業』『学園天国』『恋のダイヤル6700』のステージでのパフォーマンスを見ることが出来たのは嬉しい限りでした。いまでもこれら三曲はいろいろな歌手によってカバーされることもあるので、聴いたことのある方も多いでしょう。

 沖縄への里帰りの様子はプライベート映像の雰囲気があり、リラックスしながらついでに撮影していた感じがします。沖縄からデビューした歌手やグループというと安室奈美恵やらスピードやらを思い出しますが、フィンガー5は彼らの草分けと呼んでも良い存在でした。

  また女の子(つまり妹)が混じっていたのも全く気付かず、今回初めて妙子ちゃんの存在が分かりました。一番小さかったのは妹だったんですね。しかしチャンピオン祭りを観に行った人は彼らの登場を喜んだのだろうか。

総合評価 52点