『映画の端境期』食欲の秋、スポーツの秋などいろんな秋があるが、映画館は閑散…。
まずは昨日のワールドカップ予選についてですが、オーストラリア相手に勝てそうな局面が何度もあったものの決めきれずに引き分けに終わりました。
何故さっさと動きが鈍くなっていた選手を代えて、対応しなかったのかとイライラする一方、変に選手を交代させて、チームのバランスが崩れるのも嫌なのだろうと思いながら見ていました。
後半の早い時間帯、PKによる失点がありましたが、原口君を責めるのは酷というもので、彼はフォワードの選手であるにもかかわらず、ペナルティエリアまで戻ってきて守ろうとしていたわけです。
たまたまファウルを犯してしまいましたが、結果論に過ぎないですし、今予選のキーマンになっているのは彼なので、萎縮せずにガンガン相手ディフェンスを切り裂いてほしい。
むしろ責められるべきは監督でしょう。ゲーム後のインタビューで本田君を責めていたようですが、選んだのは監督であり、動きが悪かった状況であればそういった選手を交代させられる権利を唯一持っているのは監督です。
ぼくらも最終予選はいつも何かしら問題が起きるのは当たり前なので、気持ちを太く持って応援すべきでしょう。
フランス大会予選時に、国立で韓国に負けた試合の後、加茂監督が立て直すきっかけを失いながらガタガタに崩れていっても、岡田監督に代わって以降はなんとか本大会までこぎつけましたし、マスコミの無責任な記事に振り回されずに信じましょう。
とここまで書いてきて、映画も同じだなあと感じました。俳優(選手)が下手だとか、演出(戦略と戦術)がまずいとか、脚本(ゲームプラン)がなっていないとか、批評家は好き勝手言うとか、なんだか似ているように思えました。
サッカーのお話はこれくらいにします。今年の夏は観測史上もっとも暑くなる可能性があると言われ、インドでは最高気温が50℃を超える日もあると脅されていましたが、たくさん来た台風以外はそれほどのこともなく過ぎ去り、いつの間にか過ごしやすい秋が訪れています。
実際には八月中旬くらいから蝉やカエルの鳴き声に代わり、コオロギや鈴虫などの秋の声を聞くことが僕の住む田舎町では多くなってきていました。
また松茸(いつ死んでも後悔しないように年に数回は河豚や松茸など値段が高い旬のモノも食べるようにしています。)、秋刀魚や柿がお店の店頭に並ぶようになると秋を実感します。
良い季節になっていますが、映画の新作について言えば、夏休みとお正月休みの端境期ということもあり、一番地味になる傾向が強く、観客動員を見込めない配給側も夏映画を引っ張れるだけ引っ張り、秋の目玉を出してこないため無風状態でなんとなく営業しているようです。
一応は『ハドソン川の奇跡』とか『ジェイソン・ボーン』とかもありますが、かなり地味です。邦画もレンタルで十分でしょう。だったら、秋は新作を止めて旧作のリバイバル上映を打ち出してみてはどうだろう。
何もモノクロサイレントまで遡るわけではなく、東宝直営ならばジブリやゴジラの一挙上映、東映系なら戦隊モノ一挙上映、松竹ならば寅さんやガンダム作品一挙上映など固定ファンを予測できる企画を打ち出せば閑古鳥が鳴くことなく熱いファンを呼び込めそうですが企画すらないようなので無理なのだろうか。
CSやBSの映画チャンネルでは新規ファンの掘り起こしと復古趣味を兼ねて定期的にロングヒット・シリーズや監督別や女優別などの特集が組まれているが、肝心の本丸である映画館ではこういった試みはなされず、細々と経営を続けている名画座がその役割を担っている程度です。
まあ、儲からないとやらないわけで、これまでも当たらなかったから、リバイバル上映をしなくなっていったのでしょうが、旧作同時上映(昔は当たり前だった二本組。)の1000円くらいで回転させれば、モールの場合、周りのテナントにも一部の客は流れますし、映画館から自宅ビデオ派に進んだ流れの一部でも映画館に逆流させる試みとして成功するのではないか。
若いお金がないカップルだったら、1000円で四時間近く相手と暗闇の中で一緒にいられる場所を作ってくれるなら喜んで行くのではないか。古いフランスやイタリアの洋画でも良いでしょうね。
とりあえずぼくは『艦これ』や『ガールズ&パンツァー』のアニメ版をまとめて見ています。西住みほちゃんも「あきらめたら負け!」と言っています。映画も日本代表も見捨てずに、あきらめないで応援しましょう。