良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『フリフリを購入しました。』ヨーロッパのPAL版、リージョン1、VCDが普通にテレビで見れる!

 10年近く、レンタルDVDを見るときに使っていた再生用DVDプレーヤーがとうとう故障してしまい、修理に出すよりも買い換えた方が安上がりだったため、電気屋さんをのぞきに行きましたがどうもパッとしませんでした。  買うのを躊躇した理由は我が家には国内版DVDだけではなく、海外版DVDも結構所有していて、これらも使用できなければあまり意味はないかなという考えがあったからです。  そこで通販のAmazonを思い出し、さっそく検索ワードで“フリフリ”と検索してみると、数多くの新品のフリフリ・プレーヤーがかなりの安価で出てきました。5000円弱で買えるのでどれでもいいやと思い、とりあえずだまされても諦めのつく5000円程度のものを購入しました。  輸入品のためか、毎日のように売価が変わるのが難点ですが、それでも安いのは間違いないので仕方ないと諦めもつく。  “フリフリ”というのはリージョン・フリーのDVDプレーヤーのことで、各国で規格が違い、地域以外では再生できない売る側だけを保護した悪質な取り決め仕様をスル―する使用者にとって使い勝手の良いプレーヤーの総称です。  PCでもほとんどのDVD規格を再生することが出来ますが、どうしても小さな画面で見ているのはチマチマしていて気分が悪い。そういう視聴者としての不満を取り除くにはPCをテレビで見られるように接続を変えるしかないが、いざコードを買ってみても思うように画面に映らなかったりするし、面倒くさい。
画像
 こうしたときにこの“フリフリ”をつなぐとヨーロッパ規格のPAL版、アメリカなど北米地域のリージョン・1のコード、アジア圏でよく使われるVCDなど多くの地域のリージョン・コードをカバーできます。  海外旅行に行ったときに買ったDVDもほぼ見られますし、日本では販売されていないが人気がある作品なども英語理解に問題がなければ普通に楽しめるようになります。  今回、購入したプレーヤーは輸入品で代理店は大阪の会社のようです。使うまでは本当に海外版DVDが起動できるかは分かりませんでしたので、到着後にすぐに数パターンの地域コードが違うDVDを再生していくことにしました。  まずはもっとも関心があるPAL版DVDではヴィクトル・シェストレム監督の『霊魂の不滅』、ルイス・ブニュエル監督の『糧なき土地』を再生してみると両方とも普通に再生できました。  これでPCを使わずに大画面での視聴が簡単になるので嬉しい限りです。続いてアメリカなどの北米仕様のリージョン1を知ったうえで購入した『ピラミッド』『それは外宇宙からやってきた』『愚者の歓喜』の再生を確認できました。
画像
 最後にアジアでは普及しているVCD規格の『ハヌマーンと5人ライダー』『ウルトラ6兄弟対怪獣軍団』を久しぶりに見ました。まあ、つまらない作品なので感慨はありませんが、動作可能であることは確認できました。  なぜ世界基準にしないのか意味は分かりませんが、視聴者無視の業界だけ得をすればいいという発想はいい加減にやめて欲しい。ガルパンなどもリージョン違いならば、かなりの安価で揃えられそうです。  アメリカ版『ウルトラセブン』のリージョン違いボックスセットは5000円弱で全話収録(1枚に8話を収録?)のようですので円谷は日本のファンにも同額で提供すべきでしょう。ちなみに日本でブルーレイ・ボックス・セットで全話を揃えると50000円と10倍のコストが掛かります。  もっともこのボックスにも第12話『遊星より愛をこめて』は未収録のようです。当時、本放送を見ていたとは思えない輩がいちゃもんをつけ、子供向け雑誌のおまけの怪獣図鑑に載せていた訳が分からない文章が配慮に欠けるという理由で本来、何も関係がない実相寺作品をいつまでも封印し続けるのは我慢ならない。  何でも反対派がタブーを悪質に利用しながら、錦の御旗があれば、なんでも言いがかりをつけても良いとやりたい放題をする風潮はあちこちで見られるが、いつまでも振り回される必要はない。  まあ、なにはともあれ、これで海外版購入時のハードルが一段と下がりました。難点はいわゆる昔ながらの赤・白・黄色のピンコードなので地上波デジタルやブルーレイに慣れた目で見ると画質は荒く、音もイマイチかなあということです。