『トクサツガガガ』(2019)国営放送のドラマですが、オタク必見!
映画ではないのですが、今年始まったドラマの中で気になったタイトルがあり、その名も『トクサツガガガ』というのがあります。ぼくにとっての“ガガガ”はRCサクセションの『ガガガガガ』ですが、このドラマの主題歌は金爆が担当しています。
まずはデビルマンのエンディングテーマの歌詞(だ~れも知らない 知られちゃいけ~ない~♪)をオマージュしたナレーションが爆笑です。基本的には東映系の戦隊物特撮を意識した作りになっていて、調べてみるとなんと特撮監修を東映が行っています。
本職が特撮を監修していますので、出来は良いですし、キャラクター・グッズなども凝っています。個人的にはぼくはセブン以来の円谷系ファンなので、のり切れない部分もありますが、楽しく見ています。
フィギュア、ガチャなどで物欲を満たす、オタ度マックスなヒロイン小芝風花は倉科カナとヒーローショーに出向くようになったり、仲間を増殖させようと手を尽くす。俳優にとっては特撮は黒歴史なのだろうと悩む、オタならではのお悩みも扱っている。
イケメンを餌に特撮オタに引き込もうとするエピソードは笑えますし、もしばれても、本編に登場するイケメン俳優目当てと言い張れば、特撮好きをカモフラージュする言い訳も出来ます。
今ではブログなどもあるので、日本中に同好の士がいることを実感できますが、昔はようやく見つけた特撮好きと一緒にゴジラ映画の劇場配布用のオマケをゲットするために幼稚園児や小学生らと争うという醜い状態でした。
ドラマでは同僚や知り合いに特オタであることを隠して、こそこそガチャをやりまくったり、駄菓子屋におもちゃを買いに行くシーンがあったり、オタク同士のオフ会のシーンも描かれています。完コピカラオケシーンはディープなオタ同士の完璧主義に笑わされます。
仲良くなる近所の男の子(寺田心)にダミアン(『オーメン2』から登場する悪魔の子の名前!)というあだ名をつけたり、駄菓子屋の兄ちゃんにはその風貌から“任侠さん”というあだ名をつけます。
タイトルはトクサツと付いていますが、広く隠れオタクは存在しますので、ドルヲタ、アニヲタなども登場します。実際問題、ヲタと呼ばれたり、自覚している人たちは一つだけではなく、いくつもの領域にまたがって趣味の範囲を広げていたり、開拓していく人も多い。
狭く深くの人もいますし、王道はそこでしょうが、楽しいモノが多い方が人生豊かになります。現在、まだ第四話までしか進んでないので、その後の展開がどうなるのかは分かりませんし、何話まで続くのかは分かりませんが、3月最終週には飯豊まりえ主演ドラマがスタートするので、全10回程度だろうか。
今回の主役を張っているトクオタOL役の小芝風花には透明感と可愛らしさが同居していて、ほのぼのとしています。その他の出演者は倉科カナ、木南晴夏、寺田心、武田玲奈、内山命、竹内まなぶらがいます。
もともと原作コミックがあるようなので、ある程度の展開はすでに決まっているのでしょうが、ドラマならではの展開もありがちなので、いまのところ楽しく見ることが出来ていますので、このまま最終話まで楽しませてほしい。
DVD化などはまだ決まっていないようですが、再放送や一挙放送をすでに行っているので、意外に反響が大きかったのかもしれません。