良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『第二回映画検定 合否発表の日がきた。』はじめて実施された一級試験の結果や如何に?

「来年明けの一月十一日に結果が発表されます!」と連呼していた映検スタッフの声を聞いてから、いつのまにか年も明け、普通に働き出して二週間が経ちました。木曜が十一日だから、おそらく今日には結果の封書が来るのだろうと思いましたが、今日は飲み会があったので、確認できたのは夜遅くなってからでした。

 先月、師走の寒い中で実施された第二回映画検定の合否発表日がようやく、新年が明けて、やって来たのです。去年七月に行われた第一回の発表日のような緊張感もなく、平常心のまま受けた、第二回試験は正直言ってあまり思い出に残ってない。

 試験そのものが問題集やテキストから出題されたものが多かったのも原因かもしれません。第一回の時には知らない問題が山のように出てきたので、ほぼ諦めながら家路につきましたが、結果としては二級を頂戴いたしました。

 そして今回は、はじめて実施された一級試験を受験するために、関西在住の僕は大阪の天神橋筋六丁目まで行ってきました。天六で行われたのは個人的には行きやすかったので、よりリラックスして受験できた要因となったかもしれません。

 さあ、いよいよ合否発表の封筒を破る瞬間が来ました。落ちていたら、どうしよう。散々ブログで記事を書きながら、落ちていたら、カッコ悪いなあ。落第者が記事を書くブログって、一体どうなんだろう?とか、受験シーズンにおめでたくないなあとか下らないことをあれこれ考えていました。

 でもまあ、それで就職に役立つような必死に取りに行かねばならない資格ではなく、あくまでもお遊びの検定だしなどと開き直りつつ、いろいろと半年以上も楽しませてくれたのだから、もう「別にどっちでもいいやあ~」という境地になっていました。

 さあ、キネ旬よ!オレは受かったのかい?それとも落ちたのかい?(ビリビリビリっと破いています。入っているのか?一級証明書は?それとも残念でしたなのか?)

 結果は「合格」と書いてありました。それに加えて今回は自分が何点取ったかも併記されていました。79点満点中の70点だったそうです。そこから判断すると間違っていたのはマークシート式問題を9問ほど間違えていたということになります。合格証は金色でした。

 合格したのは嬉しいのですが、何故か二級を取った時ほど気持ちが盛り上がらない。最高級を取ってしまい、目標が無くなってしまったからかもしれません。なんだかんだ言っても、一年間もキネ旬が楽しませてくれたわけですので、感謝しなければならないのでしょう。

 さまざまな問題点が湧き上がるように出てきましたが、個人的には映画史を再び学びましたし、多くの映画理論書、自伝、撮影技法の専門書、そして例年よりもさらに多くのクラシック映画を見たのはあらためて勉強になりました。

 とりわけクラシック初期のサイレント映画の代表でもある『大列車強盗』『チート』『吸血鬼ノスフェラトゥ』などは普段なかなか見る機会がありませんが、検定に合わせて再び鑑賞しました。

 何事も参加してみたほうが楽しいですね。次回の日程も書いてあり、そこには5月20日とありました。三回連続一級に合格したら、「初段」とか「特級」とかもらえるのであれば、再度受験するかもしれません。

 サッカーのワールドカップでは三回優勝すると、取った国がカップを永久所有できるというルールが昔はありました。70年大会でブラジルが優勝し、永久保有するものちに盗まれ、溶かされてしまいました。

 同じように三回取得すると「キネ旬の連載ページ(3ページくらい)に好き勝手に書いてもいい」とか特典をつけたりすれば面白くなるかもしれません。

 そしてもうひとつ望むのは映画雑誌はキネ旬だけではありませんので、メジャー合同の検定にしてもらいたいということです。出版社合同で主催していただきたいのです。小さくまとまらず、より大きな流れを作っていくためにも検討して欲しい。

 今回の試験も結局は日頃の映画鑑賞の積み重ねのおかげであり、見てきた映画全てに感謝します。基本的にクラシック・ファン有利に出来ている問題ばかりですが、次代の映画理論の芽を育むためにも論文筆記のみによるロジカルな映画ファン育成試験も検討して欲しい。それを紙面で採りあげ、物語のみを追い求めるファンを啓蒙して欲しい。部数は伸びないから難しいでしょうが。

 そして最後になりましたが、日頃さまざまな角度からコメントを下さる大切なブログ仲間のお二人、トムさんとオカピーさんにも感謝いたします。いつも大いに刺激されております。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。