良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『魔女の宅急便』(1989)スタジオジブリの新作が待ち遠しかった頃。

 平成最後の紅白で良いところをかっさらっていったのはサザン・オールスターズ、サブちゃん、米津玄帥、そしてユーミンでした。ここ数年、あまり見ることのなかった紅白ですが、久しぶりに楽しくテレビの前で見ていました。  最大の見どころはテレビではじめて歌う米津玄帥の『Lemon』でした。彼の歌をはじめて聴いたのはアニメ“ヒロアカ”のオープニングだった『ピースサイン』、その後は『Loser』なんかもよく聴くようになっていました。スマホで曲順を調べ、11時ごろから待っていると米津が中継先の徳島から今年最大のヒット曲を歌い出しました。  好きなナンバーでしたのでもちろん楽しく見ていましたが、一方でどうして最もヒットした曲にレコード大賞が行かないのだろうかという不信感も芽生えます。そんなモヤモヤしていた気分を吹き飛ばしたのはユーミンでした。
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 『ひこうき雲』はどうせ中継なんだろうなあと思っていたところ、別会場からの映像でしたので、仕方ないなあと思いながら見ていましたが、まさかのホール出演でしたのでかなり驚きました。  さすがに歌声は当時のままとはいきませんでしたが、それを隠さずに年齢相応に魅力的に歌い上げる彼女はとても楽しそうで、そんな雰囲気は会場やテレビで見ている視聴者にも十分に伝わったのではないでしょうか。  何気に当日演奏していたバンドの中に夫の松任谷正隆小原礼サディスティック・ミカ・バンド)を発見したときは驚きました。演奏後に櫻井翔くんもメンバーの凄さに触れていましたが、ぼくも嬉しくなりました。
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 もともとこの日に歌われた2曲のオリジナルを演奏したのは細野晴臣(今回は残念ながら欠席。本当に残念。星野源との絡みもあるので出て欲しかった!)や松任谷正隆林立夫鈴木茂のティン・パン・アレ―とはっぴいえんどのメンバーが絡み合う大御所たちがユーミンのために集う豪華さに目を奪われました。  さらに大トリではサザン・オールスターズが数十年ぶりにNHKホールの紅白の舞台に登場し、『希望の轍』『勝手にシンドバッド』を熱唱し、サブちゃんやユーミンがコーラスに加わり、大盛り上がりで幕を閉じました。個人的には今年は嫌なことが多く、未解決な課題もありますが、ひとまず気分良く年を越させてもらいました。  このときにユーミンが歌った『やさしさに包まれたなら』はもともとは荒井由実名義だった1974年のナンバーです。ぼくは『あの日に帰りたい』『ルージュの伝言』、松任谷由実名義の『守ってあげたい』『春よ来い』『まちぶせ』『真夏の夜の夢』なども好きで、シングル盤を買っていました。あくまでも好きな曲があるという程度の軽いファンですので、詳しくは知りませんが、良い曲は良いので、今でも持っているものもあります。
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 スタジオジブリの映画、『魔女の宅急便』の主題歌として『やさしさに包まれたなら』が決まり、映画で初めて聴いたときはイメージにばっちりハマっていて、驚いた記憶があります。  ストーリー展開そのものは古典的で目新しいというものはありませんが、『となりのトトロ』と同じく、何度見ても飽きずに数年おきでも見続けられるというのはじつはスゴイことだと思っています。  ジブリもあの頃の一連の作品群の方がこの先の数十年後までも子供から大人まで楽しく見ることが出来るディズニー初期作品の『白雪姫』『不思議の国のアリス』『ダンボ』のような輝きを保つのではないかと思っています。
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総合評価 80点
Lemon
SMR
2018-03-14
米津玄師

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