良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『映画検定 公式問題集』を解いてみました。

 たまたま今日、本屋さんに行くと、目に飛び込んできたのは『映画検定 公式問題集』の文字でした。何のことやらさっぱり分からずにとりあえず手に取り、パラパラとページをめくってみました。新手のクイズ本かと思い、出版を確認したところ、なんとキネ旬だったのには驚きました。どういう金の稼ぎ方を思いついたのでしょう。

 「まあいいや、のってやれ」と思い、この問題集を買ってしまいました。家に帰ってやってみると、これが案外難しくてびっくりしました。ほとんどが見た事のある作品なのですが、ディティールとなると、おぼろげになってしまっていてはっきりとは覚えてないものなんです。

 まずは4級想定の100問に軽い気持ちでチャレンジしました。???わかんねえ。むずかしい。特に最近の邦画(10代向け)や韓流に全く興味がないことも大いに影響して、のっけからかなりきつい状況になりました。100問中70問正解でした。

 つぎにそのままの呆然とした状態の中、3級想定問題にチャレンジ。今度は苦手なジャンル、ミュージカルのお出ましに遭い、ほとんどその関連問題で全滅状態になったため、100問中67問正解と言う有様でした。

 最後にもうどうにでもなれと思い、この本の中で一番難しいランクの2級想定問題をやってみました。ヒッチコック先生関連、黒澤明監督関連、小津安二郎監督関連の問題が多く、比較的余裕を持って解いていけました。100問中73問正解でした。

 何点から合格なのか分かりませんが、自動車普通免許なら70点以上合格だし、このオタク検定も70点以上合格ならば、ギリギリで合格なのかもしれません。平均点より上で良いのならば、60点以上なのでしょうかね。大学の試験は60点以上が「可」なので、出来ればこの60点をもって、合格として欲しいものですが、どうですかね、キネ旬さん。

 調べてみると試験は各地方ごとに実施されるようで、関西は神戸が予定地だそうですが、まだ詳細は載っていませんでした。しかし驚いたのはその受験料4500円!!たけ~~よ!

 各試験場に1000人くらい集まったとして、5会場で5000人。複数級の受験をする人が2000人いたとすると延べで7000人分の料金が入るので、3500万円くらい収益が上がります。またこうした試験問題やテキストブックの売り上げが各2万部とすると6500万円、単純に売り上げとして上がってきます。以上プラスが1億円強。

 つぎに安い会場を押さえるはずなので、200万円くらいだったら5会場分で1000万円。試験官を務めるのは多分社員だろうから、手伝いをさせるバイト君が20人平均としてひとり1万2000円の5会場で120万円。社員の交通費と宿泊費があわせて2泊3日として10万円で、各会場に3人程度とすると150万くらい。費用としては試験の印刷代、運搬代が掛かるにしてもたいした額ではない。費用は1500万円くらいですか。

 相殺すると大儲けということになりますね。しかも、主催することにより、老舗としての地位を取り戻し、失って久しい権威を高める結果にも繋がっていきます。キネ旬としてはかなり良い商売になると思います。博打で儲かるのは胴元だけなのです。こんなに儲かるんだから、全員合格にしても罰は当たらないのではないですか。