『映画検定 2級、3級を受けてきました。』三級は楽勝だったんですが....。
キネマ旬報主催、第一回映画検定試験が行われ、関西在住の僕は朝十時半の電車に乗り、神戸まで出かけていきました。乗ってるだけでも結構疲れてしまいました。元町の駅に着き、会場を探すが、とんでもない山奥にあり、20分近くひたすらに歩き続けました。
やっとのことで会場に着いたと思いきや、「ここはトーイックの会場ですよ!」といわれ、さらに歩き続けました。既にもう体力は限界に近づき、帰ろうかなあと思いましたが、何人か前に歩いているそれらしき人々を見つけ、後をついて行きました。
会場に着くと、大勢の人が問題集やテキストを手に持ち、学習に励んでおりましたが、今更見ても仕方ないと思っていたので、ただぼおっと待っていました。まあ、問題集をやった時、7割方は正解だったので、何とかなるさという感覚があり、仕事も忙しかった事もあり、一切試験勉強の類はしませんでした。
今回受けたのは2級と3級で、まず最初は3級からでした。結構試験代が高かったのに、当日に来ていない人もいるらしく、まばらに席が空いているところもありました。大学が会場だったんですが、久しぶりに見る、学食やらサークルの勧誘のチラシを見て、なんだか良い気分に浸っていました。
どんな人たちが来ているのか、とても興味深々だった僕はひたすら人々をスカウティングしていました。おそらくキネ旬の若手社員とおぼしき人たちが試験官を勤め、派遣社員らしい人々が会場運営に当たっていました。日曜日なのにご苦労な事です。
1時から始まったのが、3級試験でしたが、15年ぶりくらいに受けるマークシート式試験問題を見たときは、「うわあ。共通一次みてえだなあ。」などと感慨に浸っておりました。問題自体は60問出題され、問題集にあったものがそのまま出たものも、5~6問程度あり、損をさせていない内容に仕上げていました。
問題も捻りのある問題もなく、勉強を全くしなかった僕でも、50問近くは解けましたので、しっかり勉強をして臨めた人ならば、限りなく100点に近い出来だったんじゃないでしょうか。何点から合格なのかもさっぱり分からないというのは致命的欠陥だと思うのですが、まあ、国家試験ではないのでそのへんは仕方ないでしょう。
あっけなく終わった3級のあと、一時間くらい会場から追い出され、2時半か3時前くらいに再び、会場入りしました。さあ、次は2級だ!3級の試験よりも受験者が減っていて、今回は3級だけにした人も多かったようです。
問題を開けてみると、「やばい!わかんねえ!」という驚きがありました。全くレベルが違っていて、問題集に出ていたものよりも、かなりパワー・アップされていて、敗戦を覚悟しました。ダメと分かったら、ジタバタしても始まらないので、敗戦処理に向かいました。
見たことあるが、しっかり覚えていないところばかりを執拗に攻めてくるキネ旬の陰険さに戸惑いながらも、確実に正解していると自信を持って言えるのが、60問中36問の状態までは持っていきました。
あとの24問はしっかりと覚えていないものばかりだったので、4択の確率から推論すると、4~5問程度合ってるかどうかというところでした。平均点でやってくれると助かるのですが、おそらく70パーセント以上の正解を求めてくると思いますので、不合格はほぼ間違いありません。
勉強しないとダメなんですねえ。
前回の記事の後、オカピーさんの掲示板でも書いたんですけど、MGMのロゴ問題やら、画像問題も3問ありました。
1.オーソン・ウェルズの代表作である『市民ケーン』の写真が載っていて、最も有名になった撮影テクニックは何か?という問題がひとつ。
もちろん、答えはパン・フォーカス
2.『イントレランス』の空中庭園の写真が出ていて、最も有名になった撮影テクニックは何か?という問題がひとつ。
選択肢から選択するのはクロス・カッティング
3.ヒッチコック監督の『ロープ』の写真が出ていて、最も有名になった撮影テクニックは何か?という問題がひとつ。
答えは長回しなので、テン・ミニッツ・テイク
4.答えはないのですが、引っ掛けで選ばせようとしたのが、モンタージュでした。
その他には原題が書かれていて、邦題は何かという問題で、トリュフォー監督の『恋のエチュード』などが出題されていました。
無駄に細かすぎる内容には意味を見出せませんが、面白く参加できたから良しとしよう。ただ会場が遠すぎるので、せめて大阪にして欲しい。第二回って、果たしてあるんだろうか?