『映画検定 合格発表』 本日やっと合否のお知らせが来ました。さてさて結果は如何に?
先月6月25日に、大雨の中で実施された第一回映画検定の合否発表が本日ようやく届きました。7月24日発表という話だったので、すぐにハガキなり封書なりが送られてくるものと思っていましたが、普通郵便でのんびりと送られてきました。
高いお金が掛かった割りに、実際に配達された封筒は薄いものでした。大学試験や国家試験などで落ちた時にはペラペラの紙が入っているだけなので、もしかすると落ちたのかもという嫌な予感がよぎりました。
白くて、ペラペラの封筒が二通配達されていました。最初何故か分かりませんでしたが、当日、二級と三級を受験したので、別々に送られてきたのだと理解しました。「映画検定」と黒字で染め抜かれたペラペラの封筒になんと書いてあるのかちょっとドキドキしました。
まずは三級らしき封書を開いてみると、そこには「合格」の文字と三級認定カードが入っていました。とりあえず両方とも落ちるという最悪の事態は回避したので、ほっとしました。大雨の中、テクテク山を登って会場に行って、夕方まで拘束された挙句、落第では辛すぎます。
自分が何点取ったのかは全く分からず、ただ「合格です」と言われるのは釈然としない部分もありますが、まあ合格したんだから良しとしよう。多分80パーセント位の正解率でしょう。
何点から合格という基準が前もって知らされなかったために、一体どうなっているんだろうというのを前にも書きましたが、一般の国家試験などで目安とされる正解率70パーセント以上が合格点でした。次回からはより分かりやすい対応をしていただきたいものです。
さあ、三級は合格した。つぎは問題の二級です。
前にここでも書いたように自己採点の結果が60問中41問という正解率だったために、なかば諦めていたのが、この二級でした。記憶違いやマーク・ミスなどで三問分くらいは変動するとは思っていましたが、あくまでも悪い方に転がる事を想定しておりました。だいたいこういうのって、良い方向には進みませんしね。
諦めつつビリビリと封筒を破り、眺めてみると、そこには「合格」という文字が燦然と輝いておりました。なんで合格したのかさっぱり分かりませんでしたが、合格という事実は逃げません。紙とプラスチックを合わせて作ったペラペラの合格証が封筒の中に納まっておりました。
うーーーーむ。マーク・ミスが良い方向に転がったようです。自分は現実的でして、自己採点が悪かった時点でほとんど諦めていたので、全く期待していなかった合格という知らせには少々戸惑いました。
まあ、「勝てば官軍」という諺がすぐに脳裏に浮かびました。「果報は寝て待て」も浮かびました。そしてチャーリー・チャップリン大先生が天使になって、映画史上初のワイヤー・ワークを実践した『キッド』の有名な場面も浮かんできました。
映画界の大天使・オーソン・ウェルズよ、有り難う。神様・アルフレッド・ヒッチコックよ、有り難う。日本三大映画聖人の小津安二郎、溝口健二、黒澤明よ、有り難う。映像詩人・フランソワ・トリュフォーよ、有り難う。孤高の哲学者、スタンリー・キューブリックよ、有り難う。イタリアの詩人、フェデリコ・フェリーニよ、有り難う。
映画の巨人、ルイス・ブニュエルよ、有り難う。モンタージュの神様、セルゲイ・エイゼンシュテインよ、有り難う。映画の父・D・W・グリフィスよ、有り難う。あなたたちの映画が大好きな僕は合格してしまいました。
実際に彼ら絡みの知識があると、ないとではかなり違いがあり、問題を解く時に判断を迷うであろう問題が数多くありました。直接、問題として出題されていなくとも、周辺の人脈や時代背景を理解していれば、解けるものも多かったのです。
改めて思うのは映画の王道といえる作品群を見てきて良かったということです。今回の問題はクラシックを敬遠してきた人にはまったく分からなかったのではないでしょうか。これからも新しい、古いではなく、良いか悪いかを基準にして映画を楽しんでいくつもりです。
つぎは一級か。年末忙しいし、今から勉強しないと無理だろうなあ。今回は無謀にも、公式問題集のみを解いただけで本試験に臨みましたが、流石に今度はきちんと勉強しなければ合格はおろか、半分も解けないでしょうね。
しかしなんで趣味の映画を楽しむのに、学生時代のような勉強をしなければいけないのだろう?なんかおかしい。