良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『映画検定 自己採点の結果』めっちゃ微妙な41問正解。

 先日本屋さんに行くと、このあいだの映画検定の問題と回答が掲載されたキネ旬が置いてありました。早速手に取り、購買して答えとのにらめっこが始まりました。まずは4級。ええっと、今回は個人的には4級を受けていないのですが、どのような問題が出たのか分からなかったために、興味本位で解きだしました。

 昼休みだったため、好奇心のある若手社員も寄ってきて、解いていましたが、彼らは当然のように20問も当たらずに撃沈していました。結果は60問中の51問で、最近の映画についてのものは全滅でした。

 さていよいよ自分が受けたものの内、3級から答え合わせをしていきました。カンで書いたものや迷って書いたものは不正解が多く、結果は60問中の48問でした。

 そして撃沈した二級の自己採点が60問中の41問という微妙な点数に落ち着きました。まあ、書き込みミスやらいろいろあるとは思いますのでなんともいえませんが、それにしてもふざけた点数を取ってしまいました。

 合格基準がよく分からないので、なんともあやふやなのですが、普通は3通りの合格基準があります。

1.平均点より以上の人を合格。

 今回のように問題を出す者と問題集を出す者が同じという、出来レースのような状況では何でもありえるのでなんとも言えないのですが、のべ9000人近くが受験した今回では結構平均点が高い可能性があり、70点以上でも不合格の可能性もあるのです。特に3級は難易度も低く、勉強してなくとも長い間、映画を観てきた人には正解できる問題が多かったのではないか。

2.70点以上の人を合格。

 自動車試験などで見られるシステムで、一般の人も理解しやすい。ただ、今回は一回目であり、仮に今回の2級を受けた人数(2000人くらいだそうだ)のうち、最低でも千人くらいを合格にしておかないと、12月の二回目試験で受験者がかなり減る可能性があるのです。学生は後期試験が始まるのが年明けのために影響はありませんが、社会人にとって12月は忙しい時期なので、参加を見送る人も多く出てきます。

3.60点以上を合格。

 試験の偏差からみれば、おそらく70点以上を取った人は30~35%、そのうち2割は十二月に棄権するとすると、全国で400人くらいしか受験しない計算になる。各会場に60人くらいしかいない。バイト、社員、派遣社員の費用を考えると、経費の無駄使いになってしまいます。

金儲けを優先するキネ旬ならば、さらに人数の増える60点以上を合格にしたほうが短期にお金を回収できる。

4.下駄をはかす。試験にはお決まりのルールであり、合格者を水増しして、興味の持続を図る。三級に落ちた人が再び、試験を受けるとは考えにくい。地元の人はいいのでしょうが、自分も含め、2時間以上掛けて、会場に行くのは結構しんどいので、落ちていたら多分また受けようとは思わないですね。

 点数の偏差を考えれば、60点以上に広げれば今回並みの人数を呼び寄せる事も可能です。次回では書籍の売り上げも期待できませんし、せいぜい過去問題集と一級問題集のみになります。仮に懲りもせず、また第二回用テキストなどを出したりすれば、反感を買うのは必至でしょうからね。

 また二級合格者を増やしておけば、仮に一級受験の価格が一万円だったとしても、十分にペイできる。1000人に二級合格通知を出し、12月に一級を受ける人が900人いたら、それだけで900万円を稼げるのが、今回のキネ旬の試みです。

 7月末に合否発表があるようなので、分かった段階でまた書きこんでいきます。しかし、キネ旬なんか買ったのは十何年ぶりですねえ。商売が上手くなりましたが、調子に乗りすぎると反感を買い、前みたいにファンから無視されていくのでしょう。