良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『勘弁してくれ!キネ旬よ!』映画検定一級合格で終わったと思っていたら、やっぱり……。

 本日キネ旬から一枚の封筒が送られて参りました。中を開けてみると映画検定一級の合格証書が入っておりました。ご丁寧にも「これはキネ旬が映画人に与えてきた賞状と同じ用紙を使っております。」とも書いてありました。別にどうでもいいことなので、わざわざそんなことを書かないで欲しい。

 そしてもう一枚の紙が同封されていました。そこには「一級を90点以上で三回合格すると、マスターの称号が与えられます!」ですと!なんとまあ!今までの試験は単なる一次予選だったということになりますね。最終予選はこれからずっと続くというわけですが、さすがに今度は誰も受けないのではなかろうか?

 もう呆れて何も言えなくなりました。いつまでもそんな思惑に乗り続けるとでも思っているのでしょうか?ブログで言っていたことをそのままやってしまうキネ旬の無神経さには驚かされます。「三回連続で90点を取れ」というのは映画ファンへの侮辱であろう。

 それだけの価値があるとは思わない。半年に一度開催されるわけですから、「マスター」を取るには最低あと一年半もの長い間、映画を観る時にスタッフロール、フィルモグラフィ(監督及び俳優)、配給会社に注目して観続けなければならない。そんなのは真っ平ごめんだ!

 金額自体は社会人生活を普通に送っている者からすると大した金額ではないのですが、三度も受け続けないと上に上がれない、しかも70点ではなく、90点というのは無理難題としか言いようがない。

 おそらく簡単な試験を一回挟んで継続意欲を高めておいて、次に思い切り難しい問題を用意する。これを交互に繰り返すだけで三年は引っ張り続けるのであろうという思惑が見えてくる。平均点を予想して問題を制作し、70点くらいに落ち着くようにする。90点以上で合格なので、達成感はまるでないが、最悪でもないので、また受けようとする者が出てくるかもしれないという読みなのではなかろうか?甘い!甘い!

 これからの映検試験はキネ旬に掲載されるであろう試験問題を家で解いて、その結果をブログで発表するくらいにしようと思っていましたが、まさかいくらなんでも「マスター」って、一体何を考えているのだろうか?働きながら、時間を割いて勉強して、しかも90点なんて、なかなか取れないですよ。映画を観ている方が楽しいですもん!

 また「記事を執筆したい方は応募してね!」というようなことも書いてありました。好き勝手に書いていいのであれば、喜んで書かせていただきますが、どうせスポンサーの意向やら、字数制限やら、新作の宣伝レビューやら、特定の個人への批判を控えなければならないなどさまざまな妨害が入り、現在の執筆の人々と変わらない記事しか書けなくなるのは火を見るより明らかでしょう。

 いい加減に金儲けのスタンスを改めて、映画雑誌メジャー合同の試験内容にするべき時が来たのではないでしょうか?キネ旬だけが映画雑誌ではありません。自分としては係わり合いになる予定は今のところありません。