良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『進撃の巨人』映画化希望!実写で監督がピーター・ジャクソンならいいのになあ…(笑)

 夏休みやお正月期間などに映画化されれば、おそらく最大の話題作となりそうな原作漫画に『進撃の巨人』があります。コミックスが現在10巻まで(8月はじめに11巻が発売予定。)出版され、その販売累計が1200万部以上を突破している超人気作品です。  この春からアニメも深夜枠で放送されていますので見た方もいるでしょう。最近ハマってしまい、テレビのスポーツ・コーナーで「巨人の快進撃!」とか言われても、「アニメの話か?」と注目してしまいます。  周りの知り合いも興味深々のようで、原作を持っていることを話すと、漫画を貸してくれと言う人が多く、10巻全てを貸し出していますが、今のところ三人待ちの状態になっています。
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 映画化に際してはCGやミニチュアを上手く駆使すれば、かなり見応えある実写作品になりそうです。アニメではなく、実写版にして欲しい。  そうなると邦画では無理なので、ピーター・ジャクソンジェームス・キャメロン監督が理想的ですが、さすがにたぶん無理でしょう。それはさておき、一巻から三巻位のエピソードを映像化して、エレンが巨人に変化して、最初の活躍をするまでを序章として描けば次への期待に繋がっていきます。  第二弾はアニとの戦いや超大型巨人と鎧の巨人の正体が判明する下りまでを映像化していけばいいでしょうし、原作が完了した段階で完結編を公開して、劇場版独自のエンディングを用意していけば、話題性が増して新たな注目を浴びるかもしれない。
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 まあ、ラストを改変すれば、また原作至上主義ファンは批判的になるでしょうが、同じものならば、わざわざ映画化する必要もない。この作品に登場する人類の敵である巨人たちの多くはかなりアホ面で間抜けな造形が多いので、カメオ出演に芸人やおバカタレントを使えば笑いも取れるかもしれない。  実際CMではアンガールズ田中卓司を巨人として扱い、ミカサが彼を攻撃するシーンもありますので実写版公開の暁には彼も使えば良いでしょう。  まあ、お話自体は街並みから察するにヨーロッパが舞台のようですから、すんなりとハリウッドで映画化されるのを望んでいます。主要キャラクターで東洋人はミカサくらいですし、建造物や登場人物、森林地帯もドイツをイメージさせるものが多い。謎になっている部分が数多いのも作品世界の特徴です。
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 読者も主人公エレンも最小限度の情報しか与えられない中で巨人と対峙しますので謎が多く、犠牲を払って戦いながら物語が進行していきます。  エレンの父親は多くの情報を持ったまま行方不明になっているが、案外彼が巨人軍監督(?)かもしれません。また調査兵団同期の中にはなぜそうなるかはまったく判らないのですが、人類に敵対していると思われている巨人に変身できる新人類がエレン、アニ、ユミル、ベルトルト、ライナー(コミックス10巻まで。さすがに月刊まではフォローしていません。)と増殖の一途を辿っています。  また壁自体も巨人の硬化を人類が利用しているので、広げた風呂敷をどう畳んで行くのかにも興味があります。エヴァのように放り投げるのか。
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 もしかすると戦隊モノかデビルマンみたいに人類側と巨人側に分かれての最終決戦になるのだろうか。人類との共存を目指し、巨人同士の戦いに打ち勝つものの、最後は人間たちの裏切りに合い、巨人が絶滅するか、それとも両者が共倒れするかという結末だとすると『マーズ』『デビルマン』のような展開になります。  人類の二割くらいに相当する、辺境地に住んでいた人々が化学物質か水質か、何らかの理由で巨人化するようになっているという設定だとすると進化の過程の淘汰なのかもしれません。
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 それだと人類は滅びる運命になります。どんどん読み手が置いていかれるか、それとも脱落していくかは作者のアイデア次第になってくるような気がします。なんにせよかなり楽しませてくれる独特の世界観は魅力的です。  まずは英語版を出版してもらい、大きい映画を作るのが大好きなピーター・ジャクソンにプレゼントするところから始めてもらいたい。彼なら良いのを作ってくれるに違いない。