良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『ベスト・キッド』(1984)中学生の頃に映画館まで観に行った青春映画。

 最近、学生時代にレコード音源を録音していたDATが20本ほど倉庫から出てきたので、暇を見つけながら、少しずつCD-Rに焼いています。  80年代はサントラ・ブームがありまして、映画と音楽業界とのタイアップが幅をきかせはじめていて、『パープル・レイン』『フット・ルース』『フラッシュ・ダンス』『ビギナース』『メトロポリス』『トップ・ガン』『ヤア!ブロード・ストリート』など多くのサントラ盤がチャートを賑わせていました。  そのなかに『ロッキー3』の主題歌『アイ・オブ・ザ・タイガー』を歌っていたサヴァイヴァーの『モーメント・オブ・トゥルース』がありました。この曲は80年代青春映画のひとつとして有名な『ベスト・キッド』のテーマ曲だったのです。
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 サヴァイヴァーはスティクス、フォリナーTOTO、ジャーニーなどとともに産業ロック(誰に向けてというメッセージ色はなく、メロディと一般受けする分かりやすさが特徴のロック。)の雄として、多くのヒット曲を持っています。テープにも彼らのナンバーがたくさん入っていました。  そのことをDATテープを聴きながら思いだし、ついつい懐かしくなったのでDVDをTSUTAYAさんから借りてきました。この映画は高校受験前後に友達五人で映画館まで観に行った思い出のある作品でもあります。  なぜかこの頃は『ゴースト・バスターズ』『砂の惑星』『ポリス・アカデミー2』『ターミネーター』『マッド・マックス3サンダー・ドーム』などを中高校生でお金がなかった割には毎月のように映画館通いをして、観に行っていた幸せな時期でした。  『ベスト・キッド』はお話としては典型的で古典的ななんの捻りもない青春ストーリーではありますが、まだ素直だった当時のぼくらは十分に楽しみました。もっとも日本人のぼくらは空手を見慣れているので、あのへっぴり腰を見たときには思わず笑ってしまいましたのでそのためのインパクトだったのかもしれない。
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 まさかこのときに感じた違和感が『マトリックス』でまた繰り返したのにも驚きました。キアヌのあの腰つきでどうやって相手を倒すのだろうかと思ったときに「こりゃ、ベスト・キッドだわ!」となったのを思い出しました。  悪役格闘家たちの汚い攻撃により怪我をして、決勝戦では万全の体勢が取れない中で、鶴のような片足スタイルでぴょんぴょん跳びながら、相手を軽く蹴っ飛ばすシーンのインパクトが強く、見終わってからしばらくは学校で誰かをフザケて蹴るときはこの蹴りをかましていたのもなんと30年前のことです。  ウッチャンも『やるならやらねば』のコント・コーナーで木村太郎のようなメイクで、この蹴り技をパロディで使っていました。“やるやら”は撮影中に台湾スターの不幸な事故死により放送終了してしまいましたが、亡くなってしまったBEYONDの『遥かなる想い』は大好きなナンバーで、CDは今でもたまに聴いています。  この映画はなぜか最初に見てからも、ビデオやテレビ、CSやDVDとメディアはどんどん変わっていきましたが、何度も視聴機会があった不思議な作品です。
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 別にそれほど思い入れがある訳ではありませんが、人畜無害なので時間潰しには持ってこいの作品です。多分そうなるのだろうということがすべて予想通りに展開するお気楽さに笑ってしまうかもしれません。アジアだったら、ジャッキー・チェンの初期作品や夕方に再放送していた時代劇を見ていたときの感覚でしょうか。  ヒコとソカシの修行時代のやりとりを思い起こさせてくれるダニエル君のペンキ塗りシーンはなぜかいまでも記憶しています。レコード音源をCDに焼いていれば、また何か当時の映画を思い出すかもしれません。ちなみにジャッキー・チェンがリメイクで師匠役を演じていたことを知ったときには感慨を覚えました。  数年前に師匠だったパット・モリタが亡くなったと読んだときには寂しさがありました。子どもの頃や十代の頃にスターだった人々がどんどん鬼籍に入ってしまうのは寂しい。  総合評価 68点
Karate Kid: Original Movie Soundtrack
KARUSSELL INTERNATIONAL
2000-05-16
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