『糖尿病と診断されてしまった。』検査にひっかり、要再検査後に治療開始。
40歳を過ぎると身体のあちこちに変調が出てきます。肩こり・腰痛などは代表例ですが、高血圧、糖尿病、高脂血症に代表される生活習慣病の検査に引っかかりだす人が急速に増えてきます。
それ以外にも尿酸値の上昇、つまり痛風に悩まされる人も出てきて、同世代が集まると、「あっちが痛い。」「医者に酒をやめるよう注意された。」「肩が上がらない。」などこの手の話題がとめどなく続き、健康食品や健康法の話に皆が興味津々となっていく。
ぼくも40代中盤に差し掛かり、徐々に悪くなってはいましたが、今年の会社の健康診断で高血圧、糖尿病、痛風、高脂血症の数値がすべて引っかかり、治療生活に入りました。
ちなみに血圧が上が140で下が85、血糖値が280、尿酸値が8.5、肝臓数値は通常の3倍、コレステロール値が247でした。しかしながら入院するのは難しく、まずはお医者さんと相談し、投薬治療をすることになりました。
大量の飲み薬と糖尿病のインシュリン注射が始まり、毎日、血糖値を測るために検査針を指先に刺し、血液検査をすることになりました。当初は面倒くさく、また数値は300超えの日もあり、絶望的になりましたが、なんとか朝晩の検査をきっちりと行い、投薬治療も真面目にやっていました。
しかしながら、これまでの40年以上の不摂生の結果として出てきているのが現在の症状なので、クスリを飲んだり、注射をしたからといって急速に治るはずもなく、一か月たっても、それほどの改善は見られませんでした。
実際、一か月後の病院検査ではましにはなっているものの正常とは程遠い状況に変わりはありませんでした。
さすがにこれではまずいと思い、出来ることから始めようと思い立ったのが健康茶(玉ねぎの皮茶)の購入とウォーキング、そしてカロリー・コントロールでした。
口に中に入れるものも変えていかなけれならないので、ジュースやお酒はぴたりとやめ、淡路島の玉ねぎの皮茶を多めに購入し、毎日飲み続け、会社へも水筒に入れて、持参しています。これだけでは治るはずはありませんが、飲食するものを考えるきっかけになっています。
不摂生と中年太りのために20歳のころと比べると20キログラム以上も体重が増加している状況でしたので、急に過激な運動をするのは膝や関節、そして心臓にも負担が掛かってしまう。そこでたどり着いたのがウォーキングでした。
まずは自宅から最寄り駅までは歩いて15分程度なので、ちょっと遠回りをして、朝は20分ほどで駅に着くコース、そして時間を気にしなくてもいい夜は30分間コースを選び、一か月間続けてみました。
当初はちょっと動くだけでもダラダラと汗が出るし、疲れもたまりましたが、なんとか3日、7日と続けていくうちにだんだんと動くのが気持ちよくなってきました。
楽しく続けるうちに血糖値はなかなか下がらないものの体重がどんどん減ってきて、最初の1か月で5キロほど減量が出来ました。
そうなるとどんどん距離を延ばすようになり、通勤時は朝は早めに支度をして、30分程度は歩くようになり、夜は一駅前で降り、50分から60分近くを歩くようになっています。またかえって動かない休日の方が数値が悪くなる傾向が強いので、通常の2倍は歩くようにしています。
これまではバイクでTSUTAYAさんやゲオに通っていましたが、歩きに切り替え、往復で1時間以上は歩きます。そうするとこれまで見えていなかった景色や知らなかったお店があちこちにあり、旧跡や遊歩道、河原の涼しさに気づきます。
住んでいるのが奈良県というのが幸いするのか、ちょっと歩けば、東大寺、興福寺、唐招提寺、薬師寺、平城京、若草山などがありますし、休日も三輪までは電車で行って、三輪山を登ったりと歴史マニアやパワー・スポット・マニアにはたまらない奈良ライフを送っています。
また真夏の暑い盛りの炎天下でもお構いなしに歩き、台風が来ても全く気にもせず歩きとおし、夜も食事後にガンガン歩き続けましたが、気持ちが楽しく動いているので、疲労が全くたまらず、かえって運動をしていない時の方が疲れていた気がします。
ただ歩くと簡単に言っても、現在はほとんどの道路がアスファルト舗装されているので足腰を痛めるケースもあるので、ぼくは健康器具で有名な大山式のボディメイク・パッドというのを使っています。
これをつけて歩くと膝の負担が和らぎ、姿勢も良くなった感じで歩けるので、より疲労を感じにくくなります。通常生活でも使用していますので、姿勢を矯正したい人にはお薦めです。
歩いていると当然気になるのが何歩歩いたかですが、15分も歩けば、1700歩以上は歩きますので、15分×4で一時間もすれば、7000歩近くまで上がります。これを通勤に組み入れれば、無理なく、よく言われる10,000歩を達成できます。
ぼくは休日は2時間半くらいは歩くので、20000歩は超えています。慣れてくれば、そんなにきつい数値ではありませんし、歩かないという生活習慣を持っていた自分に驚かれると思います。
食事制限も同時進行していて、野菜と魚中心はもちろんですが、お米を出来るだけ食べないようにしています。ごはん、うどん、パンなどの白いものは精製がされていて、ほぼ糖分だけなので、ごはんは御茶碗の3分の1程度は玄米に、うどんは蕎麦に、パンはライ麦パンやフランスパンや全粒粉のものに切り替えています。
当初はご飯を減らすのが難しいので、まずは御茶碗に軽くよそうくらい、次にお茶碗半分くらい、そして現在は3分の1程度にしています。物足りなく感じますが、3日もすれば慣れてきますし、ご飯を食べた時に血糖値が上昇するのが身体で理解できますので、食べたいとも思わなくなってきます。
また野菜ならば何でも良いわけではなく、イモ類やカボチャなどは糖質が多いので、控えめにしています。果物でもブドウなどはその名の通りのブドウ糖なので避けるようになりました。
そうこうするうち、2か月めの病院での検査では血糖値が160(まだまだ高すぎますが…)まで下がり、体重は前月よりも3キロ減り、肝臓数値は通常に戻り、不整脈が無くなり、血圧は上が124、下が74まで下がってきました。尿酸値も5・8まで改善されてきました。
3か月めが来て、再検査に行きました。すると血糖値は118に下がっていました。ただ現在医療では血糖値よりもヘモグロビン値(1~2か月平均での数値)に重きを置いていて、そちらの数値は9・8だったのが8・3とまだまだ異常値を出しているので、地道に下げる努力をするしかない。
血圧は上が118で下が68、肝臓数値は正常、コレステロール値は140でまだまだ要治療となっていましたが3か月前は240だったので、かなりの改善です。体重はさすがに運動量が変わらないのと気温が下がってきましたので、今月は1キロ程度しか減っていません。
まだまだ治療を開始してからようやく3か月が経っただけで、予断を許す状況ではありませんが、夏から秋にかけて10キロ近くの減量に無理なく成功ています。周りの知人にも運動方法や治療方法を知っている人が多かったことも良かったのかもしれません。
また会社の上司にも伝えてあるので、無理な注文はしてきません。一人で悩んでいるよりは家族や友人、知人に話した方が良い方向に向かいますので、まずは医者さんに相談し、事実を受け入れることから始めましょう。
どうせ治療をやるなら、ぼくは薬物療法、運動療法、食事療法を取り入れた三位一体の楽しい闘病生活を送ろうと思っています。