良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE~2人の英雄(ヒーロー)』(2018)タイトル長すぎ!

 異動後に仲が良くなった部下の女の子(25)と話をしていたら、昔好きだったアイドルとかはいましたかという話題になりました。ぼくはキョンキョン(キョトンとしていたので、あまちゃんに出ていた小泉今日子のことだよ!って彼女には伝えました。)のファンで何度もコンサートに行ったよと話すと、その娘は関ジャニファンだったと返してきました。

 「関ジャニって、最近のデビューやんけ?」と感じてしまう世代の違いに驚きます。僕にとってはジャニーズ系は花男で歌っていた嵐の『Love so sweet』あたりで止まっています。

 その後、何を聴いていたかに進んでいく中で、ビートルズとかローリング・ストーンズレッド・ツェッペリンが好きだったけど、日本の昔のインディーズもよく聴いていたことを伝えました。

 彼女はインディーズとは何かとかを知らなかったようで、メジャーなレコード会社が欲しがる売れ筋ではないけど、自由に表現していたバンドとかシンガーたちの音楽でほとんどが1年くらいで解散したりしたヤツばかりだよと教えると、メジャーじゃないっていうのは配信が主体でCDとかはなかったんですね?とかひっくり返りそうなことを言い出しました。

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 昭和のレコード会社のシステムやバンドメンバーや怖いお兄ちゃんたちによるライブハウスでの手売りなどを説明していくと「聴きたい!」と甘えてきたので、タカられ気質のスイッチが入り、かつて聴いていた楽曲のレコード録音をするために、クソ暑い中、物置からレコードを引っ張り出してきています。

 のちに正式にCD化されているものも多くなり、大概の作品はCDで買い直していますが、一部はいまだにCD化されていない(需要がないからでしょうwww)ので、ソノシートやLP、シングル盤の出番です。

 ラインナップとしてはじゃがたらの『タンゴ(一番シンプルなテイク)』『もうがまんできない』、あぶらだこの『エルサレムの屈辱』『RAW HIDE』、スターリンの幻のアルバム『TRASH』からの『主義者(イスト)』『解剖室』『バキューム』『サル』『革命的日常』、シングル『肉』などをまずは選抜しています。

 スターリン絡みでは他に『天プラ』『ロマンチスト(イストの完成形)』、ソロに転向してからの『THE STALIN』もありますが、勢いを重視して選びました。

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 東京ロッカーズの面々からは、ミラーズ『衝撃X』、フリクション『クレイジー・ドリーム』、リザード『ROBOT LOVE』、自殺『ゼロ』、8 1/2上海特急』を選び、関西からの返答として、INU『メシ喰うな』(町田町蔵ですね)、SS『コカコーラ』『ミスター・ツイスト』、アーント・サリー『かもめ』『アーント・サリー』を選曲しました。

 インディーズが進化していく中で、ハードコアに突き進むGISM『DEATH EXCLAMATION』、スターリン脱退後にタム(のちにレコード会社の失敗後に行方不明)が立ち上げたG-ZET『オキシジェン・デストロイヤー』を名盤『グレート・パンク・ロック』などから録音しました。ハードコア・パンクからは一方の雄、GAUZEの『POWER』『酔狂』『消毒液』なども外せません。

 アーント・サリー解散後のPHEW『終曲』、チャクラ『福の種』、THE LOOSEの『ラウド・マシーン』、突然段ボール『変なパーマネント』『くそまみれ』も一回は聴いてほしい。

 シオン『12号室』、ばちかぶり(田口トモロヲのバンド)『オンリーユー』『未青年』、ラフィンノーズ『GET THE GLORY』『HELL HOME』、アンジー『天井裏から愛を込めて』、有頂天(ケラリーノ・サンドロビッチのバンド)『バイバイ』、空手バカボン(大槻ケンジのバンド)『バカボンと戦慄』なども予定しています。

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 ただ裸のラリーズ『夜、暗殺者の夜』やパンクスタイルの元祖ともいえる、頭脳警察『世界共産党宣言』『銃をとれ』なんかも入れ込みたいし、CD5枚くらいはすぐに焼けそうです。

 が、女の子だしあまり過激なのも嫌がるだろうから、ニッキー&ザ・ウォリアーズ『FEEL GOOD』『HOTTER THAN FLAME』やパパイヤ・パラノイアなんかも入れたほうが良いのかなあとアレコレ組み合わせを考えるのも楽しい。

 ただ久々に聴くと、楽しすぎて時間がどんどん経っていきます。そんなこんなでとりあえず録音していくとCD4枚になりました。

 気分転換もかねて、混み合うであろうお盆前、映画館に劇場版のヒロアカを観に来ました。周りは子どもたちばかりで完全アウェイを想定していましたが、子供たちはポケモンとディズニーの『インクレディブル・ファミリー』に分散しているようです。

 

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 正式なタイトルは『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)』とあいかわらずテレビ番組の映画版は寿限無のように長すぎる。

 物語はアニメ第二期と第三期の間、期末試験と林間合宿の間に起こった出来事を原作者監修のもとで作り上げたようなので、アニメシリーズとの乖離はあまり起きていない。

 ただシューティング・スタイルに変貌を遂げる前の殴り合いスタイルに固執しているころのデク君に必要なフル・ガントレットという拳や手首を守るためのコスチューム補強アイテムをデビット博士(声は生瀬勝久)の娘メリッサ(彼女も無個性。声は志田未来)にもらっているのに第三期ではその点に全く触れられておらず、発目明にアイテム制作を依頼していたりする。

 オールマイトとデビットの若かりし頃の友情とそれが原因で起こるヴィランのテロが皮肉にシンクロしていきます。強化された劇場版のラスボス(ウォルフラム)の強さはどう考えても、ヒーロー側よりも上回っている。

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 このように巨大化した敵との攻防を描くならば、せっかく劇場版に合わせて登場させた巨大怪獣型ヒーローのゴジロ(GOZZILO 何がモデルか分かりますよねwww)の見せ場をもっと作れたのではないか。

 後半までのタワーの最上階にある管理ルームに向かって、階段で下から登っていき、待ち構えるヴィランたちを各個撃破していく様子はブルース・リーの『死亡遊戯』やブルース・ウィリスの『ダイ・ハード』を思い出します。

 原作マンガやテレビアニメからのファンであれば楽しめる内容に仕上がっていますが、世界のヒーローたちを集めたのに捕まっているだけだったり、雄英1Aの生徒たちを見せ場もないのに多くを無理やり登場させるなど無意味な演出があるのはファンサービスなのでしょうが、いただけない。

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 また今回のデク君はメリッサが授けたサポートグッズのおかげで無傷で対戦を終えたが、後アニメ版ではオールフォーワンとの戦いが佳境を迎え、知恵で爆豪を助け出した後にオールマイトから初めて無傷で帰還したことを褒められるというシーンがあります。

 これは原作と劇場版では矛盾が出てきてしまうシーンになっているのも悔やまれます。それでも海鳥の飛翔シーンで始まる開巻とともに物語が進み、事件解決後に再度、海鳥の飛翔シーンで終わりを告げる演出はイイ感じでした。

 大好きなキャラであるお茶子ちゃんもけっこう活躍しているのも個人的にはポイントが高い。能力的にはかなり高い蛙吹梅雨がなかなか活躍しないのは作者の好みなのだろうか。

総合評価 73点

 

 

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~二人の英雄~

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  • 発売日: 2019/02/06
  • メディア: Prime Video
 

 

 

僕のヒーローアカデミア コミック 1-25巻セット

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  • 作者:堀越 耕平
  • 発売日: 2019/12/04
  • メディア: コミック