良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『ザ・ギニーピッグ2 ノートルダムのアンドロイド』(1988)ストーリー性のあるのはこれくらいかも…

 前回に続き、ギニーピッグ・シリーズからのセレクトとなります。今回は後期のシリーズからとなる『ザ・ギニーピッグ2 ノートルダムのアンドロイド』についての感想です。  この作品もギニーピッグの名前を持つ作品らしい切断シーンがありますが、多くの方が想像されるような猟奇ホラー作品という括りではなく、マッド・サイエンティスト物だと思われた方が正しい。  死体を切り刻む目的も不治の病に犯された、余命幾ばくもない美しい姉(高樹澪)を救いたいという科学者の確固とした信念のもとに行われる。
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 フランケンシュタイン映画の系譜に位置付けられよう。死者への冒涜と生の執着が描かれているのはギニーピッグの中では異色かもしれません。  特に印象的なのが彼女の弟でマッド・サイエンティスト役の日野利彦でした。彼の存在がなかったら、これほど印象深い作品にはならなかったであろう。身体的な理由もあろうが、なんともいえない哀愁が漂う彼がいたからこそ成立した作品でした。  共演にはパンク・バンド“ばちかぶり”のボーカリストだった田口トモロヲを起用していて、彼もフレッシュな魅力があり、すでに将来の片鱗を見せていました。
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 当時はまさか『オンリー・ユー』をシャウトしていたトモロヲがNHKの人気番組『プロジェクトA』でナレーションを受け持つなどはまったく想像できませんでした。  ビジュアル的にはマッド・サイエンティストをフューチャーしたホラー映画だと思っていただければちょうどいいでしょう。ギニーピッグと名がつくからといって、何でもかんでも隠してしまえばそれでいいという発想はやめて、せめて作品毎に問題視されても仕方ない『ギニーピッグ 悪魔の実験』や『ギニーピッグ2 血肉の華』とは別に考えるべきであろう。  今回記事にしたのがブログでは3本目になるので、あと残っているのは『ギニーピッグ 悪魔の実験』『ギニーピッグ4 悪魔の女医さん』『メイキング・オブ・ギニーピッグ』『ギニーピッグ マンホールの中の人魚』、そして宮崎事件のせいで悪名高いギニーピッグの冠を被れなかった『ラッキー・スカイ・ダイヤモンド』、言い換えるとLSDの5本です。
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 『ラッキー・スカイ・ダイヤモンド』は未見ですので、書くにしても、それ以外の作品についてとなります。まあ、実際、このシリーズについての記事にニーズがあるかどうかは分かりませんが、誰も見たことないものは風化していってしまうので、記憶が定かなうちにバブル全盛期の異常だった頃の異常な作品についても書いておこうと思い、あえて記事にしました。 総合評価 65点
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