良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『スカパー!&WOWOWはまだ必要か?』見なくなってもう7年…。

 既存のテレビ番組構成に飽きてしまい、1990年のイタリア・ワールドカップに合わせてBSにすぐに飛びつき、初日にマラドーナ率いるアルゼンチンが開幕戦でまさかの完敗を喫してからもう28年が経ちました。

 同じくらいに民間衛星放送となるWOWOWの契約を済ませ、前田日明が立ち上げたUWFの中継を期待したのに、まさかの空中分解が発生したのも1990年か1991年くらいでした。

 当時は斬新だった映画番組でのノーカット放送と字幕版でのオリジナル放送に惹かれ、圧倒的な映画の放送本数とスポーツ中継の充実に魅力を感じ、どっぷりと浸っていました。

 中継番組にはイタリアのサッカーリーグであるセリエAという目玉のコンテンツがあり、当時、フリット(イタリア語読みではグーリットかな)、ファン=バステン、ライカールトのオランダトライアングルを抱えて最強だったACミランやドイツトリオを擁したインテルとの戦いに深夜でも見続けたのを覚えています。

 WOWOWが主体となった幸福なテレビライフは10年くらい続きましたが、スカパー!の登場とともに激変してしまいます。いわゆるキラーコンテンツだったセリエAチャンピオンズリーグ、NHLのアイスホッケーリーグなどをごっそりと引き抜かれ、徐々に魅力が無くなっていきます。

 一方のスカパー!には映画チャンネルだけで例えば、邦画では日活、松竹、東映東宝大映など会社別に分かれているなどマニアにはたまらない別れ方をしていましたし、洋画も大好きな欧州系の作品を大量にオンエアするシネフィル・イマジカアメリカ系のザ・シネマがあり、このチャンネルにも大変お世話になりました。

 ふと気づくとWOWOWに契約しているものの、全く見なくなった日々が半年くらい続いたころに解約を決めました。開局以来見てきたので愛着はありましたが、見たいものがないので仕方ない。

 自宅での映画ライフはスカパー!に引き継がれ、楽しく見ておりましたが、10年以上が過ぎてから、そこにも異変が起こりだしました。それはあまりにも多い再放送でした。

 ハードディスクへの録画ができるので手当たり次第に10年くらい各チャンネルの気になった作品を録画し続けたところ、すでにDVDに焼いた作品ばかりがまたまた再放送され出したのです。

 いつか来た道だなあとボンヤリとは感じていたものの漫然と契約は続けていました。それでも仕事が忙しくなりだんだんと時間が無くなってくるとさらに視聴しなくなっていき、ふと気づくと数か月全く見ていない日々が続きました。WOWOWのときと同じです。

 ついにCS、BSともまったく契約していない状態になりました。しかし全く困っていない。近所にはTSUTAYAさんがあり、GEOも近所にあります。新作はレンタルの方が早いし、TSUTAYA発掘作品コーナーはぼくらには懐かしい。当たり障りのない作品の放送が多くなったWOWOWやマニアックなものを流してはくれているが、被りまくってきたスカパー!に用が無くなってきてしまったのです。

 さらに最近では発掘コーナーもかつてCSで録り貯めた作品で見た作品ばかりになり、DVD化されずにずっと放置されてきた映画ビデオもヤフオクで落札していくと、それすらもとくに欲しいのが無くなり、新作を観に行く程度になってきています。

 あとは邦画の封印作品や日本ではソフト化されていないアメリカやヨーロッパの大昔の映画を現地の言語で無理やりに見ています。けっこう興味深いモノもありまして、衣笠貞之助『狂った一頁』や坂東玉三郎主演『夜叉ヶ池』などはネットで見ました。良い時代なんだろうけど、大きな画面で見たいなあとも思います。