良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『入院生活を終えて』もっとも恐かった糖尿病性網膜症を回避して。

 月初めから2週間の入院予定でしたが、思っていた以上に回復が早く、病状の経過が良かったそうで、今週水曜日に退院が決まりました。つまり今日です。

 実質的に入院していたのは1週間ほどになります。糖尿病の治療のための教育入院で、三大合併症である網膜症、腎症、動脈硬化の検査をしたところ、不整脈があるにはあるが、今のところ、特にどうこうはないとのことでホッとしました。

 個人的に特に恐かったのは網膜症で、進行していくと失明することになります。日常生活に大きく影響しますし、仕事が出来なくなるので、収入が絶たれてしまいます。映画ファンとしても、目が見えなくなるというのはまさに恐怖でした。そこを回避出来たのは素直に嬉しく思います。

 まあ、これからはお菓子などの間食は禁止(ストレスになるから、週一回くらいは良いですよと管理栄養士のお姉さんがウインクして、舌をペロッと出しながら、許可してくれました)ですし、晩ごはんも仕事が遅くなる時(ほとんどじゃん!)は夜6時くらいに軽めに食事をして、帰宅後は基本的に食べないようにすることになります。

f:id:yojimbonoyoieiga:20200407170833j:plain


 糖尿病の場合、アレはダメ、コレはダメというのは意外に少なく、1600Kcal以内であれば、炭水化物・タンパク質・脂肪のグループ内でやり繰りすれば食べて良いそうなので、暴飲暴食に気をつけて、晩ごはんを少なく早めを心掛け、お菓子を止めれば、何とか無事に一病息災で、安全運転の人生を送っていくつもりです。

 今回、はじめて短期ではありましたが、入院生活を送りました。入院という言葉から想像していたのは普段忙しく動き回っていた分の骨休みの意味があり、のんびりと寝られるものと思っていました。

 しかしながら実際のところ、入院患者の多くは当然ながら年寄りばかりなので、自己中心的でルールなどまったく守ろうとしない厄介者が一定数量以上に数多いことに早々に気づきました。特にジイサンが酷い。

 消灯時間を過ぎても、他人のことなどお構い無しで、夜中に二時間おきに室内の電気を付け、ガサガサ動き回るクズのせいで、5日間連続でうとうとするくらいで、自宅にいる時のようにはしっかりと質の良い睡眠は取れませんでした。おばあちゃんはおとなしい人が多い。

 結論としては病院は寝るところではなく、寝っ転がるところなのだと割り切りました。騒音や年寄りとの接触が嫌なら、差額ベッド代を支払って、個室か同世代だけの相部屋に移れば良いのだと知りました。

f:id:yojimbonoyoieiga:20200407170854j:plain


 一人部屋だと一日分で追加料金が15000円近く、二人部屋だと5000円くらい余計に掛かりますが、ファイナンス理論的には回復を早める為の自己投資なので、各々の価値への判断でしょう。

 今後、また入院する機会があれば、最初にその要望を伝えますし、知り合いで入院することが決まった人にはもし普段静かな環境で生活している人は神経質なのだと自覚したら、期間にもよりますが、迷わず差額ベッド代を支払ってでも安静を確保する方が精神衛生上も良く、ストレスフリーになることを伝えます。

 昔、知り合いの御見舞に病室を訪れる機会が何回かあり、入院患者の様子を見ているとどの病院でも、ずっとのんびり寝ているはずなのに皆一様にグッタリしていたことを思い出し、彼ら患者は病気で体調が悪いだけではなく、同室の厄介な患者がストレッサーになっていて、それが原因で疲れていたのではないかと思うようになりました。

 全室個室化は難しいでしょうが、パーテーションで区切って、音漏れなどを防ぐ工夫がほしい(なんか自分がクレーマーになっているみたい)。或いは迷惑をかけそうなヤツらは一か所に集めて、そこを防音にすれば、最小限度の被害で済みます。

 反対に看護師さん、介護士さん、清掃スタッフさん、もちろん主治医の先生には感謝で一杯です。わがまま放題のジイサンやバアさん、たまにオバハンに対し、内心は腹立たしいとは思われているでしょうが、仕事と割り切って、働いていらっしゃる姿は僕らも文句ばっかり言ってないで、健康に働けることをありがたく思うべきなのだろうと感じました。

 そんなこんなに思いを馳せながら、書き連ねていたところ、昨夜は上の階にいる騒がしいやつが足のかかとで床をドンドコ踏み鳴らし、まるでポルターガイストみたいな様相を呈し、たまらずナースコールで静かにするように伝えてもらいました。

f:id:yojimbonoyoieiga:20200407170942j:plain


 原因は上の階が小児病棟で子供が騒いでいたようです。また昨夜も徘徊ジジイが二時間おきに電気をつけ、ガサガサ動き回っていました。ちょうどその日の午後に病室に一人新しい患者が入ってきました。

 どうやら先月丸々入院していて、今月から復帰したものの同じ症状が再発し、また逆戻りしてきたようです。聞いていると、現在は工場で働いているそうだが、先月丸々休んで、今月また再入院ということもあり、工場からは今週末までに復帰出来ないようならば辞めてもらうと言われたそうです。

 正社員ではないのでしょうね。ぼくはありがたいことに普通に有給休暇を取得して来ていますが、そうではない方も居るようです。今回は色々な人の生き様を見聞きする良い機会になりました。

 入院中、知り合いから「オレ、血圧高いけど、大丈夫かなあ?」とか「コレステロール高いけど、まだ良いよな?」とか連絡してきたヤツが数名いましたが、ぼくは「誰も助けてくれへんから、家族のためにも無理矢理でも検査入院しな!!」と答えています。

 病気が悪化する前であれば、けっこう負担が軽く、早目に復帰できるのですから、あれやこれや理由を付ける前に病院に行きましょう。

 退院が決まったよとラインをすると仲良くしている部下の女の子に「早く出所できて、良かったですね!」と返してきたので、こちらも「さっき、出所したよ。シャバの空気はウマいぜ!」と返しておきました。もちろん、出所と言うのは捕まって刑務所に入り、出てくることで病院から出てくるのは退院だよと添えておきました。

 静養も兼ねて、今週日曜日までは有休扱いになるので、とりあえず、自宅に帰って、金曜日から始まる映画などを検索してみますが、『カメラを止めるな!』をもう一回、映画を普通に見られる喜びをかみしめながら、笑い転げたい気持ちもあります。

 

 

生きる[東宝DVD名作セレクション]

生きる[東宝DVD名作セレクション]

  • 発売日: 2015/02/18
  • メディア: DVD
 

 

 

赤ひげ <普及版> [DVD]

赤ひげ <普及版> [DVD]

  • 発売日: 2007/11/09
  • メディア: DVD
 

 

 

レジェンド+2

レジェンド+2