『マッドマックス2』(1981)副題はロード・ウォリアーって、知っていました?
そんな訳で今週は学生時代というよりも、小学生のこ ろに衝撃を受けた『マッドマックス』の続編にして、少なくとも二 十回以上は見てきた『マッドマックス2』を今回ようやく映画館の 巨大スクリーンで楽しめる機会に恵まれました。
登場キャラクターがみな個性的で、主役マックス(メル・ギブソン)はもちろんのこと、相棒ジャイロ・キャプテン(ブルース・スペンス)、野生児フェラル・キッド(エミル・ミンティ)、ウェズ(ヴァーノン・ウェルズ)、ヒューマンガス(ケル・二ルソン)、女戦士(バージニア・ヘイ)…。なんかクセがスゴイ面子です。
まず驚いたのはこの作品がR-15+に指定されてしまっているこ とでした。 てことは現在は中3以上しか自由に見れない状態になっているとい うことです。 序盤の集団暴行及び強姦からの無慈悲な殺戮シーンやマックスの飼 い犬を殺害するシーン、そもそも連打される暴力的描写の数々が現 在の生ぬるい上映コードに引っかかってしまうからでしょうか。
まあ、テレビという戦後メ ディア自体がジリ貧で堅苦しい時代遅れの産物に成りかけているの で、ネットで見る人には大した問題ではないかもしれない。一部の クレーマーに阿り、臭いものに蓋をし続けた結果なので、自業自得 でもある。
子供時代こそ、衝撃的な作品を見て、トラウマを得る体 験が必要だと思います。社会はより厳しい訳ですから、過保護にブ ロックするのは不要でしょう。それはさておき、『マッドマックス 2』は若い子達にはどう響くのだろうか。
パンクやメタル、 インディーズを好む気質の子達には受け入れてもらえそうですか、 母親ブロックが強く、ファイアーウォールみたいに守られているお ぼっちゃまくんには届かなそうです。
大きなスクリーンならではで細かいところまで目が届くようになり 、ウェズ(ヴァーノン・ウェルズ)のヤンチャぶりやヒューマンガス(ケル・二ルソン)のムキムキと残り少ない頭髪がより目立ちますし、 トレーラー追撃シークエンスの荒野の広がりが迫ってきます。
マックスが運び入れたトレーラー絡みでパッパガーロ(マイケル・プレストン。なんか顔がミック・ジャガーっぽい)が日中に整備士から修理に二十四時間掛かると告げられ、有無を言わさずに「十二時間でやれ!」と強く命じるシーンがありますが、その前に「今夜出発するぞ!」のセリフがあり、準備でバタバタしているうちに夕陽を映し出すカットが入ります。
その後、夜中に傷ついたマックスが特攻ドライバーに志願するシーンに続きます。で、結局脱出作戦が結構されるのが日が出てからでした。つまり、急いでも修理には18時間ほど要したと言う事なのでしょう。
細かいことではありますが、お金を払って、大画面に接するとより集中力が増し、見えてくる部分も多くなりますので、出来るだけ映画館に行きましょう。何度も見てきたはずですが、新たな発見が見つかり、 一人で喜んでいました。
総合評価 95点