良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2010-01-01から1年間の記事一覧

『蒸気船ウィリー』(1928)印象批評的な見方によるミッキー・マウスの記念すべき作品。

しばらくはパロディで進めていきます。印象批評とはいわゆる面白い、面白くないという個人的主観で、つまり確固たる根拠がないのに、文学作品にああだこうだ言う立場です。文学批評では色々な考え方が批評に利用され、記号論、解釈学、受容理論、現象学、構…

『ヴァレンティノ』(1977)31歳で逝った、ハリウッド黎明期の二枚目俳優の映画人生。

シネフィル・イマジカやWOWOWなどで最近5年間くらい前から興味があり、ずっと特集を待っていた俳優の一人がイタリア移民のボール・ルーム・ダンサーから、ハリウッド黎明期の1920年代の代表的な二枚目トップスターに成り上がった、ルドルフ・ヴァレンティノ…

『九十九本目の生娘』(1959)放送コードに引っかかり、ただいま封印中!大昔にビデオが出ていました。

オドロオドロしいタイトルのためだけではなく、ただいまDVD化はもちろん、TV放送も難しくなっている新東宝らしいB級映画の代表作の一本がこの『九十九本目の生娘』です。「きゅうじゅうきゅう」なのか「くじゅうく」なのかも分かりにくいのですが、台詞中に…

『ギミー・シェルター』(1970)この曲を演奏すると、いつも何かが起こるんだ…。

なかなか決着が付かず、膠着状態と厭戦気分が蔓延していたベトナム戦争の影響からか、反権力的だったロック文化やヒッピー文化が若者の間で影響力を持ち始め、いつの間にか最高潮を迎えようとしていた1969年には、ロック史上で有名なロック・コンサートが3つ…

『タブウ』(1931)完成後に事故で亡くなった、ムルナウ監督の遺作。美しく、躍動感溢れる悲劇。

映画にはさまざまなジャンルがあります。その中でも、ドキュメンタリー映画というジャンルが確立されたのはいつだろうか。ドキュメンタリー映画作家のロバート・フラハティと組んで、意欲的かつ斬新な、セミ・ドキュメンタリー・タッチの劇映画として製作し…

『イングロリアス・バスターズ』(2009)もしかすると、タランティーノ最高傑作かも!

去年の年末からお正月にかけて公開されていた多くの新作映画の中で、「面白くなかったら、タダ!!」というかなり思い切った宣伝を打っていた映画がありました。それが今回、1月末での閉館が決まってしまった地元・奈良の劇場まで観に行った『イングロリアス…

『ストライキ』(1924)エイゼンシュテイン監督の処女長編作。出来はポチョムキン以上!

ストライキとは労働者たちが一致団結して、貴族や資本家によって制限されていた権利を回復し、弾圧及び規制されていた言動を主張しながら、労働者全体の地位向上のために行われる集団的行動のひとつであり、ストライキの究極はチェ・ゲバラの言うように国内…

『僕の町から映画館が消える…。』20年以上、通っている劇場が閉館します…。

今年第一本目の記事がまさか地元の映画館の閉館からになってしまうのは大変残念であり、寂しさが新年始まったばかりのちょっと期待する気持ちを完全に萎えさせてしまっている。自宅からバイクを飛ばすと、10分で行けた劇場が無くなるのです。毎月最低一本以…