良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』(2006)映画シリーズ10作目の顔見世興行。

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』(2006) 青山剛昌原作の大ヒット・コミックスと毎週放映されているアニメ番組、さらに定期的に発表される劇場版の最新作です。  作品の出来栄え自体は悪くないのですが、いい加減マンネリ気味で、コナン君や怪盗キッドらの無意味にこねくり回す推理と事件解決法には現実味がまるで無い。それが楽しいのは百も承知であり、TVでやっていればスペシャルなどを見ることもありますが、さすがに前ほど楽しみではなくなってきています。  今回は10作目ということもあり、今までに出てきたキャラクター達をオールスター・キャスト的に配置し、ファン達を喜ばそうとしているのは分かります。しかしそれがためにすべてのキャラクターに命が吹き込まれていないという致命的欠点を持っている。  とりわけ本来の主人公コナンも毛利蘭も毛利小五郎もどこか影が薄い。その他のサブ・レギュラー陣もただ出ているだけで、興味が分散するだけで纏まりが無い。かえってファンには嬉しくない10作目となってしまったのではないかというのが実感です。  TVだけで十分ではないか。長編にするなら、TV枠を一時間に拡げてくれるほうが有り難い。まあセル・アニメなので作業が大変なのは十分承知してはおりますが、30分で重要事件を解決というのはコアなファンも望んでいないのではないだろうか。 総合評価 58点 劇場版DVD 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌【通常盤】
劇場版DVD 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌【通常盤】