『怪物の花嫁』(1955)最低監督エド・ウッド作品。酷いが真面目なお仕事。
今日はツタヤが半額セール中だったので、勢いに任せて借りまくり三本のホラー?映画もその中に入っていました。それはハマーフィルム社の作品でクリストファー・リーが最初に出演してトップスターになるきっかけとなった『吸血鬼ドラキュラ』をまずは選びました。
そしてエド・ウッド監督の『グレンとグレンダ』、『怪物の花嫁』の3本です。ついでに『死霊の盆踊り』も借りちゃいました。
さっそく4本続けて見たのですが、変な物ばかりを見続けたためか、最初の『グレンとグレンダ』、そして最後に見た『怪物~』がまともに見えてきました。これは「最低」ではなく、ただ圧倒的につまらないだけの作品なのです。
蛸とベラの格闘シーンや改造人間を作ろうとして失敗して顔を見合わせるベラとトーの表情がたまらなく大笑いしました。ちゃちな実験室については予算が無いので仕方ないと思うので、特に気にはなりませんでした。
最低の映画は他にわんさかあります。個人的なワースト3は邦画で『デビルマン』、『ピンチランナー』そして『いつか誰かが殺される』、洋画で『ターミネーター3』、『ロッキー5』、そして『気狂いピエロ』(ゴダールさんはどうしても肌が合わない)です。
タイトルの通り、「怪物」が出てくるはずなのですが、これがベラ翁なのかトー・ジョンソンなのか、はたまた「蛸」のことなのかさっぱりわかりません。最後にベラとトーが椅子を投げあったり、ビンで頭を殴ったりと対決するのですが、これがまさに全日状態で「ジャイアント馬場対アブドーラ・ザ・ブッチャー」の試合のようでした。
いったい何を見せたいのでしょう。唯一良かったのは女性記者が車で遭難事故を起こす時の車内映像をリアプロテクションを使わず(使えずか?)撮ったシーンくらいでした。
真面目に一生懸命につまらないものを作り続けたエド・ウッド。撮り続けた彼も偉大ですが、そんな彼に金を出して作品を作らせたスポンサー達は更に偉大です。上映時間が69分しかないのに2時間半以上に感じたので、みんなの言うとおり最低なのかなあ。
総合評価 26点