良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

映画

『ア・ホーマンス』(1986)僕が間に合った優作映画の一つだが…

僕ら世代にとっての大スター、松田優作がまだ生きていたころ、なおかつぼくが公開後に観に行けるくらいには大きくなっていた高校生時代に上映されたのがこの『ア・ホーマンス』、そして最後の作品になってしまった大学時代の『ブラック・レイン』でした。 『…

『健康で文化的な最低限度の生活』(2018)部屋に名画のポスターがいっぱい!

映画ではないのですが、今期放送の連ドラに『健康で文化的な最低限度の生活』という吉岡里帆ちゃん主演、共演に川栄李奈や田中圭を迎えた作品があります。 タイトルでピンと来る人もいるでしょうが、いわゆる生活保護を扱った作品で、原作は人気のようです。…

『カメラを止めるな!』(2018)モットーは早い!安い!質はそこそこ!

我が家の録画機器がDVDレコーダーからBlu-rayレコーダーに変わったのが2009年、地上デジタル放送が始まってからもう10年近くになります。格段に進化した録画機器とテレビですが、反面薄型に変わったためにスピーカーはスペックが落ちた印象がありました。 ホ…

『検察側の罪人』(2018)検察側よりも製作側の罪人が大問題!

木村拓哉と二宮和也というジャニーズの先輩後輩初共演が話題になっているこの作品ですが、ファン以外がジャニーズ色が濃いモノを観れば、どのように映るのか。 それが今回、劇場まで観に来た理由です。単純に作品として成立しているのか。それともあれはダメ…

『いい湯だな全員集合!!』(1969)い~い湯だな!ははは!「宿題やれよ!」「歯ァ磨けよ!」明るく見送ろう!

昨日、時間を無理くり作り出し、確定申告書類を税務署に持って行きました。e-taxで提出しようとしたのですが、送信の最終局面になり、送信ボタンを押したところ、正常に送れませんでしたという無慈悲なポップアップが表示され、ぼくの深夜一時からの一時間半…

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE~2人の英雄(ヒーロー)』(2018)タイトル長すぎ!

異動後に仲が良くなった部下の女の子(25)と話をしていたら、昔好きだったアイドルとかはいましたかという話題になりました。ぼくはキョンキョン(キョトンとしていたので、あまちゃんに出ていた小泉今日子のことだよ!って彼女には伝えました。)のファン…

『魔界転生』(1981)友だちが“エロイムエッサイム”と唱えていたww

小学校の高学年のころ、公開された作品で、当時はジュリーのカラーコンタクトの不気味さに驚いていましたが、一番怖かったのはこの映画には実際にはいないはずの人、つまり亡霊が映り込んでいるというスポーツ新聞の記事で、子供ながらにビビっていました。 …

『ジュラシック・ワールド 炎の王国』(2018)場面構成がまずいなあ…

シリーズ物あるいは続編、スピンオフ映画を何だかんだ言いながらも毎年何本か観に行っています。ジュラシックパーク物、スターウォーズ物、ハリー・ポッター物、Xmen物等などハリウッド映画業界が仕組んでくる企み(マーケティングとも言う)に毎回ハメられ…

『小林多喜二』(1974)視聴困難だった共産党映画。ついにDVD化!

よくある伝記映画だと思っていたら、凄惨な拷問シーンと横内正がスポットライトに照らされ、突然ギター片手に弾き語りで歌い出し、過去と現在を自在に行き来するナレーションを強引に展開するカオスにまずは戸惑うのが本作『小林多喜二』です。 つかみはオッ…

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)SWマニア用。以上…

今週は我らが代表がベルギー相手に雄々しく散りました。戦前は三連敗予想が大半を占めていましたが、予想外の大健闘でコロムビアを撃破し、セネガルと好ゲームを展開し、弱者の戦略を使ってポーランド相手に計画的に負けると批判を浴び、そして真正面からベ…

『終わった人』(2018)定年は生前葬だ!お前はすでに死んでいる?

映画館の予告編で気になっていた『終わった人』を観に来たところ、周りはジイサンばかり、まさに“終わった人”がたくさんスクリーンを囲んでいました。奥さんと一緒に来ていると思われるジイサンであふれかえっています。 こういう環境は丹波哲郎の『大霊界 …

『万引き家族』(2018)映画として真っ直ぐに向き合いたい作品。だがしょせん万引きは犯罪なのです。

何かと話題になっている是枝裕和監督の集大成ともいえる『万引き家族』がカンヌ映画祭でパルムドールを獲ったことから、公開前の先週には先行上映がありました。 用事があったので、本日観に行きましたが、さすがに話題作だけあって、観客は240人程度は入っ…

『Vision』(2018)美しい吉野の自然を取り入れたオカルト?

今週末から封切られる映画の中では話題性で言えば、是枝裕和監督のカンヌ国際映画祭で賞を取った『万引き家族』なのでしょうが、僕がまず選んだのは地元奈良出身の河瀨直美監督の新作『Vision』でした。 自宅から行くと時間的にはそうは変わらない京都の劇場…

『ゲティ家の身代金』(2018)実話に基づく富豪の肝っ玉の小ささ。

四十代も後半に差し掛かり、だんだん草食動物化が進み、主なたんぱく源も魚介料理が増え、お肉はあまり食べなくなってきています。 食べるにしても、良いお肉をふるさと納税で取り寄せしたり、少量のみで満足できるようになっていますが、たまたま焼肉屋さん…

『ラプラスの魔女』(2018)すずちゃん&櫻井を無駄に使っている?

価格と価値について考えながら観る映画になってしまったのが櫻井翔主演で謎のヒロインに広瀬すずちゃんを迎えた『ラプラスの魔女』です。 どういうことかと言うと、映画を映画館まで見に行くという行為に掛かるのは交通費、鑑賞料金、食事代などのお金の部分…

『復活の日 VIRUS』(1980)大昔の映画だが、不気味に響く今。人生は素晴らしい…

今回の武漢ウイルス蔓延で思い出したのが大昔に見た、深作欣二監督が1980年に公開した『復活の日 VIRUS』でした。話の筋と現実世界で起きていることが奇妙なほど一致していて不気味です。 大国同士の生物兵器研究と諜報活動を通じた技術の奪い合い、責任のな…

『復活の日 VIRUS』(1980)大昔の映画だが、不気味に響く今。人生は素晴らしい…

今回の武漢ウイルス蔓延で思い出したのが大昔に見た、深作欣二監督が1980年に公開した『復活の日 VIRUS』でした。話の筋と現実世界で起きていることが奇妙なほど一致していて不気味です。 共産中国による野望、一帯一路の大戦略にただ乗りして、利益を得よう…

『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018)現代版SF巨大生物の島!?

先週、観に行った『孤狼の血』よりもむしろ気になっていたのが『ランペイジ 巨獣大乱闘』でした。明らかにおバカ映画だろうと誰でも予想がつく、この作品に対して、理屈とか整合性、脚本がどうかとかは意味を成さない。 特撮ファンとしてはただ巨大スクリー…

『孤狼の血』(2018)過激な描写があるがオーソドックスな演出!

公開前からの予告編が映画館で流れていたころ、「警察じゃけえ、何をやってもええんじゃ~!!」との役所広司の強烈なセリフが強く気になっていた『孤狼の血』を観に来ています。 最近では近所の岡山から出たお笑い芸人である千鳥によって、「くせが強いんじ…

『楽しいSF映画はなぜ少ない』ディストピアばっかりでは楽しくない!

最近というか、去年あたりから映画館やレンタル店でのセルフレジが増え、駅ナカのお店の一部でも採用されています。AIが徐々に人の仕事を奪い始めているようです。 このような置き換えが出来る業種としては小売なども含まれるのでしょうが、スーパーやドラッ…

『スカパー!&WOWOWはまだ必要か?』見なくなってもう7年…。

既存のテレビ番組構成に飽きてしまい、1990年のイタリア・ワールドカップに合わせてBSにすぐに飛びつき、初日にマラドーナ率いるアルゼンチンが開幕戦でまさかの完敗を喫してからもう28年が経ちました。 同じくらいに民間衛星放送となるWOWOWの契約を済ませ…

『アンダー・ザ・チェリー・ムーン』(1986)日本で観た人って、何人いるんだろう?

金曜夜にGoogleで大阪ミナミの心斎橋辺りにあるアナログ盤専門店を検索したところ、土地勘がある場所の近くで営業されているお店を見つけたので、本日、お昼に早速奈良の田舎からそちらに向かって歩いていきました。 武漢ウイルスが欧州でも猛威を振るい出し…

『アンダー・ザ・チェリー・ムーン』(1986)日本でこれを観に行った人って、何人くらいいるんだろうか?

金曜夜にGoogleで大阪ミナミの心斎橋辺りにあるアナログ盤専門店を検索したところ、土地勘がある場所の近くで営業されているお店を見つけたので、本日、お昼に早速奈良の田舎からそちらに向かって歩いていきました。 武漢ウイルスが欧州でも猛威を振るい出し…

『グレイテスト・ショーマン』(2018)超ロングラン上映作品。イイですよ!

ずっと時間が合わず、なかなか観に来ることが出来なかった作品をようやく映画館で見てきました。ヒュー・ジャックマンというとどうしてもウルヴァリンのイメージが強烈過ぎて、他の作品が霞んでしまいますが、この作品での彼の存在感は圧倒的です。 今では描…

『いぬやしき』(2018)意外と楽しめるSF版“生きる”!?

去年、深夜アニメで放送していた頃に可愛がっていた大学生の娘に見るように猛プッシュされていた作品です。彼女はアニオタで、ぼくも好きなのでアニメの話をよくしていました。 ただ当時は忙しくて見られませんでしたので、今回の実写映画化を受けて、ようや…

『ペンタゴン・ペーパーズ』(2018)今も昔も世界は変わらない?

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』はスティーブン・スピルバーグ監督によるニクソン政権下(実際に隠蔽してきたのはJFK、ジョンソンら前の政権からなのでニクソンだけではない)における公文書漏洩事件を巡る歴代政府の隠蔽体質と新聞社などメディア…

『億男』(2018)ファウストをちょこっと思い出す、お金をめぐるお話

休日によく通っているインド料理屋さんに行ってみると、店内いっぱいにインド人観光客が溢れかえっていて、今日は無理なのかなあと入店を戸惑っているとお店の方が僕を見つけてくれ、「インド人と同じバイキングだったらイケるよ!」と声をかけてくれました。…

『リメンバー・ミー』(2018)すべての人に忘れられるのが本当の死

朝7時ごろに家を出ると駅の方がなんだか騒がしく、散歩がてらに観に行ってみると駅前にある居酒屋さんから煙が出ていて、消防車が5台くらい駆けつけていて、消火作業が行われていました。 煙は白く、黒煙ではありませんでした。原因は分かりかねますが、昔…

『ファウンダー』(2017)マクドナルド兄弟vs強欲セールスマン!創業者はどっち?

外食でハンバーガーを食べた最初の場所がマクドナルドという日本人は多いのではないか。特に昭和世代にとって、小さい頃に連れて行ってもらったマクドナルドで食べたハンバーガーやマックシェイク、マックフライポテトの美味しさは格別だったはずです。 まだ…

『映像研には手を出すな』(2020)夏前には実写版公開。主演は乃木坂の齋藤飛鳥!

現在、連載中のマンガ『映像研には手を出すな』はTVアニメ放送中で、今年の夏頃には乃木坂46の齋藤飛鳥(浅草)、山下美月(水崎)、梅澤美和(金森)をメインに迎え、実写版が公開予定です。 齋藤飛鳥が演じる浅草(べらんめえ調なので江戸っ子?)は世界…