良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

2014-01-01から1年間の記事一覧

『透明人間』(1992)映画職人ジョン・カーペンターがまとめ上げたコメディ風SF?

監督が1992年のジョン・カーペンター、チェビー・チェイスが主役の透明人間、ダリル・ハンナがヒロイン、サム・ニールが悪役。こりゃ、どう転んでもB級映画になるしかない。 職人ジョン・カーペンター(名前も大工さんみたい。)が1992年に監督していた『透明…

『なかなか』もう二十年以上探しているが、縁がなく見ていない作品たち。

WOWOWやスカパー放送を20年以上チェックしていて、かなりディープな作品を探し続けているものの、録画に失敗したり、なかなか見つからない作品群も多くありまして、字幕のない海外DVDにまで手を出すようになってきています。 そうはいっても、できれば日本語…

『モンティ・パイソンのザ・ラットルズ』(1978)ビートルズのパロディとしてはベスト!

モンティ・パイソンがビートルズの歴史をパロディに仕立てあげたのがこの『モンティ・パイソンのザ・ラットルズ』(1978)です。オリジナル・タイトルは『オール・ユー・ニード・イズ・キャッシュ』、つまり『金こそはすべて』というなんとも皮肉っぽい題名で…

『シャイン・ア・ライト』(2008)ストーンズの円熟したライヴ。ロックなお爺ちゃんは今も元気!

ローリング・ストーンズのライヴ映画でまだ書いていなかったのが比較的最近の彼らを扱った『シャイン・ア・ライト』でした。 2008年製作ですので、ミックもキースもすっかりオジイちゃんになり、ビル・ワイマンがいなくなってからでも十年以上も経っています…

『センチネル』(1977)70年代にフリークス大挙出演シーンをクライマックスに持ってくるとは…

“センチネル”と検索すると、Amazonやヤフオクで大量にヒットするのは『ザ・センチネル』という2006年公開の作品ばかりです。オリジナル・タイトルが「THE SENTINEL」なのでかなり紛らわしいが、ぼくが探していたのは1977年製作のホラー映画です。意味は地獄…

『恋人たちの曲/悲愴』(1970)音楽家チャイコフスキーって、こんな変なヤツだったのか?

『恋人たちの曲/ 悲愴』はかつて日本語字幕版ビデオが販売されていて、大きなレンタル屋さんにはたまに在庫があったりして、ぼくも何でもかんでも見まくっていた学生時代にビデオを借りてきました。 ロシア・クラシック音楽の巨匠、チャイコフスキーを扱った…

『アンブリン』(1968)学生時代、野望に燃えるスピルバーグが監督した短編。

全世界的に大成功を収めたスティーヴン・スピルバーグ監督のデビュー作品として有名なのは『激突!』です。もともとテレビ映画として製作されたこの作品は映画としての出来上がりが素晴らしかったこともあり、劇場公開された国もありました。 しかしながら、…

『TSUTAYAお取り寄せ』お店にないときはオンライン検索でお取り寄せしよう!

先日、TSUTAYAさんの発掘良品コーナーについての記事を書きましたが、今回は第二弾でTSUTAYAさんのお取り寄せのことを書いていきます。 大昔のビデオ時代からつい数年前まで、映画マニアは最寄りのお店に見たい作品がなかった場合、仕事先や出掛けた町、さら…

『コックサッカー・ブルース』(1972)ストーンズが体現したセックス、ドラッグ&ロックンロール!

ずっと長い間、お蔵入りとなっていた1972年度製作のツアー・ドキュメンタリーが『コックサッカー・ブルース』です。コックサッカーとはフェラチオするヤツという意味であり、女性が男性に対してする行為というよりもホモ野郎という意味の方が強いし、より侮…

『コンラック先生』(1974)何気なく借りてきたDVDでしたが、丁寧な出来に引き込まれました!

今ではアンジェリーナ・ジョリーのパパだよと教えたら、若い娘たちに「えーっ!そうなんですか!?」と言われてしまうジョン・ヴォイトが金八先生のような熱血先生役(ヒッピー風の長髪を現地人に呆れられる!)で主演したのが『コンラック先生』です。 実話をも…

『殺人ブルドーザー』(1974)これはSFと言っても良いのだろうか?ドリフみたいな…。

昭和50年代、テレビ局は朝6時から深夜1時位までの放送枠を埋めるため、多くのバラエティ番組、ドラマ、スポーツ中継や映画を必要としました。 すべてに初回放送番組を組むことは出来ず、結果として再放送番組、アメリカのテレビドラマ、映画、お茶の間ショッ…

『TSUTAYAにお願いをしよう!』毎月期待している発掘良品コーナーについて。

映画を見たいとき、まず第一の選択肢となるべきなのは最寄りの映画館まで観に行くことでしょう。お金がないときや出掛けたくないのなら、ローカル放送の映画番組や地上波放送があります。 ただし上記の形態は選択肢がかなり狭く、映画館まで行っても、興味が…

『マイ・ボディガード』(1980)地味だけど記憶に残っている青春映画の佳作!

1980年製作の『マイ・ボディガード』をはじめて見たのは中学か高校の頃でした。当日の新聞や予告で確認していたものの、あまり期待していなかった作品でしたので、ビデオ録画もせずにダラダラと放送を見ていました。 扱いも当時大人気だったマット・ディロン…

『キラー・ビー』(1976)数ある殺人蜂映画の中では最高峰の出来栄え。ただし哀しき低予算。

今回は昆虫パニック・ホラー、「キラー・ビー」のことを書こうと思い、あやふやなままGoogleで探してみると大量の「キラー・ビー」や似たような殺人蜂映画タイトルが出てきて、どれだったのだか判断に迷ってしまいました。 本当に似たり寄ったりの題名ばかり…

『のぞき魔!バッド・ロナルド』(1974)大昔に12チャンでやっていたトラウマ映画。

テレビ放送時のタイトルは『のぞき魔!バッド・ロナルド/十代の異常な欲望』というなんだか、いかにも変態チックな副題がつけられていました。しかしそれは当たっているようでそうでもないという微妙な邦題です。 今回登場する主人公ロナルドを演じるスコッ…

『ブラジルから来た少年』(1978)往年の大スター共演作だが、劇場未公開だった秀作。

かつてゴールデン洋画劇場の放送時間帯は金曜日でしたが、現在と同じの土曜日に移行したあとに放送されたのが『ブラジルから来た少年』です。放送されたのは1983年か1984年ごろだったと記憶していますが、定かではありません。 はじめてタイトルを知ったとき…

『正午から3時まで』(1976)ブサイク代表ブロンソンが長身の美男子に変身?

チャールズ・ブロンソンが妻で女優のジル・アイアランドと共演した西部劇に『正午から3時まで』という作品があります。2004年に日本語版DVDが発売されていましたが、残念ながら現在は廃盤扱いになっています。 日本語版は中古でもかなり高額ですが、北米盤リ…

『狂った一頁』(1926)奇跡的に見つかった日本発の前衛映画。未だ発売されず。

タイトルは『狂った一頁』と書いて、“くるったいっぺーじ”と読みます。『カリガリ博士』に代表されるドイツ表現主義やセルゲイ・エイゼンシュタインが唱えたモンタージュ手法の集大成である『戦艦ポチョムキン』が映画界を席巻していた1920年代はサイレント…

『夜叉ヶ池』(1979)一度もソフト化されないのは坂東玉三郎と加藤剛のキス・シーンが原因?

長年探し続けているもののビデオ化もされず、DVDにフォーマットが変わっても、依然として一度もソフト化されない幻の作品がこの『夜叉ヶ池』です。 Amazonで試しに“夜叉ヶ池”を検索すると、演劇ライヴを録画したDVDか、泉鏡花の原作がヒットするだけです。お…

『白い恐怖』(1973)閉鎖空間でのサル・ヒト・チンパンジーの運命はどうなるのか?

テレビ放送時のタイトルは『恐怖の酷寒地獄・雪山宇宙研究所の謎』という水曜スペシャルに出てくる川口探検隊がノリでつけたような酷いタイトルでしたが、別題『白い恐怖』を覚えていました。 Googleで『白い恐怖』を検索するとアルフレッド・ヒッチコック監…

『ゼロ・グラビティ』(2013)タイトルは無重力ですが、本当に訴えたいのは重力のありがたみ。

映画館では上映前に話題作の予告編やCM、そして映画泥棒の新ヴァージョンが流れているのが通常ですが、宣伝シーンのみしか見どころがないモノも含まれていることがある。 そんななか、予告編が流れている時点から気になっていた作品に今回観た『ゼロ・グラビ…

『危険な事情』(1972)情事ではなく事情です。この業界につきものの“引っかけ”について。

本日、以前から知人に頼んでいたビデオテープを借りて、ガチャッと再生したのは『危険な事情』です。「おやっ!?」と思われた方もいるでしょうし、そもそも何も感じない方もいるでしょう。 1980年代後半、たいそうな話題になっていた映画に『危険な情事』とい…

『マッド・ボンバー』(1972)これを普通にテレビで見られた時代はもう戻らない。

1970年代後半、まだ小学生の頃にテレビ(たぶん12チャン)で見て、強烈な印象が残っている作品のひとつに『マッド・ボンバー』というかなりイカれた映画があります。 主人公には一人娘を暴行魔ネビル・ブランドに強姦された挙げ句に殺害された父親役としてチャ…

『学生たちの道』(1959)アラン・ドロン初期作品。みずみずしい魅力に満ちた彼を見ましょう。

二年ほど前にブログ仲間のトムさんとのコメントのやり取りの中でこの作品を観る機会があったことをお話ししていて、近いうちに記事をアップするつもりだったのがいつの間にやら時が流れ流れてしまい、今年2本目の記事となりました。 現在はDVDもつい先日、無…

『RED リターンズ』(2013)期待しないで観に行ったら大当たり!楽しく見れました。

『RED 2』は『RED リターンズ』という邦題がつけられています。あまりにもシンプルなためにリターンズというバットマンみたいな邦題になってしまったのだろう。 年末年始の大忙しの時期でしたので、少ない時間を何とかやりくりして、女友だちとイタリアンで…