良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

映画(ア行)

『嘘を愛する女』(2018)クライム・サスペンス?恋愛モノ?

公開からは随分と経ってしまいましたが、強風吹き付ける本日になってようやく観に来ることが出来たのが長澤まさみ主演の『嘘を愛する女』でした。 三十代に掛かってきた代表的な女優には綾瀬はるか、新垣結衣、長澤まさみらがいますが、個人的には長澤まさみ…

『ウォール・ストリート』(2010)前作はかなりの大ヒットだったが…

去年のブレグジットとトランプ就任でかなりの変動幅、つまりリスクが大きかった印象があるのが株式市場です。就任以降、ほとんどの専門家の予想が外れ、まさかの大相場となりました。専門家の言うことは信用できないというのが金融市場であり、政治予想でも…

『アクセス・ランキング』はじめてですが、12年間での集計です。

2005年にブログをはじめてから、いつの間にか10年以上が経ちました。先日、よく遊びに来ていただいているさすらいの映画人様とのお話の中で、アクセスについて触れることがあり、今回の記事を思いつきました。 さまざまな珍品を探し求める傾向が高まるにつけ…

『愛のコリーダ』(1976)定吉二人キリ… 阿部定事件から約80年

本日、通勤のために駅改札に定期券を入れたところ、駅構内が突然停電してしまい、駅に入れないだけでなく、遮断機も降りたまま、定期券も改札機に入り込んだままでしばらく身動きがとれない状態になってしまいました。 もしかすると、これはニュースでやって…

『SF火星の謎/アストロノーツ』(1971)雨降りはこれで決まり!

この作品はいわゆる映画、つまり劇場で一般公開された作品ではない。1970年代以降に多数製作されてきたテレ・フューチャー、つまりテレビ映画です。 こういった作品からでもスティーブン・スピルバーグの『激突!』のように好評価を得て、のちに劇場公開され…

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)カネ・クスリ・女の連打!

確定申告シーズンということもあり、先週日曜日は税務署が朝からオープンするのをホームページで確認し、早めに申告しに行ってきました。目的は医療費控除です。 受付は9時からでしたが、8時20分ごろに着いたときにはすでに50人以上が寒空のもと不機嫌な顔で…

『相棒-劇場版IV- (2017) 』タイトル長すぎ!寿限無かよ!

正式タイトルは『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』とかなり長く覚えられないし、覚えようとも思わない。もっとシンプルにすべきで、まるで火曜や土曜のサスペンスのタイトルか、誰かが亡くなった時の戒名みたいで鬱陶しい…

『インパルス!暴走する脳』(1984)白い汚染物質によって住民が狂いだす!青姦シーンも!

つい先日の日曜日に用事で出掛ける際、電車に乗るために駅に向かっていると空から爆音が響いてきました。見上げると小型の自衛隊のものかと思われる戦闘機(?)の編隊が何度も行き交っていました。 かなりのスピードでしたので、「おやっ!?とうとう中国空軍が…

『ザ・ビートルズ~エイト・デイズ・ア・ウィーク』(2016)なぜ今このタイミングなのか?

正式タイトルは長ったらしく、『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』です。『エイト・デイズ・ア・ウィーク』はレコード時代、イギリス4枚目のアルバム『ビートルズ・フォー・セール』のB面一曲目に収録されていた名曲で、大好きなナン…

『生きものの記録』(1955)原水爆よりも根深いのは老いと次世代に追い抜かれる恐怖では。

黒澤明監督作品で今でも有名な作品と言えば、『七人の侍』『椿三十郎』『用心棒』『影武者』などの時代劇であったり、社会派作品でも『生きる』『天国と地獄』などであり、これらについて語られることが多いようです。 代表作となった『七人の侍』が大ヒット…

『X-MEN:アポカリプス』(2016)前日譚三部作最後を飾る最強の敵、アポカリプス登場だが。

前作『X-MEN:フューチャー&パスト』のエンディングのあと、古代エジプトで超能力を使って巨大ピラミッドを作っている最初のミュータントがアポカリプスであり、彼は神としてエジプトに君臨しています。このエンディングを見た時は凄そうなのが出来そうな期…

『愛しのグランマ』(2015)イマドキのアメリカの家庭の現実ってこんな感じなのかなあ…。

すこし前にTSUTAYAさんで借りたDVDの予告編にあったなかの一本が妙に気になっていたためにレンタルしてきたのが『愛しのグランマ』です。 アメリカの今どきのホームドラマのような中編作品で飾り気や派手さはない庶民生活を切り取ってきたような作風です。 …

『ウォーゲーム』(1983)冷戦構造下ではけっこうリアルだった全面核戦争の恐怖。

出てくる機材がいかにも古めかしい。1982年くらいだったか、友人でマイコン(!)に詳しいヤツがいて、彼と一緒に電気屋に行ってコンピューターを触っていました。彼が言うにはマイコンを使うには専用の言語があるとのことでした。 もちろんマイコンに興味が…

『エンロン』(2005)対岸の火事ではなく、また起こることにどう備えるか。ASK WHY?

われわれ日本人にとって、エンロンという会社名はなじみがないでしょう。ニュースでチラッと見たくらいで、今となっては「なんだっけ?」という感じでしょう。それはいわゆるリーマン・ショックも同じで、名前だけは知っているし、株価が暴落しただけだろう…

『アンドリエーシ』(1955)パラジャーノフ初期の冒険譚。後の嗜好はすでに散見できます。

友人と彼女の家の近くにあるイタリア料理屋さんでランチをしたあとに車で駅まで送ってもらいました。最寄り駅から大阪九条まで行くために中継駅の西大寺で電車を乗り継がねばと思い巡らせていたところ、その駅から難波まで急行が出ていることをはじめて知り…

『石の上の花』(1962)これを見て、パラジャーノフだと分かる人はいるのだろうか?

さて本日最後に上映された『石の上の花』はセルゲイ・パラジャーノフ監督の初期作品のひとつではありますが、モノクロ・フィルムであり、かつ民族衣装を身に纏う者はいない。 パラジャーノフらしい要素を見つけるのがかなり難しいので、たぶん誰も気づかない…

『アシク・ケリブ』(1988)パラジャーノフ最後の輝き。ついに自分の望む形での製作が可能に。

パラジャーノフ後期の、というよりも遺作となってしまった『アシク・ケリブ』はかつてDVD化されていましたが、現在は廃盤のようで、その他のパラジャーノフ作品同様にAmazonやヤフオクで高額で取引されています。 それでも代表作である『火の馬』や『ざくろ…

『生ける屍の城』(1964)クリストファー・リー主演の隠れた佳作ホラー。

怪奇映画の老舗であるハマー・フィルム作品では有名な怪奇俳優、クリストファー・リーが主演していた作品の多くで彼は吸血鬼役を演じていました。しかし今回はマッド・サイエンティスト役での登場となります。 クリストファー・リーのメイクが不気味でまるで…

『女ドラキュラ』(1936)タイトルはテキトーですが、中身はしっかりした『魔人ドラキュラ』の続編

この作品『DRACULA'S DAUGHTER』には『女ドラキュラ』という身も蓋もない邦題が付けられていますが、オリジナルタイトルも和訳すると『ドラキュラの娘』なのでそう大差はない。 ホラーの老舗、ユニバーサル映画の古典となる、トッド・ブライニング監督でベラ…

『アッシャー家の末裔』(1928)サイレント映画末期の傑作怪奇映画。ブニュエルも参加。

ジャン・エプスタイン監督によるサイレント映画黄金時代最後の輝き、もしくは傑作として名高いのが『アッシャー家の末裔』です。 映画史上に残る作品なので、どれほどの名作なのだろうかと期待を膨らませて見ていくと、大きな肩透かしを食らってしまうか、あ…

『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』(1978)わざわざTSUTAYAさんでお取り寄せしたが…。

ちょっと前にTSUTAYAさんのお取り寄せ端末で何気なく思いついた『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を入力してみると当然のように僕らの町のTSUTAYAさんにはなく、注文することになりました。 数日後、一緒に頼んだ『ブレックファスト・クラブ』『断絶』…

『X-MEN フューチャー&パスト』(2014)シリーズ累計7作目。マーヴェル・ワールド全開!

本日、友人と二人で『X-MEN フューチャー&パスト』を観に行きました。シリーズとしては7作目(ウルヴァリン・シリーズも含む。)であり、固定ファンならば、少々のことには目を瞑る準備はできているはずです。 日本地図が変だった『ウルヴァリン:SAMURAI』を見…

『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)不死身のウルヴァリン、スピンオフ第二弾だったはずだ…

映画館での予告編が流れていた時から気になっていて、今週末から公開されている『X-MEN フューチャー&パスト』を見るための復習を兼ねて、ただいまシリーズの過去作品群を見直しています。 とゆうか“FUTERE&PAST”とわざわざ英語表記にせずとも「過去と未来」…

『煙突屋ペロー』(1930)戦争の影が忍び寄る昭和初期に制作されていたアニメ短編。

先日、ベラデンさんからのリクエストにより、『煙突屋ペロー』という一本のアニメーション映画についての記事を書くことになり、さっそく本日、動画サイトへ視聴しに行きました。 タイトルは『煙突屋ペロー』でスタイルは影絵アニメーションでした。ぼくはこ…

『相棒 -劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』(2014)第三弾!映画らしくなってきた

初日の午後からの回での鑑賞となったのが『相棒 -劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』です。八割方席が埋まっていて、内訳としては老若男女がまんべんなく来ている感じで、さすがの人気シリーズだなあという感想です。 スピンオフを含めると相棒シリ…

『UTU/復讐』(1983)シリアスで見応えのあるニュージーランド映画。激しい怨念に驚きます。

『UTU/復讐』はかなり前から注目していたニュージーランド映画でかつてはビデオテープが販売されていました。 しかしながら、DVD時代になってもフォーマットが更新されないまま今日に至っています。海外版DVDは販売されてはいますが、リージョン1なので再生…

『アナと雪の女王』(2014)主題歌も大ヒットしているディズニー映画。松たか子熱唱!

日本語吹き替え版を担当した松たか子の歌唱力への評価がかなり高い(彼女って、若い頃にCD『明日、春が来たら』で紅白も出していましたし、かなりヒットしていた記憶があります。)と動画サイトで話題になっているのは聞いてはいます。 それでも何だかんだ言っ…

『ありそうでない』有名そうだったり、興味を引きそうな題材だけど公開されてない題材。

もともとはエイプリルフールに出そうと思っていた記事ですが、間に合わなかったので本日書いておきます。 ありそうでなさそうな映画(妄想)ですので、あしからず。たぶん企画にもかからなかったのでしょうが、見てみたい作品ばかりを集めてみました。 『ネッ…

『アンブリン』(1968)学生時代、野望に燃えるスピルバーグが監督した短編。

全世界的に大成功を収めたスティーヴン・スピルバーグ監督のデビュー作品として有名なのは『激突!』です。もともとテレビ映画として製作されたこの作品は映画としての出来上がりが素晴らしかったこともあり、劇場公開された国もありました。 しかしながら、…

『ウォーターパワー アブノーマル・スペシャル』(1977)浣腸強姦魔を扱った問題作!

1970年代後半、小学生のころ、近所の公園のそばに銭湯があり、そこには映画案内の掲示板がありました。 一般映画に混じって、『聖子の太股』や『ラブレター』(関根恵子主演)など日活ロマンポルノのタイトルが貼り出されていたのをドキドキしながら見ていまし…