良い映画を褒める会since2005

他ブログで映画記事や音楽記事も書いておりました。評価基準は演出20点演技20点脚本20点音楽10点環境10点印象20点の合計100点です。

映画(ハ行)

『ヒッチコック/トリュフォー』(2015)映画の文法を分かりやすく!

今日から四日間ほど有給休暇が取れたこともあり、せっかくだから、どこかに行きたい気分ではありましたが、会社が無理矢理に社員に取らせようとしている資格取得の勉強に明け暮れています。 なんだかまるで夏休みの宿題をやらされている小学生の気分です。た…

『花戦さ』(2017)野村萬斎主演の権力を手玉に取る時代劇。

野村萬斎主演の時代劇だと映画館まで観に来たのは『のぼうの城』以来、五年ぶりくらいの鑑賞です。先週観に行った『LOGAN』『パトリオット・デイ』からの二日連続の鑑賞になります。 時代劇というのは信長・秀吉・家康の誰かが出ないと盛り上がらないのだろ…

『パトリオット・デイ』(2017)テロリストとどう向き合うのか。

アメリカらしい直球なタイトルにはむしろ羨ましさがあります。日本だったら、英雄の日や英霊の日でしょうか。タイトルからは戦勝国らしい傲慢さが漂いますが、中身はしっかりした作品です。 ルールを決める主導権は自分達にあり、自分達にとって都合が悪いも…

『ぼくのヒーローアカデミア』映画版希望!PLUS ULTRA!

今年の春にスタートしたアニメはたくさんあり、そのなかで継続して見ているのが『カブキブ!』『サクラクエスト』『エロマンガ先生』(これは紗霧ちゃん役さえアイドルや若手女優を使ってキャラがハマれば、実写で映画化可能でしょう。)、そして『ぼくのヒーロ…

『美女と野獣』(2017)特撮技術向上による実写化の流れは進む!

今回、映画館まで観に行こうと思った理由は二つありました。ディズニーのアニメ版の評価がかなり高かった『美女と野獣』をわざわざ実写版にして映画化する必要があったのかというのが第一の疑問でした。 絵コンテがしっかりと観客にも浸透しているアニメ作品…

『フリフリを購入しました。』ヨーロッパのPAL版、リージョン1、VCDが普通にテレビで見れる!

10年近く、レンタルDVDを見るときに使っていた再生用DVDプレーヤーがとうとう故障してしまい、修理に出すよりも買い換えた方が安上がりだったため、電気屋さんをのぞきに行きましたがどうもパッとしませんでした。 買うのを躊躇した理由は我が家には国内版…

『八月十五夜の茶屋』(1956)マーロン・ブランドが日本人役を務める怪しげなコメディ?

アメリカ映画ですので主演はグレン・フォード、脇役にマーロン・ブランドとくるのでイイ感じのB級映画なのかと思えば、それはじつは大間違いで、戦後すぐの沖縄に民主主義を広めようとやってきたグレン・フォード率いる米軍が通訳で日本人(!?)のマーロン・ブ…

『フライング・ハイ』(1980)全編映画ギャグ満載のパロディだが、さすがにネタが古いか?

昨晩、日課にしているウォーキングをしていると電話が鳴り、誰からか確かめてみると新人時代に仕事を教えた後輩の女の子からでした。彼女の大学の先輩の娘とも仲が良く、ちょこちょこご飯を食べに行っています。 違う部署に後輩が異動になってから、かれこれ…

『北京原人の逆襲』(1977)キングコングの便乗映画だったが、本家ギラーミンより楽しかった!

先日、韓国映画『大怪獣ヨンガリ』を記事にしたので今回は北朝鮮の金正日時代に製作された『プルサガリ 伝説の大怪獣』にするか、『北京原人の逆襲』にするかで迷い、後者を選びました。 お盆休みののんびりしているときには何も考えなくとも楽しめるこうい…

『パープル・レイン』(1984)プリンス最大のヒット曲満載の青春映画。

ここ数年、というよりもぼくらが中高生のころに聴いていたロックの大スターが次々に亡くなっています。デヴィッド・ボウイが逝ってしまった後にまさか、プリンスが急死するとは思いませんでした。 ぼくが中学生だったころ、女の子たちはデュラン・デュラン、…

『ヴェルナー・ヘルツォーク特集』シネヌーヴォにて開催。大画面でフィツカラルドを観よう!

来月11月7日から大阪九条シネ・ヌーヴォにて大好きな監督の一人であるヴェルナー・ヘルツォーク監督作品の集中上映特集が開催されます。 どんどん減る一方の名画座の経営はかなり苦しい台所事情だと思われますので、少しでも貢献できるように観に行ったり、…

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(1990)いよいよ完結する第三弾!期待するぜ第四弾

オリジナル版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開されたのが1985年、続編である『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』が満を持して公開されたのは1989年。そして完結編となる第三作目『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』が公開されたのは1990…

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989)明後日10月21日。デロリアンがやってくる!

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』での“未来”とはいつだろうか。ちなみにこの映画での現在とは1985年であり、過去は1955年です。そして近未来となるのは2015年、つまり今年の10月21日、つまり明後日(時差があるので現地時間では明明後日かな。)のことです…

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)もっとも楽しいSF映画。ゼメキスの最高傑作。

35年以上前になる1970年代中盤から1980年代前半にかけての小中学生の頃にかつて住んでいた場所にもう一度行ってみたいなあと思ったことがある方は少なくないでしょう。 あの駄菓子屋はどうなったのかなあとか、遊んでいた広場や友達の家はまだあるのかなあな…

『ピクセル』(2015)パックマンやコズミック・エイリアンが襲い掛かってくる未来は恐いか?

1970年代後半、ぼくらが小学生の頃、突然流行り出したのがコンピューター・ゲームでこれの登場後は子供たちの遊び方が激変していきました。 まずは三年生になったとき、近所のお金持ちの友達の家に行くとブロック崩しのゲーム機で一緒に遊びました。原始的な…

『HERO』(2015)これを観終わったら、ソーセージを7本食べたくなるかも?

木村拓哉主演、北川景子共演による劇場版『HERO』第二弾が先週末から公開されています。ドラマの第一シーズンからずっと見てきましたので、愛着はありますが、いつまでこういったドラマ完結後に映画化するという流れは続くのだろうか。 テレビ特番ではなく、…

『ビリギャル』(2015)話題の作品をようやく映画館で観ました。架純ちゃん、可愛いですね!

テレビや雑誌で最近よく見る女優さんの一人が有村架純ちゃんです。ブレイクしたきっかけはNHKの大ヒットドラマ『あまちゃん』でした。ぼくは個人的には橋本愛に注目してきたので彼女の出世も嬉しく思いながら見ていたのですが、去年は能年玲奈が、そして今年…

『パワープレイ』(1978)ピーター・オトゥール出演の骨太クーデター映画。絶品です!

今回、TSUTAYAさんで借りてきた中でピカイチの作品でした。ぼくが見てきたピーター・オトゥールは『アラビアのロレンス』のイメージがあまりにも強すぎる。何を見ても、ロレンスを思い出してしまうので、正当に評価できない俳優さんです。 毎月、TSUTAYAさん…

『火の馬』(1964)全作品中でももっとも解りやすいかもしれない代表作の一つだが…。

セルゲイ・パラジャーノフ翻案によるロシア版の『ロミオとジュリエット』という趣があるのが代表作となった『火の馬』です。タイトルは火の馬ですが、じっさいの映像で火の馬が登場するわけではなく、どちらかというと死に行く兄弟が虚空に見た、“血の馬”の…

『バッド・テイスト』(1987)ピーター・ジャクソン監督がやりたい放題やってしまったデビュー作。

昨日から今日にかけて、近畿地方には台風11号が長い間居座り続け、各所で交通網に影響が出ているようです。 さいわいウチの近所では大きな被害はないようですが、近くの河川の水位や勢いはかなり強く、普段の穏やかな様子を見慣れている者からすると信じられ…

『ファントム・クリープス/ゾルカ博士の野望』(2)ルーカスも好きだっただろうアイアンマン!

今回は『ファントム・クリープス/ゾルカ博士の野望』第2~5話『ハイウェイに忍び寄る死神』『崩れ落ちる鉄塔』『見えざる恐怖』『唸る線路』です。全12エピソードを一気に見てしまいたい衝動を抑えながら、少しずつ進めています。 物語は広がりを見せ、ベラ…

『ファントム・クリープス/ゾルカ博士の野望』(1)(1939)忘れられない君の名はアイアン・マン!

『ファントム・クリープス/ゾルカ博士の野望』と言われても、ピンと来る方は少数派でしょうが、SF映画好きであれば、おそらくはスチール写真でアイアン・マンの強烈なヴィジュアル・インパクトに驚かれ、動くところを見てみたいと思ったに違いない。 ベラ・…

『大虐殺』(1960)ビデオ時代はなぜか改題され『暴圧~関東大震災と軍部』だった…。

『暴圧~関東大震災と軍部』は今は亡きニヒルな天知茂主演作品で、VHSビデオ時代には大きなレンタル屋さんに置かれていましたが、現在はDVD化されておらず、なかなか視聴困難な作品の一つです。 そもそも1960年公開当時は戦後の反動としての軍隊アレルギーも…

『フクチャンの潜水艦』(1944)懐かしのフクちゃんがアラクマさんと一緒に米軍と交戦!?

先日、記事にした『桃太郎 海の神兵』と同じく戦争末期の1944年に戦意高揚映画として人気キャラクターのフクちゃんを主役(アラクマさんやキヨちゃんもいたのでビックリ?)に起用して製作されたのがこの『フクチャンの潜水艦』です。 フクちゃんではなく、フク…

『秘密戦隊ゴレンジャー』(1976)みんなの憧れ!戦隊モノの元祖!ぼくはキレンジャー好き!

幼稚園に通っていた頃に始まり、小学生の低学年までの長きに渡って放送されていた、戦隊モノの元祖となるのが『秘密戦隊ゴレンジャー』です。ビデオなんかもちろんないので、子供ながらも常に集中力を発揮し、放送初期の黄金仮面の勇姿をワクワクしながら見…

『腹腹時計』(1999)反日極左テロリストによる天皇暗殺計画を描いた超問題作。

渡辺文樹監督が取り上げるテーマと作品は常に大きな問題を提供します。思えば、『家庭教師』や『島国根性』などはまだまだ序の口に過ぎなかったのは後から分かることでしかない。 そのあとに続く『罵詈雑言』では原発絡みの選挙不正工作の実行者の殺害を描き…

『ブラジルから来た少年』(1978)往年の大スター共演作だが、劇場未公開だった秀作。

かつてゴールデン洋画劇場の放送時間帯は金曜日でしたが、現在と同じの土曜日に移行したあとに放送されたのが『ブラジルから来た少年』です。放送されたのは1983年か1984年ごろだったと記憶していますが、定かではありません。 はじめてタイトルを知ったとき…

『パニック・イン・テキサスタワー』(1975)大量射殺犯をドキュメンタリー・タッチで描いた傑作!

『パニック・イン・テキサスタワー』はかつてはテレビ放送されていましたが、ここ20年くらいは見ていません。大昔に見た映画を記事にすることが増えていて、今回はこの作品のことを書こうと思い立ちました。 すぐにレンタルを探したり、ヤフオクを当たったり…

『バーニング』(1981)世にあまた存在する“13金”亜流映画の一つですが、出来は良い方です。

この映画はビデオ時代は普通にTSUTAYAなど多くのレンタルビデオ屋さんに並んでいましたが、フォーマットがDVDに変遷していく移行期に再ソフト化されることはなく、見れなくなってしまい、当時のファンのみならず、ホラー映画ファンからソフト化が熱望されて…

『ファラオのはらわた』(1970)海外マニアがこれを探し回るのは何故なのか?

数年前から、ずっとヤフオクや田舎のレンタル屋さんやリサイクルショップで探しまくっていたもののとうとう手に入れられなかった幻の一本『ファラオのはらわた』にやっと辿り着きました。 この作品は日本ではそれほど人気のあるタイトルではありませんが、欧…